ゲオスミンと蝉時雨
雨がしとしと降りしきる
夏の雨は移ろいが激しい
長く振り続ける梅雨は
ジメジメとした空気とともに
人の心も湿らせる
夕立とゲリラ雷雨が
突然降り出し、
激しく雨を打ちつけた
人々は焦り、忙しなく
濡れない場所へと避難する
ひとしきり降った雨の後に残る
香りと余韻が僕は好きだ
雨上がりの少し土の匂いが
入り混じった独特の香り
雨が滴る草木の雫に
晴れ間に差した陽の光が反射して
キラキラと輝く美しさ
枝葉や屋根から雨の雫が
滴り落ちて、ポタポタと音を奏でる
小さな子どもが水溜まりを見つけ、
ぴちゃぴちゃと踏み鳴らして
生まれる音の感触を愉しんでいる
雨上がりの空気は
静けさの中に
儚さと切なさを感じる時がある
なぜなのだろう
ひんやりとした
少し冷えた風が吹いている
程よく湿った空気が
しっとりと空間を落ち着かせる
土っぽい雨上がりに漂う香りは
「ゲオスミン」と呼ぶらしい
何故だか不思議と
雨上がりの静けさと空気と香りに
懐かしさと心地良さを思い出す
梅雨が明けて、本格的に暑くなると
たくさんのセミが鳴き始める
夏を知らせる蝉時雨
けれど、昔のように
たくさんのセミの声が重なる
音色は聴かなくなった気がする
セミ達は減っちゃったのかな
生きれる場所が無くなっちゃったのかな
友達と一緒に
抜け殻を集めてみたり、
セミを捕まえようと木々を見上げた
子どもの頃の思い出が懐かしく蘇ってきた
蘇ってきた感情の中に
寂しさと儚さも入り交じっていた
うるさく感じる時もあるけれど
そこから消えて無くなってしまうと
物寂しい気持ちになる
今年の夏は
セミたちの奏でる蝉時雨を
聴けると良いな
夏の音色に想いを馳せて…。
今回、エッセイのイメージに合わせた
ヒーリングBGMに挑戦してみました!
試行錯誤して作ってみたので、
聴きながら読んでみてくれると
とても嬉しいです。
こちらはclutch 0105 さんのA.M.C
7月のお題 「夏の音景色」に参加した
作品でもあります。
とても惹かれる素敵なテーマと、
音楽創作をしてみる大きなきっかけを
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