年収よりも、私が選んだもの
先日、ボーナスをいただきました。
私の金額は3万円。
えっ、0がひとつ少ない?と明細を何度も見直しました。
1月入社だから、寸志?
いえいえ、長く勤めている職員でも10万円ほどだそうです。
面接の時に賞与ありと聞いていたので、1ヶ月分は、少なくともいただけると勝手に思ってました。
前の職場と比べると、年収は50万円ほど下がりました。
それでも、不思議なくらい落ち込まなかったのです。
むしろ、振り返って「この職場を選んでよかったな」と、改めて思いました。
以前の私は、同じケアマネジャーでも、まったく違う環境で働いていました。
日曜日だけの休み。お盆、お正月の出勤。
体を休める時間より、「また明日も仕事だ」と考える時間のほうが長かったように思います。
毎日緊張の連続。
失敗しないように気を張り、いつも誰かの顔色をうかがっていました。
困ったことがあっても、心から相談できる人はいませんでした。
「迷惑をかけたらどうしよう。」
「怒られたらどうしよう。」
そんな思いを抱えながら働き続け、気づけば心が限界を迎えていました。
そして、うつ病になり、7か月間休職。
そのまま退職しました。
あの頃は、「もうケアマネジャーとして働くのは難しいかもしれない」と思ったこともあります。
そして、長女の家の近くへ引っ越しました。
新しい土地で、新しい生活。
何気なく見ていた求人情報の中に、自転車で5分ほどの場所にある今の職場を見つけました。
「ここに応募してみよう。」
そんな軽い気持ちでしたが、それが私の人生を大きく変えてくれました。
今の職場には、必要以上のプレッシャーがありません。
分からないことは相談できます。
利用者さんのことを一緒に考えてくれる仲間がいます。
土日祝日は休みで、年間休日も120日以上あります。
もちろん、仕事だから大変な日もあります。
暑い日に電動自転車で利用者さんのお宅を回ることもあります。
書類に追われる日もあります。
それでも、「仕事に行きたくない」と思う朝はありません。
利用者さんとの会話に笑い、季節の移ろいを感じながら自転車を走らせる。
そんな毎日が、今の私にはとても心地いいのです。
だから、ボーナスを受け取った時も、「少ないから、どうしよう」とは思いませんでした。
それよりも、「今年も元気にここで働けてよかった」という気持ちのほうが大きかったのです。
若い頃の私は、お給料や待遇ばかりを気にしていました。
でも今は違います。
心穏やかに働けること。
安心して相談できる仲間がいること。
「今日も一日頑張れた」と思って家に帰れること。
それらは、お金では測れない大切なものだと知りました。
年収は50万円下がりました。
でも、毎日の笑顔は増えました。
私は、お金よりも「安心して働ける場所」を選んで、本当によかったと思っています。
そして、不思議なことがありました。
この職場を選んだことを後悔せず、「これでよかった」と心から思えた頃、思いがけない臨時収入が入ることになりました。
その金額は35万円。
ボーナスの金額を見ても不満を抱かなかった、そのタイミングだったからこそ、驚きました。
「不足のないように備えてくださっているのかな。」
そんなふうに感じ、静かに感謝の気持ちが湧いてきました。
お金の多さだけでは測れない幸せがあることを、私はこの一年で学びました。
今日も元気に働けることに感謝しながら、利用者さんの笑顔に会いに行きたいと思います。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
