季節外れの藤の花
毎度違うワークショップをやっているひだっちです。
共通点は『紙』だけ、いまいちとっ散らかりがち。今回のワークショップのテーマは『あなたの花を咲かせましょう』でお花のお面を作っていた。
場所は富山県南砺市井波のくらし灯さん。
くらし灯さんでは持ち込みでイベントをさせていただいたり、変ZINE会に参会してもらったり、普通に遊びに行ったり、していて自分では結構行っているお店だった。でもよく思い返すと、くらし灯さんでのイベントには参加したことがなかった。昨年の【ケアっちゃ】は真実さんに会えず途中離脱してしまったし。なので、今回は参加者を募っていたところに勢いで飛び込んでみた。
今回のくらし灯でも祭りは【噴花祭】何が噴火するのだ?と謎のまま祭り会場に。中に入って≪まぁびっくり!≫な世界がそこにあった。

アート担当真実さんによるインスタレーションが座敷の部屋に飾ってあったのだが、真実さんの作る世界は毎回なんだか違和感というか、ぎょっとする。とても良い意味で。真実さんが言うには≪感銘を受けたお二方のnoteから文字を引用して藤棚を作る≫と事前にpodcastでかnoteでかで知っていた。その通りの光景が目の前にあったが、実際に見ると圧倒される世界観を浴びた。
そのnoteを書いたシステムエンジニアでもある85-Storeの島田さんの藤には電子プラグや配線が藤の弦のように絡まっていて、添花堂さんの藤には彼女の撮影した写真が藤の花のように垂れ下がっていたり、葉の形に切り取られていた。それらは文字や写真が印刷された紙や配線でしかない。
しかし、そこには確かに文章に思いを込めた≪人の息、血≫が流れている思いが藤の木として形になっていた。
その下で私は花の仮面屋さんをしていた。
真実さんは来た者を半強引に座敷に誘導し、来場者に藤の花吹雪を巻き上げ噴花パフォーマンスを浴びせていた(みんなハッピーになる魔法)
この空間に実際の花は一切なかったが、みんな花になった。
不思議で楽しい、現実離れしつつも居心地のいい空間だった。
私はその日は真実さんの藤棚を見て『わぁ、すごーい』と夢グループの保科さん以下のコメントしかできなかった。
藤棚はほとんどがA4の紙で作られていた。いったいどのくらいの紙を使ったのだろうか、何回何パターン印刷をしたのだろうか、どのくらいはっぱをカットしたのだろうか、何回紙を貼り合わせたのだろうか。
そんなことがたくさん一気にきて『わぁすごーい』しか言えなかった。しんどいといいつつ、人知れず、これをコツコツと作ってきた真実さんはアーティストだなぁと感動。
花面の葉っぱに≪着飾っても、ありのままでもあなたでしかない≫と書いた。
何をしても結局人はその人だけの花を咲かせる。
もがいていようが、すっからかんだろうが自分の花を堂々と咲かせたものが輝かしい。作品を見て改めて感じた。
我が家に植えてる藤と紫陽花には栄養剤を挿してないし、水も気分程度にしか与えていない。だから、まだ何年も経っているのに全然成長していない。紫陽花や藤は苗を植えたら急に咲くような花ではない。育つまでの時間が必要で、花が咲くまでどう成長してきたかで全然違った姿になる。
真実さんのインスタレーションはまさに水と栄養たっぷりの藤だった。
ご興味のある方はぜひくらし灯さんのギャラリースペースにまだ飾ってあるはずなので行ってみてください。
