「上手くなる」は最低条件。今の保護者が本当にスクールに求めているのは、我が子が〇〇している姿だった〜技術指導マニアになるな。親が本当にお金を払っている価値の正体〜
「サッカースクールに通わせる以上、子供にはサッカーが上手くなってほしい」
これは、月謝を払い、週末の送り迎えや応援をがんばる保護者の方々の、偽らざる本音だと思います。
ですが、多くのスクール運営者や指導者が、ここで大きな勘違いをしています。 「上手くさせれば、親は満足して通い続けてくれる」と。
実は、それは大きな間違いです。 「上手くなること」は、お金を払ってスクールに通う上での「最低限の当たり前」に過ぎません。
本当に保護者の方々が胸を熱くし、「このスクールに通わせて、本当によかった」と心から価値を感じる瞬間は、別にあるのです。
保護者が本当に見たいのは、我が子が「心から楽しんでいる姿」
親御さんがグラウンドの脇から我が子を見つめるとき、一番求めているもの。
それは、「我が子が泥だらけになりながら、目を輝かせて、心から楽しそうにサッカーに向き合っている姿」です。
どれだけ素晴らしい最先端の戦術を教えても、 どれだけプロ直伝の高度なドリブル技術を詰め込んでも、 その練習をしている子供の顔から笑顔が消え、やらされるサッカーになってしまっていたら、親御さんはどう思うでしょうか。
「うちの子、なんだか苦しそうだな……」 「本当にサッカーが好きなのかな……」
そんな我が子の姿を見て、不安にならない親はいません。どんなに技術が身につく環境だとしても、子供自身が楽しめていなければ、やがて親御さんはスクールを去る決断をします。
親が本当に価値を感じ、お金を払っているのは、指導者の自己満足な戦術論ではなく、「我が子がイキイキと自分の武器を磨き、成長を楽しんでいる瞬間」なのです。
「楽しさ」があるから、子供は勝手に爆発的に伸びる
「楽しむ」ことと「上手くなる」ことは、決して相反するものではありません。
むしろ、型にハメられず、萎縮せず、「ここなら自分の武器を思いきり試していいんだ!」という圧倒的な安心感の中で、自分の成長を自分自身で楽しめる環境があるからこそ、子供は自発的に、そして爆発的に上手くなっていきます。
指導者の役割は、子供を自分の型にコントロールすることではありません。 子供たちが100%のエネルギーを注げる舞台(環境)をどれだけ本気で作れるか。
「ここなら、思い切りチャレンジしていいんだ!」 そう思える環境づくりにトップが命を懸けたとき、子供たちは勝手に輝き始め、結果として「上手くなる」という成果もついてくるのです。
