給与をもらえることが、会社員の最大のリスクだと思う(ClaudeCodeを使った1人法人の経営のススメ)
こんにちは、そねっちです。
ClaudeCodeを使った仕事術や使い方について書くことが最近多いのですが、今日は常々考えていることを書きたいと思います。
ぼくが会社員をやってきて、いちばん怖いと思ったこと。
それは、クビになることでも、会社が潰れることでもありませんでした。
会社から給料がもらえること、です。
言い換えると、給与だけをもらって暮らすことに、慣れてしまうことです。
先に、2つだけ断りを入れておくと、、、
これは、節税スキームみたいな話じゃないです。「会社員をやりながら別で法人をつくって税負担を最適化しよう」みたいなテクニックを期待して開いた人は、たぶん肩透かしをくらいます。ごめんなさい。(ニーズがあれば書きますがw)
もうひとつ。「だから会社なんて辞めてしまえ」っていう、独立をあおる話でもありません。
むしろ逆で、ぼくは会社とは辞める・辞めないの関係じゃなくて、対等なパートナーとしてWin-Winの関係を作れる、と思ってる側の人間です。
この記事は、たとえばこんな人に向けて書いてます。
30代後半、順調に出世してそこそこ大きな会社の課長、年収は1,000万を超えた。まわりから見たら、じゅうぶん成功してる。なのに、胸の奥のほうに「この先20年、自分はもう大きくは変わらないのかもな」っていう感覚がある——そういう人です。
ぼく自身が、たぶん転職してなかったら、いまごろそうなってたので。
・・・ごめんなさい、嘘つきました。ぼくはそこまで優秀じゃなかったので、大企業の課長にはなれてなかったかもしれません🙇♂️
A評価でもC評価でも、給料はたいして変わらない
前職のシステム会社にいたころ、ずっと不思議だったことがあります。
その年、めちゃくちゃ大きな成果を出しても、逆にわりと大きめの失敗をやらかしても、次の年の給料って、前の年から±10%くらいしか動かないんですよね。(ボーナス評価が変わるくらい)

上がってもちょっと。下がってもちょっと。
評価がAだろうがCだろうが、生活が激変するほどの差はつかない。
で、ずいぶんあとになって思うようになったんですけど。
給料って「あなたが出した成果への報酬」というより、「あなたがこの1年、生活していくのに必要なお金」が渡されてるだけなんじゃないか、と。
ぼくはこれを、勝手に「必要経費型」って呼んでます。
会社はあなたの生活を保証するために生活費を振り込んでいる。成果とは、そこまで強くは連動していない。
・・・って書くと、なんか会社を悪者にしてるみたいに聞こえるかもしれないですね。
でも、そういう話がしたいわけじゃないんです。
自分の部署が赤字でも、給料はちゃんと振り込まれる
むしろ、給料が成果とそこまで連動してないのって、会社員のいちばんありがたいところでもあるんですよね。
ちょっとだけ、会社のお金の話をします。
会社が払う給料って、「今年の売上」から出てるとは限らないんです。
会社には、これまで貯めてきた現金があります。売上が落ちた年でも、会社はその貯金を取り崩して、給料を払う。
だから、極端な話、自分がいる部署が単体では赤字で、その部署だけ切り出したら潰れてるような数字でも、給料は普通に、毎月きっちり振り込まれます。
これ、ほんとうにありがたいことなんです。
ぼくらは、自分の稼ぎがマイナスの月でも、生活が守られている。会社という大きな器が、個人の浮き沈みを丸ごと吸収してくれてる。
ある意味、そういった安全装置があるからこそ新規事業などは投資の位置付けで赤字をほってもしっかりやらせてもらえる。
体力のある会社の本当に強いところです。うらやましい・・・
そして、このありがたさには、ちょうど裏返しのコストがあるんです。ありがたさとコストは、同じコインの裏表なんですよね。
「嫌なら辞めれば?」に、ぼくらは何も返せない
その裏返しのコストっていうのが、「依存」です。
自分がどう働いても、会社は大きく伸びも潰れもしない。給料はちゃんと出る。この環境に長くいると、だんだん、会社に依存してしか生きられない体になっていきます。
依存すること自体は、悪いことじゃないです。おんぶに抱っこで守ってもらえるんだから、むしろ快適。
問題は、依存すると「選択肢」を失うことなんですよね。
ぼくはこれをここでいう選択肢とは、会社と対等でいるためのカード、と捉えてください。
理不尽なことをされたときに、「飲む」以外の選択肢を持てているかどうか、ってことなんですよね。
たとえば、どう考えても不当な評価をつけられたとき。
たとえば、どう考えても理不尽な異動を言い渡されたとき。
おかしい、納得いかない・・・と思っても、会社に依存しきっていると、ぼくらは結局それを飲むしかないんです。だって、この会社の給料がなくなったら、来月から生活が回らないから。
「嫌なら辞めれば?」
言葉にされなくても、ぼくらはこの一言に、何も返せない。飲むしかない。
これが、依存の正体だと思ってます。
ぼく自身、会社員のときは、この「飲むしかない感じ」を感じたことがたくさんあります。
本当のリスクは、倒産でもリストラでもない
じゃあ、会社員のいちばんのリスクって何なんだろう、って考えると。
たぶん多くの人は、「会社が倒産すること」とか「リストラされること」を思い浮かべると思うんです。
でも、ぼくはちょっと違うと思っていて。
倒産もリストラも、じつは「見えるリスク」なんですよね。ある日ニュースになるし、通知が来るし、来たら来たで人は動く。怖いけど、輪郭がある。
ぼくがいちばん怖いと思ってるのは、もっと輪郭のないやつです。
給与だけをもらって暮らすことに、慣れてしまうこと。
ここが、今日いちばん伝えたいところです。
選択肢を失っていることにすら気づかないまま、毎月の給料に慣れて、飲むことに慣れて、「まあそういうもんだよな」に慣れていく。気づいたときには、動くための足腰がなくなっている。
倒産やリストラと違って、慣れには通知が来ないんです。
しかも、いまはその「慣れ」が、じわじわ効いてくる時代なんですよね。

