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【第5回】「あとで払う」の落とし穴を防ぐ。クレジットカードと光熱費の整理術

今回は費用科目と負債科目の両方を混ぜて説明しますね。
家庭では 未払金 借入金(ローン元金も含む)クレジットカードなどが負債の科目としては一般的かと思います。

そして負債科目にもルールがあります。
‼️仕訳のポイント
負債科目については
 「借方(左)」は 減ったことを意味し
 「貸方(右)」は 増えたことを意味します。

資産や費用のグループとは逆ですね。

さて 前回は「費用科目」を決めましたが、現代の家計で一番厄介なのが「お金を払うタイミングのズレ」です。
これを複式簿記でどうスッキリさせるか。

今回は、この『時間のズレ』のモヤモヤを解いていきます。

1. クレジットカードの「その後」を追いかける

1月5日にマックスバリュで買った492円。
あの時、仕訳ノートにはこう書きましたね。
(借方)食費 492 /(貸方)クレジットカード 492
そしてそれぞれの台帳にはこう書きました。

さて、2月になって銀行口座からこの492円を含むクレジットカードの残16,192円が引き落とされた時、どう書けばいいでしょうか?
ここでまた「食費」や費用科目を書いてしまうと、二重に費用が計上されてしまいますよね。
そこで次のように仕訳します。

【引き落とし時の仕訳】
(借方)クレジットカード 16,192 /(貸方)普通預金 16,192

こう書くことで、たまっていた「負債(カードの未払い)」が消え、同時に「預金」が減ります。

「カードを使った時」に費用を計上し、「引落時」に負債を消す。
この2段階を踏むことで、家計の現実はピタリと一致します。

クレジットの残を見える化しておけば、通帳にまだお金があっても『あ、カードの支払いがこれだけあるから、もう使いすぎないようにしよう』と、ブレーキが効くようになります。
これこそが、計画的に暮らすための『発生の原理』の力です。

2. 「光熱費などの使用月と支払月」の時差をどう捉える?(選べる2つの方法)

電気、ガス、水道などの光熱費。
これらも「使った月」と「通帳から引かれる月」がズレるのが当たり前です。

これをどう記録するか?
実は2つの正解があります。
あなたの性格に合う方を選んでみてください。

パターンA:きっちり管理派(未払金を通す)
「今月いくら使ったか」を正確に知りたい方向け。元帳には「未払金」という中継地点が登場します。

【仕訳ノートの書き方】
1/20(検針日) 
(借方)水道光熱費 5,000 /(貸方)未払金 5,000
2/15(引落日)
(借方)未払金 5,000 /(貸方)普通預金 5,000

【元帳の動き】
(未払金のページ)
1/20 水道光熱費1月分 5,000
(貸方:負債が増える)
2/15 普通預金 引落 5,000
(借方:負債が減る)
★未払金の残高:0円(きれいに消えた!)

(水道光熱費のページ)
1/20    未払金 1月分光熱費 5,000
(借方:費用の発生)・・・1月分が1月に計上

(普通預金のページ)
2/15   未払金 光熱費引落 5,000
(貸方:資産の減少)・・・1月に発生した負債の支払

パターンB:シンプル管理派(引落日に書く)
「通帳の数字と合わせるのを楽にしたい」方向け。元帳は1回の記入で済みます。

【仕訳ノートの書き方】
2/15(引落日) (借方)水道光熱費 5,000 /(貸方)普通預金 5,000

【元帳の動き】
(水道光熱費のページ)
2/15 普通預金 1月分引落 5,000
(借方:費用発生)

(普通預金のページ)
2/15    水道光熱費 1月分 5,000
(貸方:資産の減少)
・・・仕訳は一度、2科目のページに転記するだけなので楽

Aの良さは、1月の家計簿を見た時に『1月の電気などの料金』がちゃんと載っていることです。
Bの良さは、とにかく手間が省けること。

実は『一度決めたら、ずっとその方法で続けること(継続性の原則)』が一番大切なんです。

途中でコロコロ変えなければ、AでもBでも、一年の終わりには同じ結果(12ヶ月分)にたどり着きます。

几帳面な自分を大切にするならA。
ズボラな自分を許して、まずは続けたいならB。あなたの『続けやすさ』を最優先に選んでくださいね。

では、なぜクレジットカードは「買った日」に書くのか?
あなたは明細を見て『これなんだっけ?』となったことはありませんか?
お恥ずかしい話、私はしょっちゅうです💧
お店の名前だけでは思い出せません(ムリ)
それは、過去の自分がした『約束』の詳細を忘れてしまっているからです。
クレジットカードを使った瞬間に仕訳を書く。それは、未来の自分への伝言メモを残す作業です。

一方で、光熱費は毎月必ず発生するものです。
こちらは無理に『発生』で記録しなくても、引落日の記録だけで十分管理できます。
『自分自身のコントロールが必要なもの(カード)』にはきっちり光を当て、『決まりきったこと(光熱費)』はシンプルに。
この強弱をつけるのが、長続きする家計デザインのコツといえます。

3. 「あとで払う」は未来の自分との約束

「負債」と聞くと怖いイメージがありますが、複式簿記で見える化してしまえば、それは単なる「支払いの順番待ち」です。
元帳の「クレジットカード」のページに残高があれば、「あぁ、来月はこの金額を預金から払うんだな」と、心の準備ができます。
これが、手書きで「負債」を管理する最大のメリット、「未来の見える化」です。

★終わりに

「あとで払う」を見える化すると、心が整います。
負債は怖いものではなく、今の暮らしを支えてくれている未来との約束。
負債を管理することで、漠然とした不安を「予定」に変えていきましょう。
焦らず、まずは自分が納得できる方法から試してみてくださいね。

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