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モンスターハンター ザ・ワールドストーリーーRELIGION:APOCALYPSE CULTー




古龍信仰

ハンターが人類の存続をかけ、微かな希望を求めて戦っている間も、世界の各地でオトモモンスター(災害)が猛威を振るっていた。未曽有の暴風・大雨・洪水・熱波・干ばつ、そして眠りから覚めた古龍(ウイルスや過去に起きた災害の記録の復活など)までもが暴れ出した。今までの日常には戻れない。多くの生物が希望を失い、信仰の対象に祈りをささげていた。

一地方の村々では、その地域で過去に猛威を振るった古龍が現代に蘇った事で、祈りを捧げる事しか出来なかった。

そんな中ギルドが禁忌として闇に葬った最悪の記録が、ギルドの監視が緩んだこの状況で最悪の形で復活した。終末の詩とそれに連なる存在を抹消せし黒龍による終末思想である。


死を渇望する群れーLEGIONー

それは、まさに異様な光景だった。死を享受しろ、世界は虚無への回帰を望んでいる、これは絶望ではない、転生という新たな世界への旅立ちだ。
全員が黒いローブを纏い同じ言葉を繰り返しながら行進する、その様はまさに悪霊の大群=レギオンそのものだった。この黒い濁流は一国だけの現象ではなかった。無数のサーバーで同じような人達が、ある一点目指して休むことなく進み続けるのだ。最初は不気味がっていた周囲の人の中からも同じように群れに加わる者まで現れ、その数は増え続けた。

彼らが目指す山の麓には巨大な洞窟があり、その内部では人々が一心不乱に神の名を叫びながらある者は踊り、ある者は祈りを捧げ続けているのだ。


カルトの終わりに

黒い濁流がほぼ洞窟の周囲に集まると、リーダーらしき女性が演説を始めた。手で合図を送ると子供くらいの頭蓋骨を手にした人達が炎の周囲にそれを置いて座り、祈り始めると、人々の熱は最高潮に達し、あるものは自ら火に飛び込み、ある者はお互いに傷つけ合い、ある者は色欲に身を任せ、ある者は正気を失ったかのように喚きながら走り回った。まさに外の世界とは別の、この世の地獄が再現されていた。

寝食も忘れこの狂宴は何日も続いた。そしていよいよ彼らの望んだ瞬間が訪れた。古龍がどこからともなく現れ、彼らを見下ろしていた。

彼等は完全に狂っていた。古龍を前に逃げ惑うのではなく、歓喜の表情を浮かべながら何度も新しい世界へ行くために、肉体から解き放ってくれと懇願しているのだ。現実が思考の処理能力を凌駕した瞬間、誰しも狂った思想に染まる可能性がある、そしてその結末はたいていが現実よりも悲惨な結果になる。彼等もまた古龍によって願いは成就するのだろう、それが願った形と同じかどうかは別として。この世界に生きているだけで幸せだったのに、それ以上を望み求めた代償がこれならば、人類の求めた幸せとは何だったのだろうか?答える存在は既に消滅しつくしていた…

こうして彼等の物語の幕は閉じたのだった。
Fin