Vol.469 そこにいるおばさん
「○○(←息子の名)ママ! これ、いる?」
いきなり花を渡された。
息子(小2)を迎えに行った学校でのことである。くれたのはT君、息子のクラスメイトだ。

どうやら学校の花壇で育てていた花を校務員さんがペットボトルに入れて希望者に配り、受け取ったそれを私にくれたようだ。
恐らく学童へ行くのに邪魔だったとかそんな理由だろうが、非常に嬉しかった。なにせ殿方に花をもらうなんてウン十年である。
ちなみにこのT君、1年生のとき登校途中転んでしまいその弾みに乳歯が取れ、流血しながら泣いている所を私に救護された少年だ(笑)

私は毎朝、付き添い登校をしている。
入学初日からずっとなので早1年強が経った。
毎日毎日息子と手を繋ぎ片道1.2キロの道を歩いている。
昇降口が開く5分くらい前に到着し、開くのを待っているのでみんな顔見知りだ。
(みんな案外早く来る)
最初は「ねぇ、なんで毎日いるの?」「ねぇ、いつまで一緒なの?」等々、小1男子たちの好奇心の的となりダンゴムシを握らされたりもしたが、今はそれも無くなった。
そこにいるおばさん
すっかり景色と同化している。
しかしそこにいるおばさんにも存在意義はある。
子供たちの世界には色んな事件が起きるからだ。特に登校途中で事件は起きる。
この1年でT君のような流血系(笑)を数人助け、飛んだ帽子を確保し、鳴ってしまった防犯ブザーを止め、立ちすくむ1年生と手を繋いで登校し、喧嘩する高学年の仲裁に入ったりもした。
いずれも周りに他の大人はいなかったのでそこにいるおばさんとしての役割は果たせたと思う。
日本は良い国だ。
なにせ子供だけで通学できている。
こんな国は世界でも類を見ないらしい。
しかしどんな平和な国でも「ちょっとした大人の目」というのは必要だと私は思っている。
これからも
「困っている子はいないか?」
「不審者はいないか?」
目を光らせながらそこにいるおばさんとしての役割を全うしたいと思う。
