なみ町新聞12「ひっく!ひょっく!ひゃっく!」

大きな文字がなみ町新聞の紙面を飾っている。
あまりにも強調された文字を見て、笹谷吉郎はしゃっくりをした。吉郎は子供の頃から、大きな文字や音、声に敏感だった。
原因は今もわかっていない。最新設備の整った病院に通ったが、聴覚にも視覚にも異常が見つからず、医者も首を捻っていた。
年々増えるしゃっくりに、吉郎は耐えられなくなってきていた。しゃっくりが起きると、寝ることもできないのだ。
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