「尊い」なんて簡単に言えないな
こんな短い文量で書くことじゃないことは承知なんだけど、やっぱり私は心の底から「命を尊い」だなんて軽々しく言えないなって思った。
私はこの短い人生の中で、何不自由なく暮らしてきた方なんだと思う。
毎日用意される食材は、いつも誰かが育てて誰かが殺した命だ。
でも毎回私はそんなこと1秒たりとも思い出さずにそれを口へと運ぶんだ。
他にも、過去に命の危機を感じるほどの経験などきっとしたことが無い。身内でもだ。
そんな人間が、なにひとつ命の大切さなんかに触れていないものが軽々しくそれを「尊い」と言うべきなんだろうか。
そんな人間が口にする「尊い」とはいったい何がそう言わせているのだろうか。
もしそれでも「命は尊い、そういうもんなんだ」というのなら、彼らが本当に「尊い」とするものは命なんかじゃないんじゃないか。
それは彼らの本当の瞳に映っているのは、きっと単なる平穏な日常だ。
大袈裟な話なのはそうなんだけど、もし仮に動物実験に使われる目ん玉のボロボロのあのうさぎになることを生きる前に神に告げられたなら?私は考える暇なく命のカードを切り捨てるだろう。
「命は尊いもの」私はこれをまだ本心から言える自信はない。
本当に「尊い」のか、また「尊い」とするものが本当に命そのものなのか、ちゃんと自分のこの目で確かめたいんだ。
