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「晴働雨読」をしてみた。

心に余裕がないと本は読めない。でも、本を手にしないと、余裕は生まれないという矛盾。

先週、自分の全てを休めるために、しばし休息を取った。寝ることもできたし、出かけることもできただろうけれど、わたしがセレクトしたのは読書。理由は単純。
最近、なかなか雨がやまないから。

韓国の友人から、「雨の日にマッコリを飲みながらチヂミを食べるっていうアレは、ガチだよ」と聞いてから、ずっと、わたし流の雨の日ルーティンが欲しかった。

どうしたって、スマホがあると時間が溶ける。溶けて無くなる。あとかもなく。
強制的にスマホを触らないためには、昔ながらの生活をするしかないと最近気づいた。

晴耕雨読。

仕事や家事に、育児や介護など。その他もろもろ。現代を生きていると名もなきタスクは膨大にある。gmailに届くDMたちを処理したり、明日の天気を検索したり。そういえばそろそろジェルボールもなくなるし、明後日は高校の友人の誕生日だし。

一つひとつ、取り立てて気にするでもない、ちいさなちいさな「やるべきこと」で、わたしたちはいつも、ほんの少しずつ消耗していく。普通に生きているだけで、わたしたちは、相当にえらい。

だからせめて、と最近思う。
晴れてる時だけ、わたしたちは晴れている場所だけを耕せば良いのではないか、と。


石田衣良さんの小説「清く貧しく美しく」を読んだ。

ネットをひらけば罵倒ばかりの今。
親や夫の愚痴、芸能人やYouTuberの
些細なミスをこれでもかと責める。誰かにとっての「正解」が自分の「正義」と異なっていたら、そこを正そうと躍起になる。そんな今だからこそ、沁み入る。

これは、同棲中のふたりの、ちいさな、どこにでもありそうな恋の話。

ふたりには、こんなルールがあった。

「どんなに些細なことでも、お互いに褒め合うこと」

一番近しい人に、褒めてもらう。できそうで、なかなかできないこと。だからこそ、心がけたいこと。

バトルフィールドみたいな現代では、特に。

そんな2人に降りかかる突然の出会いやチャンスたち。

「手を伸ばせば届きそうな幸せ」と、「変わらない日常」を天秤にかけたとき、選ぶのは果たしてー。

しとしと降る雨の粒は、やがて大きく強くなってきて、大真面目なわたしの心に「大丈夫だよ」と伝えてくれた。

雨読。
悪くない。ありよりのありである。


ついついあれこれ考えて悩んで暴走して落ち込んでしまう私だけど、これからは、もっともっとのんびりと、自分だけの畑を耕していきたい。

疲れたら今日みたいにまた、物語の世界に逃げ込んでしまえばいいから。

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moon|ライター・作家 『ベストセラー作家になる』これが私の夢です。40歳までに形にします。もし、「エッセイ、よかった!」「頑張れ!moon!」と思っていただけたら、温かなサポートをお願いします!有名になって「あの時サポートしたんだ!」と思ってもらえるようにいたします✨(強気!笑) 

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