創作瞑想 童話絵本 / わんあいどの物語👁️ 0. 静寂の音

小さな頃、僕は大きな菩提目樹のある丘で、お母さんと眠っていた。
お母さんの体の光が僕を包み込んで、とても暖かかった。
僕が覚えているお母さんの記憶はこれだけ。
いつのまにかお母さんはいなくなってしまったんだ。

気が付いたら、僕はひとりだった。
僕はなんでここにいるのか、これからどうしたらいいのかわからなくて、
お母さんが帰ってくるのを待って、菩提目樹の下で座っていたんだ。
ずっと、ずっと、僕はひとりだった。

しんしんしん・・・静寂の音が聞こえる。
僕は生きてるのかな?
どくどくどく・・・心臓の音と静寂の音が一緒になる。
僕は死んでしまったのかな?
生きていることと死んでいることの、違いって何なんだろう?
目を開けていてもひとりきりなら、何も見えていないのと変わらない気がする。
僕は世界を映すことをやめて、ただ横たわった。
なんだか、このまま動けなくなる気がした。
でももう、動きたいとも思わなかった。
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