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なぜ日本語の直訳はビジネスで通用しないのか

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はじめに

グローバルな現場で英語を使っていると、こんな違和感を覚えることはないでしょうか。

「言っている内容は正しいはずなのに、相手の反応が弱い」
「会話は成立しているのに、なぜか話が前に進まない」

この原因を、語彙や文法の問題だと考えてしまう人は多いです。
しかし実際には、もっと根本的な理由があります。

それは、日本語の感覚のまま英語を使っていることです。


日本語は“前提共有”で成り立つ言語

日本語は、とても高度なコミュニケーションを可能にする言語です。
その特徴は、「言わなくても伝わる」ことにあります。

・相手との関係性
・これまでの経緯
・場の空気
・立場や役割

こうした情報が、言葉の外側に豊富に存在しています。
だからこそ、日本語ではすべてを説明しなくても話が成立します。

むしろ、言いすぎないことが「配慮」として評価される場面すらあります。


英語は“明示された情報”だけで判断される

一方で、英語はまったく違う前提で動いています。

英語では、
言葉にしていない情報は存在しないものとして扱われます。

つまり、言っていないことは「ない」と同じです。

たとえば、会議で曖昧な表現をすると、相手はこう考えます。

「結論は何なのか?」
「次に何をすればいいのか?」

ここが見えなければ、どれだけ丁寧に話していても、意思決定は止まります。


“察してほしい”はグローバルでは機能しない

日本語では、「ここまで言えば分かるだろう」という前提が自然に働きます。

しかし英語では、
「言われていないなら分からない」が基本ルールです。

これは冷たさではありません。
むしろ、責任と判断を明確にするための合理的な仕組みです。

この違いを理解しないまま英語を使うと、
「通じているのに進まない」という状態に陥ります。


直訳が引き起こす3つの問題

日本語をそのまま英語にすると、次のような問題が起きやすくなります。

・結論が見えない
・判断が曖昧になる
・責任の所在が不明確になる

たとえば、
“We will consider it.”
という表現。

日本語では丁寧で自然ですが、英語ではこう受け取られます。

「で、結局どうするの?」

この一言だけでは、意思決定がまったく見えないのです。


順番を変えるだけで伝わり方は変わる

重要なのは、日本語の良さを捨てることではありません。
順番を変えることです。

英語では、次の流れが基本になります。

  1. 結論

  2. 理由

  3. 配慮

たとえば、

“We cannot approve this at this stage.”
“We need additional data to proceed.”
“Thank you for your understanding.”

この順番にするだけで、
明確さと丁寧さの両方を成立させることができます。


英語の前に、日本語を整理する

英語がうまくいかないとき、多くの人は英語を改善しようとします。
しかし本当に見るべきは、その前の段階です。

・今回の結論は何か
・相手に求める行動は何か

これが一文で言えない場合、
英語にしても曖昧さはそのまま残ります。

英語は、考えをクリアにするツールではありません。
クリアな考えを運ぶツールです。


翻訳ではなく「再設計」という発想

日本語を英語にする作業は、単なる翻訳ではありません。
相手の前提に合わせて意味を組み直す「再設計」です。

“Our decision is to postpone the launch.”
“Next, we will revise the plan and share an update.”

このように、
判断と行動が明確に示されることで、
仕事は初めて前に進みます。


グローバルで評価される人の共通点

グローバルで評価される人は、必ずしも英語が流暢な人ではありません。

共通しているのは、
考えが整理されていることです。

・結論が明確
・理由が簡潔
・次の行動が示されている

だからこそ、英語にしても迷いがなく、
相手に安心感を与えます。


まとめ

日本語をそのまま英語にすると、うまくいかないのは当然です。
それは語学の問題ではなく、前提の違いだからです。

日本語で考え、
英語で再設計する。

この視点を持つだけで、
あなたの英語は「通じる」から「仕事を動かす」ものへと変わります。

日本No.1の通訳・翻訳学校サイマル・アカデミーで20年指導。指導する中で「こころと言葉」のモデルという独自理論やプロの通訳・翻訳のトレーニング法をグローバルビジネスマン向けにアレンジしたオリジナル手法を開発。3000時間かかるグローバル英語学習を10倍速の300時間でマスターできる方法をプレゼントしています。プレゼントはこちら➡ここをクリックしてご登録ください