「言えない」が「言える」に変わる。それだけで、人生のハンドルは自分の手に戻ってくる。
結論からお伝えします。
体調の不安を抱えながら、デスクの下でそっと薬を飲み、何事もなかったかのようにキーボードを叩く。そんな「静かな無理」を強いる場所からは、これから音もなく人が離れていきます。
「迷惑をかけるから」
「代わりがいないから」
「評価に響くかもしれないから」
そうやって自分の身体の声を押し殺し、通院のために有休を削り続ける。
そんな日々は、まるで出口のないトンネルを歩いているような心地ではないでしょうか。
でも、あえて言わせてください。
いま私たちが生きているのは、完璧な体調を維持し続ける時代ではなく、
「なにかを抱えながらも、どう心地よく働き続けるか」をデザインする時代です。
「休む勇気」よりも重いもの
よく「休む勇気を持とう」なんて言葉を耳にします。
でも、現場で多くの方の葛藤を見てきた私からすれば、そんなのは綺麗事です。
本当に重いのは、休むことそのものじゃない。
「すいません、実は……」と、その一言を切り出す瞬間の、あの心臓が跳ねるような重圧です。
その一言が出せないのは、個人のメンタルが弱いからではありません。
その場の空気が、あなたの言葉を拒んでいるからです。
想像してみてください。
もし、職場の誰かが「今日はちょっと通院で早退しますね」と当たり前に口にし、周りが「いってらっしゃい、お大事に」と普通に返す。
そんな光景が日常だったら、あなたの心はどう動くでしょうか。
特別な制度や立派な福利厚生なんて、実は二の次でいい。
一番の特効薬は、「言っても大丈夫だ」という確信です。
この確信があるだけで、人は「やらされている仕事」から
「自分で選んで取り組む仕事」へと、人生の主導権を取り戻すことができます。
パフォーマンスは「身体」の余白から生まれる
これまでみてきた顧問先から確信しているのは、
「地に足の着いた成果」を出している人は、
総じて自分の身体との対話が上手いということです。
無理をして120%で走り続け、ポキっと折れて0になる。
これでは、自分自身も、そしてあなたを頼りにしている組織も不幸になります。
大切なのは、60%の日もあれば、80%の日もあることを自分自身が許容すること。
そして、その波を周囲と共有できる「風通しの良さ」を自分で作っていくことです。
「今日はここまでならできる」
「ここは手伝ってほしい」
そうやって自分の状態を客観的に捉え、言葉にすること。
これは甘えではありません。プロフェッショナルとしての「誠実さ」です。
働く人を守れる場所は、これから圧倒的に強くなります。
それは優秀な人材が集まるからだけではありません。
そこにいる人たちが「信頼」というセーフティネットの上で、
のびのびと本来の力を発揮できるようになるからです。
反対に、個人の痛みに気づかないフリをする場所は、
人材不足ではなく「信頼不足」で静かに沈んでいく。
そんな残酷で、けれど希望に満ちた時代がもう始まっています。
視界を鮮やかにする、自分への「問いかけ」
もし今、あなたが「言いたいけれど、言えない」という
閉塞感の中にいるとしたら。
あるいは、部下や同僚の本音が見えなくて不安だとしたら。
ほんの少しだけ、自分に向ける言葉の角度を変えてみてください。
難しい理論はいりません。
明日、職場のデスクに座ったとき、
あるいは朝起きて鏡を見たときに、
心の中でこう呟いてみてください。
【もし、今日という日が「絶対に否定されない日」だとしたら、
私は周囲に何を伝えたいだろう?】
この小さな想像が、あなたの視点を変えます。
「できない理由」を探す脳が、
「どうすれば心地よくいられるか」を探すモードに切り替わるからです。
「問い」が変われば、見えてくる景色が変わります。
景色が変われば、あなたの明日の動きが、そして世界が少しずつ動き出します。
あなたは、あなたの人生の経営者です。
身体を置き去りにした成功に、本当の意味での価値はありません。
地に足をつけ、自分の状態を肯定し、自分の言葉で歩き出す。
その一歩は、今日この瞬間から、誰にでも、努力せずに始めることができるのです。
今日の記事を読んで、あなたの心にどんな言葉が浮かびましたか?
「実は今、こんなことで悩んでいる」「こんな一言が言えたら楽になるのに」
そんな心のつぶやきを、ぜひコメント欄で教えてください。
あなたの言葉が、誰かの「言ってもいいんだ」という勇気になるかもしれません。
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