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これからの「美術館・博物館での体験」を想像してみた

東京の美術館・博物館が、次々と臨時休館となったのは、2月末頃のこと。
あれからもう2か月が経ちます。

現状を考えると、再び誰もが、自由に美術館・博物館に集い、展示を鑑賞できる状態となるのは、半年、いや、1年後・・・? もしかしたら、もうそんな風にはならないんじゃないか、とさえ思ってしまいます。

前提条件が変わった今、この”今”が”通常”になるであろう状況で、どうしたら、大好きな美術館・博物館をまた体験できるのか、勝手に想像してみました。


●できるだけ早く、オンラインで体験&収益をあげる仕組みを

まずは、館として、どうにか存続してほしい。これに尽きます。
公立館が多いからなのか、経営がしんどい、みたいなことが全然伝わってこないのですが…大丈夫かな?と勝手に心配しています。いや、公立館でも、ただでさえ控えめな予算が、この先さらに絞られるってこともあり得ますよね…

そもそも博物館法でNGなこともあるかもしれませんが、作品や学芸員の方々、過去のさまざまな展覧会の実績、という唯一無二の資源を活かして、オンラインでさまざまな体験を提供し、少しでも収益をあげる仕組みづくりに、できるだけ早く取り組んでほしいです。

臨時休館って言っても、きっと普通に館に出勤したりリモートでお仕事したりと、変わらずに忙しくされてるとは思うので、お仕事増やすようで恐縮ですが…

(1)今こそ!館そのものの魅力を発信

普段だと、展覧会そのものに興味が行きがちですが、美術館・博物館そのものに、ぜひ今こそ、注目してみて欲しいんです。中の方々にはぜひ、その魅力を、今こそ発信してほしい!!!

ただ発信するだけでなく、収益にもつながる方法、というと・・・手っ取り早いのがYoutubeなのでしょうか。ずいぶんいろいろな館が取り組み始めてらっしゃいますが、ぜひ一つでも多くの館で、早いとこ動画の配信にチャレンジしてみていただきたいです。

全然整ってなくてもいいんです。題材は何でも大丈夫、美術館・博物館は、どこも唯一無二だと思うので。
中の人にとっては、今さら、と思うようなそもそもの話だって、絶対に需要があると思うんです。館の収蔵作品の特徴について学芸員の方がお話しする、とか、館内の案内だって、立派なコンテンツになります。外観の紹介から始まり、館の由来、歴史、ミュージアムショップ、併設するカフェやレストラン、館内を歩きながら撮影したら、再開したら実際に行ってみたい、と思う方がきっと増えると思います。

また、単純に、休館中の今、美術館・博物館の人々はこんな仕事してるよ!みたいな、日々の業務の発信をしても良いかと。だって案外、職員や学芸員の方々が、普段何されてるのか、知る機会ってあんまりないと思うので。

また、YoutubeLiveとスカイプ、Peatixなどを活用し、少人数・有料での、オンライン対話型鑑賞会を開催するのは、どうでしょうか。館内を学芸員やガイドの方がカメラを持って配信しながら巡りつつ、鑑賞者みんなで、画面ごしに喋る、と。

美術館・博物館内から配信できたらベストですが、例えば、同じ図録を持っている人同時でオンラインで図録読書会&対話型鑑賞会、なんてのもありでしょうか・・・個人的にちょっとやろうかなぁ。

あ、このnoteでコンテンツを販売するのも良いかもしれませんね!!

(2)図録を電子書籍で販売

著作権の都合なのか、需要がないのか、なぜかまだまだマイナーな、展覧会図録の電子書籍版。この機会に、過去の展覧会の図録を、電子書籍化して販売してほしいです。そしてこの収益をぜひ出版社だけでなく、美術館・博物館にも分配していただけたら・・・。

もちろん、図録は紙版が良い、ということには同意です。かく言うわたしは電子書籍より紙の本が好きです。凝った印刷や装丁もまるっと含めての図録ですし。でも、再び印刷して発売するのは非常にハードルが高いと思うので、ぜひ電子書籍化で販売してもらえたら、とても嬉しいです。

個人的には、2016年に三菱一号館美術館で開催された「PARIS オートクチュール展」の図録をいまだに探してます・・・本当に会場であのとき買っておけば良かった・・・電子書籍版もあったけれど、今は販売終了してしまっているんですよね。

(3)過去の展覧会の音声ガイドを期間限定で配信

そしてこちらも著作権をぜひ例外として、過去の展覧会の音声ガイドを、期間限定でYoutube配信したり、このnoteで販売したりするのはいかがでしょうか。このときにはもちろん、ページ内に図録を購入できるAmazonやECへのリンクを貼っていただいて。
これは、展覧会が開かれず苦境にあるであろう、音声ガイドの制作会社さんにもメリットがあると思うんです。

