5才からはじめるプリンセス入門⑫|はじめまして。
あるいは、おかえりなさい。
櫛名田なすか、と申します。
プリンセスに憧れる人って、多いですよね。
ドレスを着て、ティアラをつけて、小鳥とおしゃべりして。
……でも、プリンセスって、大変です。
まず、政略結婚。
道具、ですよ。普通に。
見たこともない国の、見たこともない王子と、ある朝いきなり結婚させられます。
小鳥は助けてくれません(しゃべらないので)。
魔法使いも来ません(忙しいので)。
そんな話を、遊びながら書いていたら、どんどん話が飛んでいって、
いつの間にか物語になっていました。
しかも、プリンセスは着実に育っていっています。
そう。
これは、おとぎ話みたいな顔をした、現実の話です😂
この連載は「5才からはじめるプリンセス入門」というたいそうな名前がついていますが、
読んでくださっている方の年齢は、おそらく、5才ではありません。
たぶん、25才だったり、32才だったり、48才だったり、します。
それで、いいんです。
この物語には、
「ペルソナカオス」という、ちょっと変な設計が入っています。
読者の年齢を、固定しない。
5才のプリンセスに向けて書いているのに、途中で急に32才に話しかけたり、33才の誕生日の話をしたり、28才の後輩の話をしたりします。
なぜか。
プリンセスの物語を読んでいるあなたが、何才であっても、
どこかで「あ、これ、わたしのことだ」と思う瞬間があるように。
そう書いています。
この連載で、わたしがいちばん大事にしていることは、ひとつだけです。
プリンセスを応援してもらいながら、
読んでくれているあなたのことも、応援できるように。
おとぎ話のなかで、プリンセスが泣いたり、笑ったり、ピーマンを埋葬したりしているのを見ながら、あなた自身の朝が、ほんの少しだけ、軽くなっていたら。
それが、いちばん、うれしいです。
毎週火曜日、21:30に、こっそり置いていきます。
イチゴ、ちゃんと食べましたか?
──櫛名田なすか
