見出し画像

英文センテンスの構文がとれないとき、どうするか――まず「述部動詞」を見つける(1)

英文センテンスの構文がとれないとき

英文を読んでいて「あれ?このセンテンス、構文がとれない!どうしよう!」などと思ったことはありませんか?

私には、そうしたことがずいぶんとあります。皆さんも、おそらくそうでしょう。ではそんなとき、どうすればよいのでしょうか。

まず「述部動詞」を見つける

まず「述部動詞」を見つけることです。述部動詞(Predicative Verb)とは、述部の中心を占める動詞のことです。

なお、英文センテンスの構文の詳細については、私の別の資料をみていただきたいのですが、ここではセンテンスの構造を理解するための基本図だけを以下に示しておきます。

ではなぜ英部センテンスの構文がとれないときには、述部動詞を最初に見つけるべきなのでしょうか。

述部動詞が見つかれば、他の要素が見つかる

述部動詞が見つかれば、そこから芋づる方式に、するすると主部などの他の要素が見つかるからです。

逆に、主部などその他のパーツを見つけても、述部動詞が見つかるとは限りません。ゆえに、まずは述部動詞、なのです。

問題は、どうやって述部動詞を見つけるのか、です。

述部動詞は、かたちでは見つからない

述部動詞としての「かたち」で見つける? それは無理です。なぜなら、述部動詞としての決定的な「かたち」が、英語にはないからです。

なお日本語には、述部動詞としての決定的なかたちがあります。日本語では、動詞かそうでないかは、かたちで決定的に決まるのです。だから日本人である私たちは英語でもそうなのだろうと無意識に思ってしまいがちです。

しかしそうではありません。繰り返しますが、述部動詞としての決定的な「かたち」は、英語にはありません。

たとえば、つぎのセンテンスをみてください。述部動詞は、どれでしょうか。

The girl told the story cried.

述部動詞はcriedです。toldではありません。ここのtoldは、述部動詞の過去形ではなく、過去分詞としてのtoldです。tell-told-toldです。

このように、述部動詞の過去のかたちと準動詞としての過去分詞のかたちがおなじものを「弱変化動詞」(weak verb)といいます。一方、give-gave-givenやbreak-broke-brokenのように過去のかたちと過去分詞のかたちが違うものを「強変化動詞」(strong verb)といいます。

そして、toldのような弱変化動詞では、それが述部動詞の過去であるのか、それとも過去分詞であるのかが、かたちでは区別ができません。そう、かたちでは、区別がつかないのです。

では、つぎのセンテンスの述部動詞はどれでしょうか

The dog that I had really loved bones.

述部動詞は、hadとlovedの2つです。ここのhadは、過去完了のための第一助動詞(auxiliary verb)としてのhadではありません。本動詞(main verb/primary verb)です。なお、この関係代名詞節をもとに戻すと、I had the dog.であり、そのhadです。

このように、haveには第一助動詞としてのhaveと本動詞としてのhaveがあり、これも、かたちでは区別がつきません。

では最後の例です。

Station troops along the border.

ここでの述部動詞は、station(配置する)です。「軍の諸部隊を国境まわりに配置せよ」という命令形です。

-tionがつくと名詞であるように思いがちですが、そうではありません。このstationのほかにも、function、condition、caption、caution、などなど、-tionがつくかたちで動詞用法を持つ語はかなりあります。これもまた、-tionのかたちだというだけでは、述部動詞にならないとはいえない例です。

では、語のかたち(だけ)では述部動詞かどうかが見分けられないとすれば、それ以外に、述部動詞であることを、どのようにして見つければよいのでしょうか。それを次の回で、考えます。

(続く)



いいなと思ったら応援しよう!