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ルミエール





2020.8.3


昨夜はとても長かった気がする。

時間なんて、ただ流れるものなのに
日によって長さが異なることがふしぎ。

早く眠って。
まだ寝顔を見せられないから、あなたが眠らないと
私は横にもなれない。

私はすごい悪いやつなのに、いい人から良い人と呼ばれている。
自分が言わせているような気がして、自分を恨む。才能もなければ、努力も知らないから、他人の気持ちを汲み取れない。それは伝え損ねた。そうして自分を殻に閉じ込める。"良い人"であるために



「洗濯物、やっておいたよ。」

そうやって伝えるとありがとうと無邪気に笑ってくれた。
そんな顔どこで覚えたの、いつするの。
知らないことばかり、知ってるね。

昨日、桃をむいてくれたとき、どんな顔をして受け取ったのだろう。
嬉しそうにできていたでしょうか。
それとも少し心配されるようでしたか。
それは忘れてください。あなたもずるい人です。


きっと、あなたは知らないだろうけど。
私は、⬛︎⬛︎な人だから、

そう思いながら、足早にいってしまう背中を見ながら、
まだ自分のことを愛したいともがいている。




2024.7.21

「椅子」


途中から入ってきたおじさん4人集は、知り合いではないけど徒然とカウンターの椅子へ座っていった。

自分の前の席は空いている。イヤホンを長押しして、外音取り込みへと切り替えた。距離があって聞こえない。マスターがワタシには見せない顔をしている。嫉妬か、これは何でもない。事実の羅列に過ぎない。
窓から見えるマンション。その前に座っている女の子。
ボブのかたちがちゅるんとなっている。トゥルンであるかも。
オレンジジュースに入っているみかんが沈んでいく。

新宿まで戻った。
目線のうちにいる人がスマホを片手に謝っている。頷いて、頭を下げて、最後に首を折った。つらい。つらいのかな。一体どうして分かろうとする。


「付き合ってください。」
「ごめんなさい。」

「愛してます。結婚してください。」
「はい。」


同じ日に聞くものではなかった。
結婚。ワタシは恋人をとばして、配偶者がほしい。ただただ安全な場所の確保をしたいから。結婚はおめでたいのかとか、そもそも何のためだとか、拗らせている。愛し愛され生きるのさ。小沢健二、あんたは何を言いたかった。



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