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「その名を呼んで」#3つのお題に空想のひらめきを 【第34回】

片桐みかん様の企画に参加させていただきます!

お題:「名前を呼ぶと光る、古い街灯」「忘れ物を預かる小さな雲」「朝になると消えてしまうベンチ」幻想的なお城のイラスト



 浮かぶ島々。
魔法で姿を変えられた古い街灯は、その煌びやかなお城に似合わない。

 「名前を呼んで!」
そう叫んだのは、小さな雲だった。
「名前を呼んで!そうすれば…」
何度も叫ぶその小さな雲に、ベンチは目を閉じる。

 朝になると消えてしまうベンチ
その名など、わからない。古い街灯はただ眠る。

 「忘れ物を預かってるの!これよ!」
じれた小さな雲は、ベンチの名を古い街灯に手渡した。
古い街灯は目をうっすらとあけるが、まだ眠たそうだ。

 「この名前を読んで!どうか、消えてしまう前に」
忘れ物を預かる小さな雲は、朝日が顔を出すのを食い止める。

 古い街灯はその気迫に押され、ついに名を呼ぶ。
「…オーロラ」

 「もっと、うっ。もっと、大きな声で!」
小さな雲が跳ね除けられようとした瞬間。

 「オーロラ!!!」
古い街灯の声が響いた。

 ベンチは光り輝き、みるみるうちに綺麗な女性に戻る。
古い街灯は力尽き、目の前が見えなくなる。ベンチの光に照らされて、街灯も光っているように見えた。

 名前を呼ぶと光る、古い街灯
ありがとう、ありがとう。ありがとう…



 電車に乗った。目の前にいる女性。なぜか、泣いている。
わからない。けれど、私も涙が溢れてくる。
 ああ。また、あなたに会えて、本当に良かった。



あとがき

読んでくださり、ありがとうございます!
日常で感じたことや出来事を、お話としてお伝えしています。
それではまた、お会いしましょう(^^)


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なみあさむ 読んで読んでPOP、書いて書いて物語!ありがとうございます(⁠人⁠*⁠´⁠∀⁠`⁠)⁠。⁠*゚⁠+