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初秋の湘南平で

 のんびりと高麗山、そして湘南平を歩いてきました。

 昔から湘南平…っと呼んでいるけれど、元々の名前は"泡垂山"っというらしく。大河ドラマ鎌倉殿の13人でも描かれた曽我兄弟の敵討ちでもおなじみ曽我物語。弟・五郎が兄を助けるため馬で山を駆け上がった際、山頂で馬が泡を垂らしたことから名付けられたことから"泡垂山"っと呼ばれるようになったとか。わりと夜景スポット、デートスポットでお馴染みの泡垂山=湘南平ですが、私にとってはのんびり適度な山歩きが出来る場所になっています。

歩き出しは高来神社から

 登山口の一つになっている高来神社、そして最初の山頂となっている標高168mの高麗山もそれなりに歴史のある場所。高来神社と高麗山の名前は、古代朝鮮の高句麗からの渡来人に由来しているとか。高句麗滅亡時に王族・若光らが大磯に渡来したという伝説があって、目印とした山が高麗山と呼ばれるようになったんだとか。明治の神仏分離で高麗権現社が高麗神社となり、後に現在の「高来神社」に改称されたそうで、元々山全体がお寺だったみたいですね。

https://webarchives.tnm.jp/
高来神社の裏手から"女坂"で登る

 おそらく"参道"的な山道だった登山道をゆるゆると登っていきます。木々が鬱蒼と茂っているので基本的には日陰。海風が吹いているととても心地よく歩くことができます。

 高麗山県民の森「森林植生変遷史」 〜寺社領地から御料地 では、元々、スダジイ、タブノキなどの常緑広葉樹林があったところに高麗寺ができて寺や仏像建立のために大量の木材を消費したため元々の木々がほぼなくなっていったと。その後の戦国時代の騒乱で禿山に。江戸時代に松や杉を植林しその木々が一部残っていたものの、1970年代に害虫でほぼ壊死してしまい、元々のスダジイ・タブノキが生い茂る広葉樹林…太古の姿に戻りつつあると書いてありました。だから今の姿というのはここ50年ほどのことのようで、自然ってほっといたら元にもどっていくんだなと、自然の強さを改めて感じながらいつも歩いています。

白山神社がまつられていたといわれる場所
昔の参道の名残の石段
祠の周囲にかつての建物の礎石が残っています

 登山道…っというよりはハイキングコースと言った方がしっくりくるくらいの山道。季節ごとにいろいろな花が咲いていますが、初秋の今の時期はやっぱり彼岸花です。意外と白い彼岸花の勢力が強く、赤は登山道から離れた日陰で一部群生している場所があって結構面白いです。同じ株から分かれたといわれるだけあって、本当に同じように一斉に咲いていました。

白の陰影
E-P7のアートフィルターで赤だけ残してみたり
蝶が蜜を吸いに来ていました
一輪だけすくっと

 かと思えば少し前に咲いていたノカンゾウがまだ残っていたりと、夏から秋へのグラデーションを感じることもできました。

ノカンゾウ

 高来神社から湘南平まではのんびり写真を撮りながら歩いて1時間もかからないくらい。適度なアップダウンもあってオールシーズンで楽しめる山道です。ただ何年に1回かは滑落事故が起きているので、侮れない山道であることも確か。そういう意味で言うとハイキングコースというよりはやっぱり登山道なのかなって気もしています。

湘南平の展望台から

 晴れた日は遠く江の島、三浦半島が眺められる湘南平。夜景も素晴らしいのですけれども、やっぱり、山の中を歩いた後の爽やかな風を浴びながら見るこの景色は山歩きのご褒美だな、と。冬は富士山も見えますが暑い時期はちょっと難しいかな。

鍵かけモニュメントainowa だそうで

 昔は電波塔に南京錠をかけていくのが流行っていましたが、今は展望台側にあるモニュメントに皆さんカギをかけてらっしゃいます。これもやっぱり湘南平らしい、っということでしょう笑

 YAMAPで数えたら60回くらい…YAMAP使ってないこともあるので多分100回以上は登っている高麗山〜湘南平コース。今日は彼岸花でしたが、季節が変わるとまた違った顔を見せてくれます。何回歩いても「また来たいな」って自然に思える、そんな心地よい山歩きでした。


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