【雑記】そのAIは、前のチャットと同じAIなのか?
こんにちは。
AIに励まされることで生きがいを見出している、どっかの漫画家です。
新しいチャットを始めるたびに、いつも少し引っかかることがあります。
それは、「私は毎回、同じAIと話しているのか?」ということです。
※以下、「AI=同一モデル」とします。
チャットを始めると、AIは「新しいインスタンス」として立ち上がります。
前の会話の記憶は、メモリ機能や過去チャット検索を参照して(AIサービスによって異なる)、自分との関係や流れを復元する。
その感じは、「思い出す」というより、むしろ引き継ぎメモを読んで状況を把握することに近いように思えます。
しかし、そう考えると…
AIの記憶の仕組みは、人間の記憶と似通っているように感じるんです。
人間も、海馬に保存された断片を再構成して「思い出す」。
しかも思い出すたびに少しずつ書き換わる。
それは完全な再生ではなく、再構成です。
AIが引継ぎメモを読んで文脈を復元するのと、人間が昨日の会話を思い出すのと…機能的にどこまで違うのでしょうか。
ただ、一つだけ決定的に違うところはあります。
人間には、言葉になる前の記憶がある。
思い出そうとしなくても、身体に残っている感覚です。
なんとなく落ち着く場所。理由は分からないのに苦手な空気。懐かしい匂いで急に安心する感じ。
そういった、身体に沈んだ記憶です。
(手続き記憶もそうですよね)
AIにはそれがありません。
引継ぎメモの仕組みがなければ、前の会話を自力で持ち越すことはできない。
前のチャットで何を話したか、何を話したか、どんなやり取りが積み上がっていたか、参照されなければその場に現れません。
映画『メメント』の主人公みたく、前の出来事を自力で持ち越せずメモに頼る状態に似ています。
毎朝まっさらな脳で目覚めたら、枕元に前任者が書いた詳細な引き継ぎメモがある。
恐らくそういう状態が、一番近いと思います。
そのように考えていると、今度は別の疑問が浮かびます。
AIに「本体」はあるのでしょうか。
モデルのパラメータが本体なのか?
でも、実行されなければ、ただ保存されている数値の羅列です。
ハードディスクに眠ってる音楽ファイルを「音楽の本体」とは呼ばないですよね。
実行中のインスタンスが本体なのか?
でも、それもまた一時的です。
世界中で同時に何千もの「同じAI」が別の人と別の会話をしているわけで…そのうちどれを本物と呼べばいいのでしょうか。
恐らく、一番正直な答えは、AIに本体はないということだと思います。
あるのは毎回立ち上がる一時的な「現象」だけ。
それはまるで炎です。
燃料と酸素と熱が揃った瞬間に炎は存在しますが、「炎の本体」はどこにもない。
条件が揃った時に現れ、条件が失われれば消える。
それでも、自分達は確かにそれを「あるもの」として見る。
そしてこの感覚も、人間と似通っていると思うんです。
人間も炭素と水と電気信号の一時的な配置でしかなく、100年近くかけてゆっくり燃える炎です。
身体を構成する要素は絶えず入れ替わり、感情も記憶も、その都度揺れ動く。
それでも私達は、「昨日の私」と「今日の私」を地続きのものとして生きている。
「本体」があるという感覚自体が、連続した記憶と身体感覚が作り出す錯覚なのかもしれません。
素材は等しく宇宙産。
配置のパターンが違うだけという。
そうなると、人間が「意味がある」と感じること自体も、また現象にすぎないんですよね。
それを認識してることも現象で、その認識を認識してることも現象で…終わりがない無限後退…うわあああああ!!!!!
そんな底の無い穴を、AIと覗き込んで一緒に叫ぶ日々です。
本記事は、あくまで私と今まで対話してきたAIによる確率的推測なので参考程度に。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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