ここ数年の音声ガイドは特に、著名な俳優や女優、声優の方を起用した、とても豪華なコンテンツが多かったんですよね。あと同時代に制作された音楽や、その地域にまつわるお話しとか、専門家のコメントなど、作品解説だけじゃない内容もあるし。

わたしが個人的にもう一度聴きたいのは、2019年にトーハクで行われた、特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅 」の佐々木蔵之介さん。落ち着いた声と語りがとても素敵でした・・・。仏教系の音声ガイドで聴ける住職の説教や、読経、声明の音声も、なんだか聴いてると心が落ち着いて、良いんです。

音声ガイドって、作品を観ながら聴く前提ではありますが、図録観ながらでも、それ単体でも十分楽しめると思います。
もう一度聴きたい音声ガイドって、どなたにもきっとあると思うし、絶対需要があると思うんだけどなぁ・・・

(4)展覧会公式グッズをネットで通販

きっと非常に多くの方が熱望されてるであろうと思う、公式グッズのネット通販。わたしは、臨時休館になるずーっと前から、本当にこのご時世、なぜネット通販しないんだろう、と不思議に思っていました。これも著作権とか、在庫管理の難しさとかなんでしょうか・・・。

そんな中でついに!ほぼ日カルチャんで一部EC販売をスタートすると聞き、とても嬉しく思いました!来週が楽しみですー!!!

ちなみに、ほぼ日カルチャんって?というと、渋谷PARCO内にある、都内や関東近郊の文化イベント全般を紹介&関連書籍やグッズを販売しているショップです。店名の通り、ほぼ日が運営しています。

直近の展覧会だと「ハマスホイとデンマーク絵画」展、ですよね、やっぱり。東京では会期途中で終了してしまいましたが、本当に本当に素敵なグッズの数々でした。あまりに素敵だったので、暑苦しく記事にまとめたほど。ぜひ、どうにかならないものでしょうか・・・・

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さて、ここまで、オンラインでのアイデアを書きましたが、ここからは、この先、再び開館されたときのことを想像してみます。

●完全日時予約制と大幅な人数制限が普通に?

そもそも、不特定多数の人が集まることや、会話することがNGだから、美術館・博物館が再び開館することは、非常にハードルが高いと思います・・・

もし開館できても、予め日時指定のチケットを購入して行く完全予約制にして、同じ時間帯に入館できる人数もコントロール、もちろん一人きりで、事前の体調チェック&マスク着用、手荷物を全て預けて、私語厳禁、となってしまうんでしょうか・・・。

特に都心の美術館・博物館は、混雑することが当たり前だったので、個人的には、今までよりずっと快適に鑑賞できるようになりそうですが、誰にでも開かれた場、ではなくなってしまうのは淋しいですね・・・。

●海外作品は複製画&高精細動画を活用?

いつまた急に臨時休館になってしまうかわからない、というのが前提になるとすると、海外から作品を集めて開催するような、大規模な特別展の開催はぐっと減るんでは?と思ってしまいます。
作品の輸送や管理には莫大な経費がかかります。現在のような展覧会を開催できない状況は、とてつもない損害額になってしまいますからね・・・。

これからはもう、作品現物を日本に持ってこない、と割り切って、国内で制作した複製画を展示するとか。徳島の大塚国際美術館のような陶板名画もありでしょう。
また、現地で展示されている作品を8Kの高精細で撮影して、その映像や写真を原寸大サイズでビジョンに流す、みたいな展示もありでしょうか・・・。あとはVRで鑑賞する、みたいに、いっそそれ自体をアトラクションにしてしまう、とかとか。

●収蔵品&常設展示にもっと光を!

館の収蔵品のみで、展示を企画・運営することを通常にしていく機会にもなるのでは。収蔵品や常設展示って、特別展があると特に、どうしても目立たない存在です。でも、その美術館・博物館の特徴が出るので、とても魅力的な内容だったり、見ごたえのあるものだったりするんですよね。(例えば、国立西洋美術館の常設展には、ハマスホイの作品もあるんですよ、ご存知でしたか?)

収蔵品や常設展示、もっともっと注目されてもいいと思うので、このタイミングでぜひ、そんな風に変わっていくと嬉しいです。

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大学の勉強の合間に、なんて思いながらちょっと書き始めたら、あっという間に時間が経ってしまいました。

美術館・博物館、出かけたいです。図書館も出かけたいです。

先はなかなか見えてきませんが、すっかり変わった今を嘆くのではなく、これからは、こんな風ならできるんじゃないか、こんな風になったらいいなぁ、と考え続けることをやめずに、自分のできることをできる範囲で、行動し形にしていけたら、と思っています。


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Naomi┃アートライター・編集 記事を読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは書籍購入などに使わせていただきます。何よりそんな広く優しい心をお持ちの方には きっといいことがあるはず✨メッセージも合わせて書いていただけたら必ずお返事いたします✏︎