カフェでオンライン会議の声が聞こえると、落ち着かなくなる
その場にいる人とだけ話してほしい。
そんなふうに思ってしまう。
たまに行く近所のカフェでのこと。
隣の席に、パソコンを開いて作業している人がいた。
最初は「仕事をしているんだろうな」くらいの感覚で、特に気にならなかった。
ところが、30分ほど経った頃。
突然、その人がはっきりした声で話し始めた。
「皆さんおつかれさまでした!本日はご参加いただき、本当にありがとうございました。
ご質問はありますでしょうか? 今後のことですが、えー……」
……え? うそでしょ。
これは、オンライン会議というより、何かのセミナーを“開催している”ということなのか。
その人は画面に向かって、しばらくの間ずっと話し続けた。
私は一気にくつろげなくなった。
嫌なら私が店を出ればいい。頭ではわかっている。
でも、なぜか悔しい気持ちもあって、結局そのまま席に残り、もやもやしながら時間を過ごしてしまった。
店員さんに言うかどうかも迷った。
けれど、何度か店員さんが近くを通っても何も言わない。
つまり、この店では「問題ない」という扱いなのだろう、と諦めた。
周りのお客さんの様子も気になって見てみた。
でも、気にしているのは私だけのようだった。
むしろ、そのあと別の席でも、パソコンに向かって話し始める人がいた。
カフェには、いろんな人が来る。
ひと同士の会話があるのは当然だし、声の大きさが気になってしまうのは、私の性質もあるのだと思う。
ただ、それでも、願ってしまう。
話すのは、せめて「そこにいる人」とだけにしてほしい、と。
こんなことを思うなら、家にいるか、
あるいは20年前にタイムスリップするしかないのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えながら、
冷めたコーヒーを口にした。
「外で仕事をする自由」と「誰かが穏やかに過ごす自由」は、どうしたら同居できるのだろう。
私は今日も、静かな場所を探してしまう☕️
