見出し画像

英国ユーモア二百年史: ギルバート&サリヴァンとモンティパイソンを貫く精神とは

今年6冊目となる書籍。

モンティパイソンとギルバート&サリヴァンを繋ぐ調査は、実はかなり前から続けていた。意外にも両者の近似を指摘する人はいても本格的に調査した人はだれもない。それを知っていたので、これを出せば世界初にして唯一の研究となることも。

本格的に調査してみると、出るわ出るわ・・・・・。状況証拠は数知れず。物的証拠のいくつかも抑えた。

思えば、最初にモンティパイソンに出会った1976年がすべての始まりだった。今年は2026年。つまり50年間の蓄積である。50年たったのだから、そろそろ形にしようと思った。それでも答えにはたどり着けていない。たぶんあと50年はかかるだろう。でも出来るとことまではやろう・・・。

ということで「英国ユーモア二百年史 ギルバート&サリヴァンとモンティパイソンを貫く精神とは」。

2026年6月3日Amazonより発行。

モンティ・パイソンはどこから来たのか?

魚で人を殴る。

死んだオウムを巡って延々と議論する。

電気掃除機がオーケストラと演奏する。

磔にされながら陽気に歌う。

英国人はなぜこんなものを面白いと思うのだろう?

本書は、そんな素朴な疑問から始まる。

モンティ・パイソンのルーツを探るために歴史を遡ると、そこにはマザーグースがいた。ルイス・キャロルがいた。エドワード・リアがいた。そしてヴィクトリア朝を代表する劇作家W. S. ギルバートと作曲家アーサー・サリヴァンがいた。

一見すると無関係に見えるこれらの存在は、「英国ユーモア」という一本の長い川によって結ばれている。

本書では、

・マザーグースに見るブラックユーモアの源流

・『不思議の国のアリス』とナンセンス文学

・ギルバート&サリヴァンの革命

・『ミカド』と『ペンザンスの海賊』に見るモンティ・パイソン的精神

・ホフナング音楽祭とクラシック音楽のナンセンス文化

・ヴィオラ・ジョークとオーケストラの自虐精神

・ケンブリッジ・フットライツとパイソン誕生の背景

・『フォルティ・タワーズ』と『ミスター・ビーン』

・『サウスパーク』へ受け継がれた英国ユーモア

・宮武外骨と『ゲバゲバ90分』という日本の突然変異

などを取り上げながら、英国独特の笑いの系譜を辿る。

さらに本書最大のハイライトとして、モンティ・パイソンのエリック・アイドルが『ミカド』でココ役を演じた歴史的公演や、ミュージカル『スパマロット』を通じて、ギルバート&サリヴァンとモンティ・パイソンが交差する瞬間を検証する。

本書がたどり着いた結論は意外なものだった。

マザーグースからモンティ・パイソンまで一貫していたものは、「権威への反抗」でも「ナンセンス」でもない。

それは、

「世界を深刻に受け止めすぎない態度」

だったのである。

英国音楽、演劇、コメディ、文学を横断しながら、二百年にわたる英国ユーモアの歴史を読み解く異色の文化論。

ギルバート&サリヴァンの愛好家はもちろん、モンティ・パイソン・ファン、英国文化ファン、そして「なぜ英国人はこんなに変なのか?」と一度でも思ったことのあるすべての人へ。

マザーグースからモンティ・パイソンへ。

ギルバート&サリヴァンから『スパマロット』へ。

そして魚で人を殴るところまで。

英国ユーモア二百年の奇妙な旅が、ここから始まる。

もくじより

序章 モンティ・パイソンはどこから来たのか .

 第Ⅰ部 パイソン以前

第1章 マザーグース —死を笑う国—

第2章 ルイス・キャロル —論理を爆破する—

第3章 エドワード・リア —ナンセンスの発明— .

 第Ⅱ部 ギルバート&サリヴァン革命 .

第4章 ヴィクトリア朝はなぜ笑われたのか

第5章 ギルバートという爆弾 .

第6章 サリヴァンの功績 .

第7章 『ミカド』と『ペンザンスの海賊』—英国ユーモアの完成形—

 第Ⅲ部 もう一つの英国ユーモア

第8章 ミュージックホール 労働者の笑い .

第9章 笑う帝国 階級 人種 ブラックフェイス

第10章 ホフナング音楽祭 クラシック音楽とナンセンス

第11章 ヴィオラ・ジョーク オーケストラの自虐文化

 第Ⅳ部 フットライツからパイソンへ .

第12章 ケンブリッジ・フットライツ

第13章 ピーター・クックの衝撃 The Goon Show

第14章 モンティ・パイソン革命 Monty Python's Flying Circus

 第Ⅴ部 ギルバートとパイソンの交差点

第15章 エリック・アイドルの『ミカド』

第16章 『スパマロット』 —モンティ・パイソンがギルバート&サリヴァンに最も接近した瞬間—

第17章 ギルバートはパイソンの祖先だったのか .

 第Ⅵ部 その後の英国ユーモア.

第18章 フォルティ・タワーズ

第19章 ミスター・ビーン

第20章 ブラックアダー —毒を濃縮した英国ユーモア—

第21章 世界へ輸出された英国ユーモア South Park

第22章 英国人はなぜ不条理を笑うのか 日本の笑いとの比較

補章 日本に現れた二つの突然変異—宮武外骨と『ゲバゲバ90分』—

【コラム】メル・ブルックスというアメリカの従兄弟 .

あとがきに代えて 著者プロフィール


いいなと思ったら応援しよう!