宿泊業で起業する理由
私のキャリアは少し変わっている。
アパレル店員→英会話講師→事務員→フリーランス翻訳者→社内翻訳者という道のりを経て、今は新たに宿泊業での起業を目指している。
一見、全く関係がないように思えるが、振り返ってみるとすべてが繋がっていることに気づく。
初めてスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチを聞いたのは、海外で事務の仕事をしていた頃だったと思う。スピーチの中に出てくる「connecting the dots (点と点を結ぶ)」は、まさにその通りだと思った。
"Of course it was impossible to connect the dots looking forward when I was in college. But it was very, very clear looking backwards ten years later. Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. "
もちろん、私が大学にいた時は、先を見据えて点と点を結びつける事は不可能な話でした。しかし、10年後に振り返ってみると、それは非常にはっきりと見えたのです。繰り返しますが、将来を見据えて点と点を結びつける事は出来ません。過去を振り返った時にしか、点と点を結びつける事ができないのです。それ故、点と点が私達の将来においてとにかく結び付く事を信じる必要があるのです。
改めて人生を振り返ると、こうなることが決まっていたのではないかと思うぐらい、すべての経験に意味があったように感じる。
なぜ宿泊業なのか?
昨年の秋まで、宿泊業で起業しようとは全く考えていなかった。
20代の頃に『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで以来、いつかは不動産投資をしたいと思っていた。しかし、20代・30代は自己投資を優先し、スキルアップやキャリアアップに励んでいたため、不動産投資をする余裕はなかった。
40代になりキャリアが安定したところで、本格的に不動産の勉強を始め、投資物件を探し始めたものの、なかなか良い物件が見つからない。さらに、首都圏の地価高騰により、購入がますます難しくなってしまった。
そこで地方にも目を向け始めたが、土地勘のない場所ではどこが良いのかわからない...。
そんな中、仕事が急に忙しくなり、体調を崩してしまった。
先が見えず、将来やキャリアに悩んでいた時、主人の友人の誘いで自然豊かな場所に2泊3日滞在することになった。
そして、滞在中にふと「これだ」と直感した。
私は旅行が好きで、20以上の国・地域、国内42都道府県を旅してきた。ホステルから高級リゾートまで、国内外のさまざまな宿泊施設に泊まってきた経験もある。
偶然の出会いから旅行業界で働くことになり、それから約15年、旅行業界で経験を積んできた。
また、アパレル店員時代には接客、英会話講師時代には営業、事務員・フリーランス時代には経理、社内翻訳者時代にはマーケティングを学び、英語での対応もできる。
宿泊業であれば、ずっとやりたかった不動産投資に挑戦できるだけでなく、これまでの経験を活かすことができる。
すべてが繋がった瞬間だった。
以前は、自分のキャリアにコンプレックスを感じていたこともあったが、今はそれぞれの経験が必要だったのだと心の底から思える。
そして、人生に悩んでいた時、いつも私を癒し、気付きを与えてくれたのは「旅行」と「自然」だった。
今度は、私が自然に囲まれた宿泊施設をつくり、誰かの癒しや気付きにつながる場所を提供したい。
これが、私が宿泊業で起業する理由である。
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