「売り込みたくない」あなたへ。伝える努力は、売らないために必要なんです
「売り込みたくないんです」
この言葉を、私は何度も耳にしてきました。
それも、優秀で誠実な専門家たちからです。
たしかに、ガツガツ売り込んでくる営業トークには抵抗を感じる人も多いでしょう。
自分がそんな風になりたくない。そう思うのは、とても自然な感情です。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいんです。
「売り込みたくない」と言って、何もしないままでいると
いつか必ず、こんな壁にぶつかります。
それは「そもそも知られていない」という、シンプルだけど深刻な問題です。
え?「伝えること」と「売ること」って違うの?
たとえば、あなたが腕のいい料理人だったとします。
味には自信がある。リピーターも多い。
でも、店の存在を誰も知らなければ、お客さんはやってきません。
「来てくれたら、絶対に満足してもらえるのに」
そう思うのは当然です。
でも、その「来てくれたら」の前に必要なのが、「知ってもらうこと」なんです。
それは、社労士であれ、税理士であれ、カウンセラーであれ、同じ。
どんなに力があっても、伝えなければ、存在しないのと同じになってしまう。
だから私はこう言いたいのです。
売らないために、伝える努力をしようと。
日常にある「伝える努力」のヒント
私自身も、ずっと「売るのが苦手な人間」でした。
営業トークなんて、寒気がするほど苦手。
でも、noteやメルマガ、X(旧Twitter)で「自分の考えや取り組み」を書き続けるうちに、少しずつ変化が起きました。
「いつも読んでいます」
「あなたの視点が面白いです」
「一度相談してもいいですか?」
そんな風に声をかけられるようになったんです。
つまり、「伝える努力」は、信頼を築くプロセスでもあります。
だからこそ、私はこう思うのです。
専門家こそ、黙ってちゃダメなんです。
「問い」が変える、伝え方の視点
ここで、私が大事にしている「問い」の出番です。
たとえば、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
「私は、誰に何を伝えたいんだろう?」
「私の仕事は、誰のどんな悩みを軽くするんだろう?」
「そもそも、なぜこの仕事を始めたんだっけ?」
この問いに向き合ってみると、「伝えたいこと」が自然と見えてきます。
伝えたいことが明確になると、「売り込む」のではなく「届ける」モードに切り替わっていきます。
伝えることは、あなたを知ってもらうこと。
知ってもらうことは、信頼への入口です。
伝える=信頼を預けること
伝えることは、自分の専門性や想いを言葉にして外に出すこと。
それは「信頼を預ける行為」でもあります。
たとえば、
「私は、こういう考え方を大事にしています」
「こんな想いで、この仕事をしています」
「こういう場面では、こういう選択肢があると思います」
そうした言葉は、見込み客だけでなく、未来の協業者や応援者に届くこともあります。
あなたが黙っていれば、何も始まりません。
でも、ひとこと届けるだけで、誰かの視界に入ることができる。
それが、伝える努力の第一歩です。
今日の問いかけ
あなたが「売り込みたくない」と感じている理由は、なんですか?
それは、「売ること」そのものへの嫌悪ですか?
それとも、「伝えること」に不慣れなだけでしょうか?
「私は、伝える努力をしているだろうか?」
有料マガジン『問いの地図』では、「コンパスとしての問い」を軸に、専門家としての言語化力を高める視点を発信中。日常の問いから視点を変えるヒントをお届けしています。
noteメンバーシップ「質問力実践ラボ|社労士の対話塾」では、伝える力・問う力を実践的に磨く仲間が集っています。
