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kobilog
骨折祈願
男女共学の中学高校一貫校に通っていた。卒業20年ということで同窓会が開かれることになった。
中学の二年三組の時に好きだった女の子が、イメージはそのままだけれど少しふくよかになって結婚指輪をはめていたので、当時の親衛隊的なメンバーでとりかこんで結婚相手との馴れ初めを聞く流れになった。
ー交通事故に遭って、入院したのよね。そしたら、となりのベッドに足を骨折した男性がいて、それが今の旦那さん。
親衛隊のひとりであった遠藤が、茶々をいれた。
ー残念、俺もその時骨折して入院すればよかった。
遠藤はもちろん冗談として口にしたのだが、同じことを真剣に願っていた自分がいた。
実は、この話は実話である。今週のお題をみて真っ先に思い浮かんだのがこのことであるし、一部の読者の方にしか理解いただけないであろうある偶然を考えあわせると、奇跡に近いような感慨を覚えるのだが、その分、ショートショートのオチとしては弱いのが作者としては残念である。
