「明日から頑張る」が消えてしまうあなたへ。やる気が続かない本当の理由
夜、寝る前にふと思う。
「よし、明日こそは早起きをして、運動をして、仕事もガリガリ片付けるぞ」
「今の生活を変えるために、勉強も始めよう。今日までの自分とはおさらばだ」
布団の中で膨らむ、前向きな決意。
明日からの輝かしい自分を想像して、少しだけ高揚した気分で眠りにつく。
なのに。
いざ朝が来て、眩しい日差しを浴びた瞬間。
あるいは、いつもの通勤電車に揺られているとき。
昨夜のあの「燃えるようなやる気」は、どこかへ雲散霧消してしまっている。
残っているのは、昨日と変わらない体のだるさと、やらなきゃいけないことへの重圧。
そして、
「また自分は口だけだった」
「自分は意志が弱い人間なんだ」
という、いつもの自己嫌悪。
「頑張ろう」という決意が、なぜか「頑張る」という行動に繋がっていかない。
今日は、そんな「続かないやる気」の正体と、あなたがこれ以上自分を責めなくていい理由について、お話ししようと思います。
あなたの「頑張ろう」が力尽きてしまう、4つの理由
やる気が空回りしてしまうとき、あなたの心の中では何が起きているのでしょうか。
よくあるパターンを紐解いてみましょう。
1. 燃料切れの車を、根性で走らせようとしている
これが最も多いパターンかもしれません。
あなたの心と体は、日々の生活や人間関係、SNSからの大量の情報摂取ですでにヘトヘトになっています。
いわば、ガソリンがほぼ空の状態です。
それなのに、夜の静けさの中で「頑張ろう」という精神論(アクセル)だけを思い切り踏み込んでしまう。
燃料がない車は、どんなにアクセルを踏んでも走りません。
それどころか、空吹かしを続けることでエンジンを痛めてしまいます。
やる気が続かないのは、あなたが怠けているからではなく、
単純に
「休養が必要なほどエネルギーが枯渇しているから」
という、とてもシンプルな物理的な問題なのかもしれません。
2. 「理想の自分」が「今の自分」を否定する道具になっている
あなたが「頑張ろう」と思うとき、そこには「今の自分はダメだ」という否定の感情が隠れていませんか。
理想の自分を高く掲げることは素晴らしいことですが、それが「今の自分」を厳しく採点し、叩くためのムチになってしまうと、心は悲鳴を上げます。
脳は
「頑張る=自分を否定し続ける苦しい苦行」
だと学習してしまい、防衛本能としてやる気をストップさせてしまうのです。
「自分を変えたい」という願いが、自分への「攻撃」に変わってしまっている。
それが、一歩を踏み出そうとする足を重たくさせているのかもしれません。
3. 「全か無か」の思考による決断疲れ
「やるなら完璧に、全部やらなきゃいけない」
そう思っていませんか。
朝4時に起きて、瞑想して、読書して、SNSを発信して……。
最初からあまりに高いハードルをいくつも設定してしまうと、脳はそれらを処理しきれずにパニックになります。
これを「決断疲れ」と呼びます。
やるべきことが多すぎて、どこから手をつけていいか分からず、結果的に「何もしない」という一番楽な選択を選んでしまう。
あなたのやる気が消えるのは、あなたが「真面目に考えすぎている」証拠でもあるのです。
4. 「頑張ったあとの失敗」が怖い
これが一番、心の深い部分にある理由かもしれません。
「本気で頑張って、それでもダメだったら、自分にはもう言い訳ができない」
心のどこかでそう恐れていると、中途半端に「頑張らない」状態でいることが、自分のプライドを守るための安全策になってしまいます。
「頑張ればできるけれど、今はまだ本気を出していないだけ」という逃げ道を作っておくために、脳が勝手にやる気を削いでいる。
それは、あなたがそれほどまでに、自分の可能性を傷つけたくない、大切にしたいと思っているからこその、切ない防衛策なのです。
やる気が消えるのは、心があなたを守っている「非常ブレーキ」
もし、あなたが「頑張ろうと思っても続かない」ことに苦しんでいるなら。 その現象を、「やる気が消失した」のではなく、
「心が非常ブレーキをかけて、あなたを守ってくれた」
と捉え直してみてほしいです。
今のあなたのままで、もし無理に「昨夜の決意」通りに走り続けてしまったら。
あなたの心や体は、本当にポッキリと折れてしまったかもしれません。
「やる気が起きない」というのは、あなたの心からの「今はこれ以上踏み込まないで。
まずは休んで、エネルギーを貯めよう」という、大切なアラートです。
ブレーキが壊れた車が暴走するより、動かなくなった車を修理する方が、ずっと再生の道はあります。
自分の意志が弱いのではなく、あなたの「命を守る本能」が、正常に働いているだけなのです。
「頑張る」の代わりに、「今日をただ生きる」
「頑張らなきゃ」という言葉で自分を追い詰めるのを、一度お休みしてみませんか。
大きな目標を立てるのも、自分を変えようと決意するのも、いったん脇に置いておく。
代わりに、今日はただ「機嫌よく、一日を終えること」だけを目標にしてみる。
「温かいご飯を食べられた、自分えらい」
「今日も一日、仕事を(あるいは家事を)最低限こなした、十分だ」
「一回、深呼吸した。完璧だ」
そんな、他人から見れば取るに足らないような小さな「できた」を、自分にプレゼントしてあげてください。
燃料が貯まってくれば、車はまた自然に走り出します。
そのときを待つのも、立派な「頑張り」の一つです。
おわりに
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
自分を奮い立たせようとしては挫折して、暗い夜を過ごしているあなたへ。
私は、その「動けない時間」にこそ、あなたの優しさや真面目さが詰まっていると感じています。
これからも、そんな行き場のない気持ちにそっと寄り添う言葉を届けていきたいと思っています。
もし、この記事を読んで、少しだけ肩の力が抜けたなら、ぜひ「フォロー」や「スキ」で教えてください。
あなたのその一歩が、私の執筆の力になり、また別の「動けなくなっている誰か」に届くきっかけになります。
今夜は、何も考えずに、ただゆっくりと眠れますように。
また次の記事で、お会いしましょう。

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