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センサーでキャップ野球のスイングを分析してみた!~700スイング、41人を対象に~

はじめに

「蓋野球と野球のスイングは違う」

このセリフ、よく聞きませんか?

しかし私は悩みます。

「で、キャップ野球に最適なスイングとは?」

そして優秀な打者たちに聞きます。動画を見ます。さらにずぶずぶ悩みます。

「人によって意識や感覚が違いすぎて余計分からなくなった!😫」


何か客観的に測る方法が無いだろうか、、、

あった!!

Blast Motion 
バットのグリップに取り付けるだけで、スイング速度、バット角度などを計測してくれるギアです。

今回はこのギアを練習会や大会の合間時間に持ち込み、計測を行いました。(ご協力頂いた選手の皆様ありがとうございました!

そして、「どんなスイング指標が、実際に打率と関係しているのか?」

というテーマのもと、chat GPT と協力しながら実測データ × スピアマン相関を用いて、Blastのスイング指標を相関が強い順に整理しました。各指標の説明も併記してあります。

それでは、ご覧ください! 
※全体量は多いですが、①〜③、⑧で概要は掴めます(所要時間5分ぐらい)。



分析条件・注意事項

  • ブラスト各指標の選手内平均と打率の相関

  • 協力者:41人(スコアブックの打席数が少ない選手は除外済み)

  • 合計スイング数:693

  • 打率の幅:0.000~0.322(測定時のスコアブックを参照)

  • 平均値=選手内平均の平均

  • 計測地:関東、関西、愛知の練習会

  • 投手は固定しない

  • 超ボール球のスイングも含まれる

  • スイングの仕方によってはブラストで計測できない選手もいる

  • 選手によってスイング数が大きく異なる 分析結果は参考程度に


打率との相関ランキング


| 順位 | 指標 | 相関係数(Spearman) |
| ① | 体とバットの角度スコア | 0.4146 |
| ② | パワー (kW) | 0.3492 |
| ③ | スイング時間 (秒) | -0.3055 |
| ④ | バットスピード (km/h) | 0.2813 |
| ⑤ | 体の回転による加速スコア | 0.2566 |
| ⑥ | 体の回転によるバットの加速の大きさ(初動) (G) | 0.2063 |
| ⑦ | 手の最大スピード (km/h) | 0.1020 |
| ⑧ | バット角度 (°) | 0.0148 |
| ⑨ | オンプレーン効率| -0.3479 |

① 体とバットの角度スコア


定義
トップとインパクトで、体に対するバットの角度がいかに90度に近いかを80点満点で表す

ミズノHPより
インパクトはバットスピードがMaxのタイミングで判定される

相関係数:0.4146 

👉 中程度の相関ですが、打率と最も相関がある指標です。
「背骨に対して90度でバットを振り出せ」とよく野球では言われますね

平均:42.74

TOP5

打者|平均|打率|N(スイング数)

小田桐(明治)    |62.17|0.148|N=30
近藤(横国)        |59.71|0.229|N=7
野田(UN)           |58.00|0.126|N=11
中島(東京蓋楡)|53.11|0.304|N=9
戸來(武蔵)        |52.22|0.235|N=9


② パワー(kW)

定義:
バットの質量×ダウンスイング間の平均加速度×インパクト時のバット速度

野球界で言われるパワーとは定義が違います

相関係数:0.3492

 

👉やはり振り出しが遅い打者はストに刺されやすいのでは?

平均:1.92

TOP5

打者|平均|打率|N

宮上(京大)            |2.91|0.157|N=4
金田(UN)              |2.72|0.197|N=94
佐藤(宏)(京橋)|2.67|0.322|N=5
加藤(龍)(品川)|2.58|0.252|N=27
箟(東大)                |2.53|0.272|N=10


③スイング時間(秒)


定義:振りはじめから、最大バットスピードに到達するまでの時間

相関係数:-0.3055

👉 短いほど打率が高い

平均:0.135

TOP5(短い順)

打者|平均|打率|N

佐藤(宏)(京橋)|0.114|0.322|N=5
金田(UN)               |0.115|0.197|N=94
宮上(京大)            |0.115|0.157|N=4
加藤(龍)(品川)|0.118|0.252|N=27
野田(UN)              |0.121|0.126|N=11

④ バットスピード(km/h)

定義:バットの先端から15cmの最大速度

相関係数:0.2813

👉 スピードだけあれば良いわけではありません。 体感ですが、低打率だが当たればHR系のバッターは②や⑤が弱くバットスピードが速い気がします。

平均:121.56

TOP5

打者|平均|打率|N

宮上(京大)            |140|0.157|N=4
坂倉(京大)            |139|0.185|N=5
後藤(有)(UN ) |138|0.222|N=12
松井(同志社)        |136|0.242|N=22
佐藤(宏)(京橋)|134|0.322|N=5


⑤ 体の回転による加速スコア

定義:
② パワー(kW)③ バットスピード(km/h)⑤ 体の回転によるバット加速(初動)を組み合わせ計算 80点満点
(計算方法は公表されていない 足し算っぽい?)

