ロゴができるまでの話
前回は、社名の由来について書きました。
社名が決まり、次に取りかかったのがロゴの制作でした。
「名は体を表す」
という言葉の通り、社名とロゴは一体であり、
自分の志を表現するものにしたいという思いがありました。
最初のロゴ

自分で考えたのが、この蹄鉄のロゴです。
正直に言うと、今見ると少しださいなと思います。
でもあの頃から、本気で「足を守る会社」を作ろうとしていました。
杭の数の意味まで調べ、そこから何か物語につながらないかと考えていました。
足を守ることが、すべてだと思っていた時期です。
当時は、サッカー選手の靴と足をマネジメントし、怪我を予防する個人向けアプリを作ろうと考えていた時期です。
(この話はいつかじっくり書きたいと思います)
キーワードは「守る」。
だから最初に思い浮かんだのが、馬の蹄鉄でした。
デザインコンペ
蹄鉄のイメージから離れた発想でロゴを考えるには、自分一人では限界がありました。
知り合いのデザイナーにお願いすることも考えましたが、
自分の世界観がまだ十分に言語化できていないと感じていました。
むしろ、さまざまな方にデザインしてもらいたいと思い、
クラウドワークスでロゴのコンペを開くことにしました。
そのときに書いた会社のコンセプトには、こう記しています。
「靴と足の悩みを日本で唯一解決する会社として設立します。」
コンペには200件以上の応募がありました。

最終的にこの4案まで絞りました。
その中で、今のロゴは、一番最初に応募してくれたデザイナーさんのもので、この4つの一番右側のデザインです。
最初は、Nを大きく目立たせた構成と、青いしおりが印象的だと感じました。
しかし、よく見ると、Nの文字の中に足が隠れている。
この「一瞬わからないけれど、よく見ると…」という感じが、私はとても好きです。
そして、青いしおり。

最初はその意味がわからず、デザイナーさんに問い合わせました。
すると、
「企業理念を読み、前に出るというより、必要なときにそっと支える
“本のしおり”をイメージしました」
というコメントをいただきました。
その言葉を読んだとき、腑に落ちました。
守るよりも、寄り添う。
ロゴに込めた想い
コンペで選んだロゴも、そのまま採用になったわけではありません。
いくつか修正をお願いしました。
① 黒だった文字を、少し柔らかい濃いグレーに変更してもらいました。
寄り添う存在としては、黒は少し強すぎる気がしたからです。
② しおりのブルーも、最終的に変更しています。
採用したのは、私が大好きなサッカー選手、ロベルト・バッジョのイタリア代表のアズーリ(Azzurri)です。
バッジョのプレーはもちろんですが、何度も膝の大けがをしながらも、不屈の精神で復活してきた姿に、私はずっと惹かれてきました。
ケガと向き合う姿勢。
自分と向き合う姿勢。
派手ではないけれど、静かに立ち続ける姿。
しおりのアズーリには、そんな原点も込められています。
完全に個人的な理由です。
でも、どこかに自分の原点を入れておきたかったのです。
ロゴは思想の記録
蹄鉄から、しおりへ。
守るから、寄り添うへ。
ロゴの変化は、事業の変化であり、自分自身の変化でもあります。
ロゴが出来上がったときに気づいたのは、自分のやりたいことの解像度が、この制作過程で上がっていたことでした。
「足の健康」という課題に、私はどう向き合いたいのか。
ロゴの制作を通してそれが言語化され、自分の中のパッションとして、より強固な想いに変わっていきました。
今でもこのロゴを見るたびに思います。
前に出すぎていないか。
ちゃんと寄り添えているか。
ロゴは、会社の顔というより、自分への問いかけなのかもしれません。
