モロッコ人、天皇皇后両陛下にお手振りをいただく~プロローグ~
モロッコ王国出身のベンさんは、「天皇(エンペラー)が存在するのは世界中で日本のみ」という事実から、多少なりとも「天皇」という存在に興味を持ったようで、色々と質問してくる。
ちなみに、現モロッコ国王は王族として初めて一般人と結婚し、王妃は初めて公に紹介されたのだそうだ。それまでは、王妃は表に出てこないのが通例だったようだ。それゆえ、王妃がしばらく表に出てこない期間があると、「離婚したのでは?」という噂が立つデメリット(?)もあるとのこと。
ともかく、日本で天皇陛下とはどういった存在なのかと聞かれ、皇族に対してどのような印象を持つかは人それぞれだけれども、私は、天皇皇后両陛下は国民に寄り添う姿勢を見せてくれるので、そういった部分が好きだと答えた。たとえば、甚大な自然災害の被災地に出向き、膝をついて被災者と目線を合わせてお話しになる。いち国民として誇れる存在だと思う。
案の定(この文脈ではベンさんに限って使われる接続詞)、「天皇陛下に会ってみたい。どうすれば一家にお目にかかれるのか」と、とんでもねえことを聞いてきた。
確認するまでもなく、一対一のご対面を望んでいる。
無理無理!そんなことは無理!インポッシブル!!!!!
と全否定するのも可哀想なので、ない知恵を絞り出し…
「正直確率はかなり低いと思うけれど、くまモンの中の人になってパフォーマンスするのが一番の近道だと思う。日本語があまり話せなくても大丈夫なはず」と伝えた。
つづく
