皆さん、英語を楽しみましょう!
いまこれを読んでいただいている方の多くは、これまで英語を一生懸命に勉強されてきた方々であり、これからも英語を一生懸命に勉強しつづけたいと考えておられる方々だと思います。
私はそうした方々に、50年以上英語を勉強しつづけてきた先達のひとりとして、心よりのエールを送りたいと思います。
と同時に、次のことを、老婆心ながらアドバイスさせていただければと思います。
日本語と英語のあいだには音韻、文法、思考方法、コミュニケーション方法などのすべてにおいて本質的な差異があります。
そのため、日本語を母語とする私たちが英語を完全にマスターすることは、至難の業です。一部の特別な才能を持つ人以外には不可能だといってもよいでしょう。
たとえば、私は50年以上も英語を勉強してきていますが、英語の完全マスターなど、夢のまた夢です。
発音は日本人のためのグローバル英語の発音ですし、私が用いる英語表現は英語ネイティブの観点からみれば、どこか不自然なことが多いはずです。
細かな文法ミスは、いまでもします。aとtheの使い分けや前置詞の使い分けについては、どうしてもミスが出ます。
50年勉強しても、このとおりなのです。
でも、考えてみてください。
私たちにとって英語はしょせん、第二言語です。
それも英語と日本語は英語とドイツ語のような兄弟言語ではなく、英語とフランス語のような姻戚関係の言語でもなく、まったくの赤の他人同士の言語なのです。
そんな言語を完全にマスターしようと考えること自体、いかなるミスもないようにしようなどと考えること自体、無理なのです。
そんなことを考えるから、自分の英語がパーフェクトではない、ネイティブ英語には及ばないなどと感じて、自分で自分を苦しめることになるのです。
繰り返しますが、私たちにとって英語はしょせん、第二言語なのです。
そしてそれは、無意識に身につけた母語とは違って、私たち自身が自覚的に努力を重ね、自分自身の力で獲得できた、かけがえのない自分の能力です。
だからこそ、少しばかりの文法ミスや発音の違いなど気にする必要などこれっぽっちもありません。そんなものはご愛敬です。個性の一部とでも思っておけばよいのです。
私の場合には日本文明と日本語の研究者として、これからは日本のことや日本語のことをグローバル英語を使って世界にどんどんと発信していきます。
AI翻訳をうまく活用すれば発信ペースはさらに改善できるはずであり、これからが楽しみでしかたがありません。
私とは違って、英語力を使って世界中の人々との交流を楽しみたい人もいらっしゃるでしょうし、ビジネスで英語力を活用したい人もいるでしょう。
どんなかたちでもよいのです。
大事なのは、英語を楽しむことです。
英語力をつけるために積み重ねてきた努力を自分で認めてやり、
困難を乗り越えてきた自分にプライドを持ち、
母語以外で自分を表現できるようになったことに深く感謝し、
これからの人生をそれぞれのかたちで、
英語で大いに楽しもうではありませんか!
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