1時間で「自分の知見」の価格が2.5倍に跳ね上がった話🚀。──ダイレクト時代に残る「情報の濁り」について💰
こんにちは、ロエルです。
僕は週に一度、スポットコンサルの案件をパッと眺めて、
気が向けば応募するというルーチンを自分の中に「設計」しています。
▼スポットコンサルとは?
今の自分が市場からどう見られているかを確認するための、
いわば定点観測のようなものです。
しかし先日、その設計した仕組みの外側から、
少し珍しい出来事が舞い込んできました。
それは、1時間という極めて短い時間の中で、僕という個人の知見が
「競り」にかけられ、その価格が面白いほどに書き換えられていく、
奇妙な体験でした。
📞 突然、電話が鳴った
始まりは、公募への応募ではなく、
登録しておいたプラットフォームからの直接の電話でした。

「ロエルさんのサービス(知見)が足りないんです。今、ある海外のコンサルティング会社からインタビューの依頼が来ていまして……」
担当者の声には、どこか切実な響きがありました。
提示された案件は、僕がかつて身を置いていた〇〇業界に関するもの。
内容を聞くと、
「まあ、話せる範囲で良ければ」という程度の一次情報でした。
提示された報酬は、1時間で2万円。
スポットコンサルの相場としては、まあ、普通の対価です。
僕はその場で承諾しました。
ちなみに、スポットコンサルの報酬感覚や稼ぎ方の全体像については、
以前こんな記事にまとめています。
📎 💰月10万/時給3.5万を目指せ!スポットコンサル完全ガイド📕
ところが、電話を切った直後から、僕のまわりの「構造」が歪み始めます。
🌀 1時間以内に起きた「知見の競り」
電話を置いてから15分後、別の国内プラットフォームから全く同じテーマのメールが届きました。報酬は2.7万円。

「ああ、またここか」
そう思いながらスルーしていると、さらに15分後、
今度はLinkedInの通知が鳴りました。
送り主は、外資系のエージェントです。
「あなたに、この特定の業界についてインタビューしたい。報酬は350ドル(約5万円)でどうですか?」
さらにその15分後、また別の会社からも「クライアントがあなたの知見を熱望している」という、さらに熱量の高い打診が届きました。
1時間足らずの間に、僕の知見の価格は2万円から5万円へと、
勝手に、そして鮮やかに書き換えられていったのです。
──同じ人間が、同じ時間を使って、同じ話をするだけなのに。
💡 なぜ「一番安いところ」を選んだのか
普通に考えれば、
5万円の案件に乗り換えるのが「合理的」かもしれません。
しかし、僕は結局、最初にかかってきた「2万円」の案件を
受けることにしました。
理由は、それが一番「速かった」からです。
あと、単純に外資の担当者の人が
コミュニケーション獲りにくいタイプの人だったというのもあり。
ビジネスの現場において、情報の希少性は「価格」以上に「物理的な速度」によって支配されている。そんな冷徹な現実を、改めて実感したからです。
ただ、この出来事の後に、僕の中に静かな違和感が残りました。
この「多重構造」そのものに対する、ある種の「濁り」のような感覚です。
今回の裏側には、おそらくこんな設計がありました。
・源泉:外資系の事業会社が、特定の調査を外資コンサルに依頼する
・中継:その外資コンサルは日本の実情に疎いため、国内のスポットコンサル会社数社に一斉に「投網」を投げる
・末端:各社がスピード勝負で、ターゲットとなる「僕」を確保しようと駆け寄る
この構造があまりにも非効率に映りました。
情報を右から左へ流すだけのビジネスは、
今の時代、あまり「いい子」ではない。
ダイレクトに個人と企業がつながれるはずの令和の時代に、
付加価値ではなく「確保の速さ」だけで中抜きを競い合っている。
合理的であるはずのコンサル業界の足元が、実は最も非合理的で
泥臭い「人海戦術」で動いているという皮肉に、
少しだけ笑ってしまいました。
🛠️ 今回の学び(ロエルOS)
今回の「バグ」のような体験から、構造的な気づきを3つ整理します。
🎨 「個」のタグをプラットフォームの外に配置する
国内の画一的なプラットフォームだけでなく、LinkedInという「個」が露出する導線を引いていたからこそ、外資ダイレクトの「350ドル(正当な評価)」が手元に届きました。
仕組みに依存せず、自分というOSをどこにインストールしておくか。
それが重要です。
「どの働き方が正しいか」より「自分をどこに置くか」という視点。そのあたりは以前の記事でも掘り下げています。
📎 どれが偉いなんて無ぇ!正社員/業務委託/スポットコンサル/AI/自分に合った働き方を選べ💼
⏳ 価格は、価値ではなく「情報の非対称性」で決まる
後日、二番目に安かった会社に「他はもっと高かったですよ」と断りを入れると、彼らは食い気味に「次は、その金額でいいです」と言ってきました。
当初の2.7万円という提示には何の根拠もなく、ただ「相手が知らないから」という理由だけで設定されていたのです。
う~ん、何かどうなんだろう。あまり良い気分ではない。
📉 付加価値のない「中間」は、やがて淘汰される
スピードだけで価値を出したつもりになっている介在者は、結局は価格競争に巻き込まれ、最後には誰からも信頼されない設計になっています。
今の時代に求められるのは、情報の横流しではなく、
情報の「構造化」であるはずです。
知見を「売る」行為そのものについても、以前こんな記事で整理しました。価格設定の話とも深くつながります。
📎 150回ぐらい有料noteを売ってきたノウハウを全て公開📒
静かな結論

結局、市場価格なんて、そんなもんなんだよね。
けれど、その「そんなもん」に振り回されるのではなく、
その裏側にある歪な構造を「実況中継」として
楽しめるくらいの余裕を持っていたい。
それが、組織を離れて「名前で働く(ネームランサー)」ことを
選んだ僕の、ささやかな美学でもあります。
皆さんは、自分の「知見」をどこに、いくらで置いていますか?
その価格は、本当にあなたの価値を表しているでしょうか。
それとも、単なる「投網」の価格に過ぎないのでしょうか。
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