【マガジン】「タパス=苦行」という勘違い
ヨーガスートラに登場する「タパス」という言葉を、皆さんはどのように理解しているでしょうか。
ヨガインストラクターの世界では、「タパス=苦行」と説明される場面をよく見かけます。
実際、多くの書籍でもそのように翻訳されていますし、養成講座でも「苦しさを乗り越える修行」と教わった経験がある方もいるかもしれません。
先日、僕のクラスに来てくれた方もその解釈を強く持たれていて、体に無理をしない方法を伝えても、頑なに「タパス知ってますよね、痛みを超えた先にもメリットありますよね!」と一点張りでした。
ただ、僕自身はインドで学んだ際に、この訳についてかなり印象的な話を聞きました。
教えて下さったのは、オームカール・ティワリ氏 です。
インドでも非常に権威のある カイヴァルヤダーマヨーガ研究所 の所長を務められている先生です。
ティワリジは、タパスを「苦行」と訳してしまうことに対して、かなり強い違和感を示していました。
「苦しみを減らしていくためのヨガなのに、なぜ苦しむことが目的になるのか?」
という話をされていたのです。
これは僕にとって非常に大きな学びでした。
確かにヨガスートラを読んでいると、ヨガの目的は「苦を減らすこと」にあります。
心の乱れや執着、無知によって生じる苦悩から自由になることが、ヨガの本質です。
その道の途中に「苦しむことそのもの」を目的化してしまったら、少し矛盾してしまいます。
では、なぜタパスは「苦行」と訳されるようになったのでしょうか。
今回はこの部分にフォーカスを当てて探求してみたいと思います。
苦行と捉えてしまうと、「no pain no gain」という発想まで出てきてしまいます、、、。
大変重要な視点なので、多くのインストラクター、ヨガ愛好家の方に理解して欲しいところです。
ここから先は

ヨガインストラクターのための指導ポイント
ヨガ指導におけるヒントや有益な知識情報をお伝えします。特にヨガの解剖学や安全安心な指導への情報を中心にお送りします。
よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。
