【第53話】相場が走らない理由を「年末の迷い」から読む ~未来の相場が見えてくるナラティブFX~(2025年12月27日)
第51話からの相場分析は、いつもと少し違う「ニュースの読み方」を試しています。
ニュースの中で「分からない部分」を追いかけるのではなく、 相場をひとつの物語として整理する方法です。
経済ニュースを理解できないと諦めているあなたへ。
いっしょに、相場を「物語」として読み解いてみませんか。
ファンダメンタルが苦手でも、チャートの動きが自然とイメージできるようになります。
今日のニュース
※まずは流し読みでOKです。あとで「物語」に翻訳します。
2025年12月27日(土)06時17分ポスト
【来週の注目イベント】FOMC議事録、日銀金融政策決定会合における意見、各国PMI、年末・年始
来週は年末・年始の休暇を挟む。新年度、各国PMIが相場材料となる。また、地政学的リスクも高止まりしており、情勢を睨む。米国のベネズエラに対する圧力を強化。また、トランプ米大統領はトランプ米大統領「ナイジェリアの「イスラム国」に「強力な」攻撃実施した」と発表した。大統領は28日に、ウクライナ、ゼレンスキー大統領とフロリダで会談予定。また、29日には、イスラエル、ネタニヤフ首相と会談が予定されている。
米国では住宅価格指数や連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 (12月9、10日開催分)を公表する見通しで、来年の利下げ軌道の判断材料となる。引き続き、政府機関閉鎖の影響で経済指標の発表に影響が出ている。FRBが金融政策決定において重要視している消費者物価指数(CPI)の11月分は予想外に鈍化を示したが、ウィリアムズ米NY連銀総裁も指摘した政府機関閉鎖による歪みが懸念されている。
FRBは12月会合で0.25%の利下げを決定した。しかし、ミラン理事が0.5%の利下げを主張し反対票に投じたほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁とシュミッド米カンザスシティ連銀総裁は政策据え置きを主張し反対票を投じ、当局者の見解の相違があらためて露呈した。議事録では、詳細に注目される。
また、東京消費者物価指数(CPI)12月分の鈍化で日銀の追加利上げ観測が後退し円売り圧力となったが、当局の円安是正介入警戒感も根強く、売りを進めにくいと見る。日本銀行が公表する金融政策決定会合における主な意見(12月18日、19日)で追加利上げの可能性を探る。
米トランプ大統領は来年初めにも次期FRB議長を発表する計画で、来年のFOMCがハト派寄りとなる可能性はドル売り圧力となる。また、年初にも政府機関閉鎖リスクが広がり、ドル売り圧力となる可能性がある。1月30日にはつなぎ予算案が期限がくる。2026年会計年度予算を巡り、共和民主党議会が合意にいたらず、過去最長の政府機関閉鎖を記録。もし、合意なければ、再び政府機関閉鎖に陥るリスクがある。
この相場をイラストにすると・・・

ナラティブFX分析|相場を物語に翻訳する
主人公は誰?
この物語の主人公は
FRB(米連邦準備制度理事会)
ただし、「利下げしたいけれど、確信が持てない」という、 迷いを抱えた主人公 です。
相場の体温計を感覚で読む
CPI(物価)=体温計
一度は熱が下がったように見えた
でも測定条件(政府機関閉鎖)が怪しいPMI(景気)=心拍数
年明け最初の心電図
強く打つか、弱いままかで相場の空気が変わるFOMC議事録=医師団のカンファレンス記録
治療方針(利下げペース)を巡る意見のズレが見えてくる
いま市場に吹いている風はどんな風?
利下げ期待は残っている。
でも、年末の薄商いと不安材料で、踏み込めない風。
進みたい気持ちはある。
でも、足元が不安定で全力疾走できない・・・
そんな風が吹いています。
この相場の物語パターン
「もみ合い前夜 × 空振り警戒型」
期待だけでポジションを持つには、少し怖い相場です。
今後1週間、チャートはどう動きそうか?

ドル円(USD/JPY)
想定シナリオ
上下に振れながら、走りきれないレンジ相場
・FOMC議事録がハト派
→ ドル売り圧力
・155円台より下では
→「円安を止める必要」が薄れ、下げ渋りやすい
今日の学び|私が獲得した相場観
FRBは利下げ方向を向いているが、データの歪みと意見対立で迷っている。
市場は期待しながらも踏み込めない。
地政学的リスク
(=何か起きたら相場が急変するかもしれない、という緊張感で様子見になりやすい)円安是正介入
(=円が安くなりすぎると止めが入るかもしれないため、上では早めに決済されやすい)
この2つのブレーキが、チャートをレンジに閉じ込めている。
次の航海第54話はこちらへ
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