実質賃金は、4年連続でマイナス(2025年はマイナス1.3%)。
社会保険料の負担は、2000年から2024年で、ざっくり年25万円ぶん増えた。
税と社会保険料の負担は、国全体で見ると国民所得の45.8%(国民負担率)。社会全体で稼いだお金の、半分近くが税と社保に回っている計算です。
年収が上がっても、手取りがなかなか増えない。とくに年収1,000万円くらいの層は、負担がいちばん重くのしかかるゾーンです。
で、ここで言いたいのは、、
手取りが増えないのは、努力不足じゃなくて、社会全体で負担すべきコストが上がっている、構造的な問題です。
社会を維持するための全体で負担すべきコストが継続的に上がり続けていて、今後も上がり続けるだろうことが予測される状況なので、
会社員で給与所得を得て、(世間一般から見る)高年収をもらっている会社員の人は今後も狙い撃ちにされ続けます。
本業をやりながら、AIと自分の会社を経営する
じゃあ、どうすればいいか。
最初に書いたとおり、ぼくは「会社を辞めろ」とは言いません。
依存の反対は、退職じゃないんです。会社に寄りかからなくても生きていける・・・その状態をつくること。それだけで、会社との関係は、ぐっと対等になります。
ぼくがやったのは、会社員を続けたまま、自分の名義をもうひとつ持つことでした。
自分の名義で、小さな会社をひとつつくったんです。設立にかかったのは6万円くらい。最初は完全に片手間でした。

会社をひとつ持つと、お金の見え方がガラッと変わります。
給与をもらう側だったころは、正直、売上とか経費とかって、どこか他人事だったんですよね。でも、自分の会社になると、まず売上を立てないと1円も入ってこない。使ったお金は、いちいち「これは経費として妥当かな」と自分で考えることになる。
給与をもらうのとは、お金の得方も、使い方も、まるで違う。それを、知識としてじゃなくて、自分の手を動かして学べるんです。
・・・って言うと、「経理とか事務とか、大変すぎるだろ」って思いますよね。昔は事実、そうでした。
少し前まで、小さな会社をひとつ回すだけでも、けっこうな知識とスキルがいったんです。経理、事務、議事録、請求書・・・考えるだけでうんざりですよね。
でも、いまはAIがいます。
経理も、事務も、議事録も、AIに手伝ってもらえる。というか、自分の会社をAIで回そうとすると、いやでもAIの使い方が身についていくんですよね。
で、ここが面白いところで。
AIで売上を立てて、AIで小さな会社を回す——その練習でついたスキルって、そのまま本業の仕事も速くするんです。
会社を回すために磨いたやり方で、本業のほうが毎日定時で上がれるくらいに効率化できたりする。自分の会社は、本業の時間を奪うどころか、逆に時間を作る側に回ってくれる。
実際、副業をやってる人の8割くらいが「本業の生産性も上がった」と答えた、という調査もあります(※小さめの調査なので、そういう傾向がある、くらいに受け取ってください)。
それに、変わるのは時間だけじゃないんです。
自分で会社を回していると、本業の会議の見え方まで変わってきます。事業や数字を、一段高いところから見られるようになる。
「この費用、ほんとに要るのかな」みたいな、健全なコスト感覚も自然と身についてくる。
たぶん、会社の中だけにいたら、僕の場合は一生持てなかった目線です。
そうやって続けていくと、自分の名義の稼ぎが、じわじわ育っていきます。最初は本業に全然届かない、お小遣いみたいな額です。
でも、それがいつか本業の給料と並んだときに会社とは、雇う・雇われるじゃなくて、お互いに選び合う関係になれる。
本業でもちゃんと活躍しながら、自分の会社をAIと一緒に経営する。
給料が上がりにくいこの時代に、ぼくがいまのところいちばんいいと思ってる生き方は、これです。
会社を辞めるでもなく、会社にしがみつくでもなく。両方を、いいとこ取りする。
そのための具体的なやり方とか、考え方とかを、これからなるべく「自分でも真似できる」形にして、このnoteで書いていきます。
というわけで、今日は「会社員のいちばんのリスクは、慣れだと思う」というお話でした。
ここまで読んでもらい、ありがとうございました!
