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保育園のお迎えで、怖くて泣いた今日

うそ。

うそうそうそ、うそだ。

赤いランプをチカチカさせる救急車から目を離せなくなった。
信号が青だったか赤だったかもわからない。
とにかく走って道路を横切り、玄関へと続く階段を一気に駆け上った。

どうか、正夢じゃありませんように。
どうか、無事でいて。

泣きべそが並ぶ写真たち

うちの保育園では、四半期に一度くらいのペースで写真販売が行われる。
スマホで接続して、自由に写真のサンプルを閲覧できるシステム。
前回は私がズボラすぎてタイミングを逃してしまい(マジで後悔)、今回こそはと夫にごっそりダウンロードしてもらった。

夫によって、LINEのアルバムが追加された。
どれどれ、どんな可愛い顔して過ごしてきたんだと、ニヤつきながら画面をスワイプしていく。
けれど、思っていたような写真は、あまり見つからなかった。

夏祭りの日も、遠足の日も、ハロウィンパーティの日も。
どの写真を見ても、息子の目は潤んでいた。
口はへの字、眉はハの字。
いつも私に見せてくれる、溢れるような笑顔は、あまり見当たらない。

顔を歪ませ、なんとか頑張っている表情に、胸に鋭い痛みが走った。

保育園への想い

詳しくは書けないけれど、今年春から入園した今の保育園には、いろいろ思うところがあった。
大きなきっかけがあり、息子に何かがあったわけではないけれど、100%安全な場所ではないのだと気を引き締めるようになったのだ。
もちろんそれはどの保育園でも同じだし、大前提、私は先生たちには頭が上がらないほど、感謝をしている。

先日、担任の先生と同学年を見てくれるベテラン先生と個人面談があり、気になっていたことを率直に伝えた。
胸が痛んだ。
一生懸命やってくれていると、信じているから。
私の言葉で辛い思いをさせてしまうかもしれないと思ったから。

でも、私は息子の母親なのだ。
母親として、息子を守りたい。
先生方には、一緒に息子や、他の子供たちの成長を見届けて、喜んで、守ってほしい。
責める気持ちではなく、感謝を添えてそう伝えながら、私は泣いていた。

これ以上にない悪夢

今週末、今までに見たことのない、最悪の夢を見た。
以下は夢の内容である。


保育園にお迎えに行くと、息子がプリンを食べて何度も嘔吐し、病院に運ばれたと告げられる。
息子は卵アレルギーだと伝えていたのに。

わけもわからず先生に罵倒を浴びせ、ハッとしたように走り出す。
目指すは病院。
どうか、無事でいて。

病院の受付で、息子の名前と、自分が母親であることを伝え、病室の番号を問う。
受付から返ってきたのは、信じられないほど淡々とした、
「先ほどお亡くなりになりました」
「拘束している状態ですが、面会行かれますか?」

むり。
むりむりむり、むりすぎる。

……


目が覚めて、そばにいる息子の呼吸を確認する。
手足を触って、あたたかさを確かめる。
夢であったことを理解できて、涙がぽろぽろと溢れた。
こんな想い、二度とごめんだ。

どうか、無事でいて。

悪夢の翌日。
正夢なんかじゃないよね。

保育園の玄関に立ち並ぶ、3人ヘルメットとマスクをした救急隊員たち。
先生と話をしているようだが、なんとなく笑顔に見える。
何もなかったのだろうか。
でもちゃんとこの目で、この腕で息子の無事を確かめなければ。

怖い。
とにかく、怖かった。

「ご心配おかけしてすみません」
救急車を呼ぶきっかけになったのは、息子ではない別のお子さんだったらしい。
その子もちょうど玄関先で笑顔を浮かべていた。
幸い、なんてこともなかったようだ。

でも、まだ安心できない。
扉の向こうから、息子が出てくるまでは。

「●●、よかった……」

気づいたら息子を抱きしめて、涙をこぼしていた。
あまりに情緒不安定な母親だけれど、本当に息子を失ってしまうかもしれないと思ったのだ。
帰り道、何度も何度も、抱っこ紐に揺れる息子の頭を抱きしめた。
息子は、笑顔だった。

現状と、反省と、今後と

今年の5月から、夫と噛み合わないなと思うことが増えた。
そのためか、家でもピリピリしてしまうし、そんな姿を息子の前で何度も見せてきてしまった。

仕事も忙しかった。
息子のためにフレキシブルに働けるようにフリーランスの道を選んだのに、周囲の偉業にプレッシャーを感じて、気づいたら仕事を詰め込みすぎてしまって。
結局平日はフルフル保育園に頼りきりで、お迎え後から食事の用意をしたりでバタバタで、息子に向き合えない日もあった。

そんな自分の不足さに、理想を追えば追うほどに遠くなる現状に気づいていたからこそ、泣きべその写真たちに胸を突かれたのかもしれない。
その小さな胸の傷が悪夢を誘い、今日の恐ろしい経験に繋がった。


このところ、私は仕事を減らした。
私からさんざん詰め寄られた後に夫の口からこぼれた、「少し仕事を減らしてほしい、心配だから」の言葉も引っかかっていた。
実際、私はこの2ヶ月で二度、40℃を超える高熱を出している。
仕事は楽しい。
でも無理していないと思っていても、勝手に自分を追い詰めていたのかもしれない。

息子の笑顔を守るために、私が笑顔になろう。
息子の生命を守るために、私が私らしく生きよう。

次回のアルバムには、笑顔の写真たちが並ぶといいな。


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