「体の回転」というよりは、スイングの振り出しの速さを表している

相関係数:0.2764


平均:53.22

TOP5

打者|平均|打率|N

打者|平均|打率|N

佐藤(宏)(京橋)|73.8|0.322|N=5
箟(東大)                |70|0.272|N=10
橋元(京大)            |67.5|0.201|N=13
野田(UN)              |66.5|0.126|N1
金田(UN)              |64.3|0.197|N=94


⑥ 体の回転によるバット加速(初動)

定義:ダウンスイングからバットが回転する(=トップからバットが動く)タイミングでどれだけ加速したか


相関係数:0.2686

②パワーとの違いは、プロのトレーナーさんたちでも分からないようです。

平均:11.23

TOP5

打者|平均|打率|N

佐藤(宏)(京橋)|21.3|0.322|N=5
箟(東大)                |17.7|0.272|N=10
橋元(京大)            |16.9|0.201|N=13
野田(UN)              |16.4|0.126|N=11
金田(UN)              |15.4|0.197|N=94


⑦ 手の最大スピード(km/h)

定義:
バットグリップエンドから15cmの最大スピード


相関係数:0.1020

平均:40.30

TOP5

打者|平均|打率|N

滝(一橋)        |48.5|0.127|N=4
松井(同志社)|46.7|0.242|N=22
小塚(奈良大)|46.6|0.253|N=5
島野(UN)       |46.3|0.126|N=53
宮上(京大)    |46.3|0.157|N=4


⑧ オンプレーン効率(%)


定義:スイング軌道がブレていないか

100%のスイングは綺麗な円盤状になる


相関係数:-0.3479

打率と負の相関が出ています。
キャップ野球に綺麗なスイングは必ず必要ではないようです。
大きな変化量やライズストに対応するため、途中でスイング軌道を変える必要があるのではないでしょうか。
この負の相関はソフトボールにも見られるらしいです(某トレーナーさん談)。

平均:71.86 

TOP5

打者|平均|打率|N

山本(彗)(京大)|92.67|0.194|N=3
滝(一橋)                |89.00|0.127|N=4
三宅(サンド)        |88.67|0.133|N=6
森石(京大)            |87.44|0.147|N=9
佐々木(UN)           |87.32|0.000|N=19


まとめ


👉全体的に打率と強い相関は得られませんでしたが、相対的に打率と強く関係する指標が分かりました。
適切な角度で素早く爆発的に振り出すことが重要です。
しかし、綺麗なスイングは必ずしも必要ではありません。

この結果をどう活用するか

ブラストで測定するときのチェックポイントとして活用する
①体とバットの角度スコア/②パワー/③バットスピード
①~③の数値が良いのに当たらない人は、
タイミング、視力等別の原因があるかもしれません。

打撃練習との補助として 
問題点を数値で確認
目標設定「自分は角度系の指標が平均以下なので、今日は体とバットの角度スコアを5上げよう!」
実行 数値が高いときと低いときの感覚の差を考え、打てる感覚の再現性を高める

不調時の手がかりとして
好調時と不調時のデータ差を比べる

ブラストの可能性


 ブラストの活用は投手優位の状況を打開する武器になるのではないしょうか。
 なぜなら、投球から取れるデータは球速のみ(コースや配球を除いて)ですが、打者はブラストから様々なデータを得ることができるからです。

データ偏重主義者になるな


ブラストは打撃という森羅万象を、たった10個ちょっとの指標で表す装置です。
これが全てではないと思います。感覚も両方大事です。データ偏重主義になり、感覚を失わないよう注意すべきだと思います。「良い感覚のときはこういう数値になるなー」ぐらいのノリでいいと思います。
良いデータを得るために練習するのではなく、打てる感覚を得るためにデータを活用すべきです。

今後の課題


データ数を増やすこと!これに尽きます 選手数41人はまだまだ精確な分析には足りていないです。関西新年を始め、自分が出る大会や練習にはブラストを持っていきます。是非計測に協力してもらえると嬉しいです! 平均と比べて自分の打撃がどうなのかその場で分かります。
データの力でキャップ野球の安打数を増やしていきましょう!

 

値段・購入方法

本体:236000(=150$)
輸入代:3000円
(無課金に比べてたくさんの指標を測れるサブスク):月1500円
ーーーーーーーーーーーー
約27000円(+1500)


日本の販売代理店はありません。
公式ホームページから購入し、輸入代行サービスを使うことが確実です。
 中古品や日本で販売されている製品でキャップ野球を計測できないかもしれません。
 なぜなら、古いブラストは素振り機能(=キャップ野球のスイングを測れる機能)に対応していないからです。

今なら20%オフセールやってるみたいです。


https://www.buyandship.co.jp/

出典

https://cap-scorebook.com/

https://note.com/api/v2/attachments/download/533c31d17c478c6df6a52de81da5952a

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