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医局のやめ方

現在フリーランスをしてる40代の女医
なつ🌱です。

医局に入局するのは簡単だけど、脱局するのは大変、などと冗談混じりに言われてますね。

私も以前は医局に在籍していて辞めて行かれる先生を何人も見ましたし、自分も数年前に結局辞めていますのでそんな私の経験から、今回は「医局のやめ方」について考えてみたいと思います。

医局を辞めるのは何年目がいい?

この記事を読んでいるのは、医局辞めたい方ですかね?
もう辞めた方ですかね?
それとも入局したばかりの若者だったりして。

まあでも、どなたでも、、、
やめる年数なんて、、、いつでもいいですよ。

辞めたいと思った時、その時が辞める時だと思います。
つまらない答ですがこればっかりはキャリアの話と一緒で自分がこれから何がしたいか、そのためには医局在籍がメリットがあるかないか、で決めるしかないですね。

と言っても何の参考にもならないので、私が見てきた先生方でどれくらいの年代で辞めた方が多いか考えますね。

1番目の波は

私の印象だと8-12年目ですね。
現状どの科も専門医プログラムなるものがにっくき日本専門医機構によって作られてしまったので、大学医局やプログラムに属している施設ではないと専門医取得ができないですよね。

なので専門科の機構専門医、指導医がとれて数年あたりの8-12年目で最初の医局を辞める波が来るように思います。
サブスペシャリティの専門医も必要な場合もあるのでそうなると、時間がかかりそうで10年越えると思います。学位は医局の体制、本人の努力、研究テーマにによるので何とも言えませんが、運が良いと10年前後のこのタイミングで学位取得できている先生もいらっしゃいますよね。最短かと思いますが、、、
卒10年超えると現役ストレートでも34歳になり、大概皆様それより高い年齢になりますので、ここで開業や親のクリニックを継ぐ系の人は退局するタイミングとなることも多いようですね。

専門医さえあれば指導医も学位もいらないよ、、という人は6-8年目まで医局離れる人もいるかもしれませんね。科によって違うのでだいたいですが。

6-7年目8-12年目で医局を離れる違いですが、当たり前ですが臨床経験の違いはかなりでてしまうと思います。私の専門医取りたてを思い出しても、まだまだひよっこに毛が生えたようなもんでした。
私個人の話ですが、7-8年目くらいは頭でっかちで症例経験が足りない、とくに指導医がいない中で重要な決断を自分だけでするという経験が足りてないように感じました。
特に大学病院や医局関連のある程度大きな病院でしか治療できない希少な症例を経験しておきたい場合は、専門医取得後数年は医局在籍した方が良いです。希少な症例って年何回も来るもんじゃないし、自分が経験しなくても、医局にいると症例検討や何やかんやで全員に周知されたり少し関われたりしますからね。
私は専門医取得後数年に教育だったり、経験をこつこつ積むことで医師としての技量や思考が安定したように思います。
医局離れた後も自分の医師としての人的資本を向上できる環境をマネージメントができる人は、6-7年目で医局は離れてもいいんですが、私のような専門医取るのが精一杯で、その先のキャリアに対して無頓着だったり手が回らない人間は医局在籍がメリット大きいと思います。

2番目の波は

というか、ここからは医局の人員、体制、規模によってかなり違うので
波はないのですが、15年目以降ですね。

臨床経験は十分で、指導医取得後で数年医局内の教育に携わり、大学内で助教・講師を務めたり、関連病院の医長や次長をされているような方です。

この方達は個人個人の人生のターニングポイントでやめていく方が多いですね。
医局の働き方との折り合いが悪くなったり(医局人時、転勤、医局内の役職枠争いとか人間関係とか)家庭事情(介護とか育児とか)であったり、本人の体調だったり、開業希望とかで。

逆に15年目以降、個人の中で上に挙げたような大きなトラブルやきっかけがない方は、大学にいなくても関連施設に在籍する医員としてずっと医局に所属しているのではないでしょうか。

円満にやめたい?

私もそうだったんですけど、やめると決意していざ実行する時は大体大きな波風立てずにひっそりやめたいですよね?
できるだけ教授やを怒らせることなく、医局長を困らせることなく、、、
(こればっかりは主任教授の人柄にもよるでしょうが)

正直大人数の医局で、10年目以内でやめても教授とはそんなに波風たちません。年数若い先生に、教授はそこまで思い入れも興味もないことが多いです。
(微笑ましく見守って思ってくださってるとは思いますけどね!汗)
思い入れも興味もないと言うと酷いような気もしますが、医局員は教授の駒の一つなので若ければ若いほど、教授の中でその先生との一緒に働いた年数も短いし思い入れも少なくなる。若い先生は医局内での戦闘力(医師としての)も低いし、同じような人はまだいっぱいいる「替えが効く」ということなんですよね。
だから10年以内の人から「やめたいです!」という言葉を聞いても教授の中では「はーい、どうぞー。関連病院には勝手に出入りしないでねー。」くらいな軽い感じだと思うのですよ。
教授も大人なので表面上は引き止めてくれると思いますけどね。

若い年数でやめる時に気をつけたいのは教授ではなく学年が近い先生たちだと思います。熱心に教えてくれた先生、苦楽を共にしたり迷惑を掛け合った同期、ここら辺は辞める前から大切に話しておいた方が、円満にいくと思います。この年代の人脈は医局辞めた後も、自分の医者人生でなくてはならないものだと思いますしね。恨まれないように、IC根回ししておきましょう。

で、ここから15年目以降の先生方なのですが、、、
これは退局に関して色々なドラマがありますよね。
講師をしていたりすると授業にも影響でますし、教授とも長い付き合いの方が多いでしょう。または教授が他大学から来てその前から在籍した先生もいて、本当に苦楽を共にしてきた仲だったり、、、。
「〇〇先生が辞めちゃうんだって、、、」と意気消沈している教授もいれば、「絶対辞めちゃダメだ!!退職届に受理しない、判子押さない!!」と真っ赤な顔で怒っている子供のような教授もいたり、、、
(他科含めこの愛憎劇色々見て怖かった。し面白かった。

もうここらへんの先生方は私のような若輩者からはアドバイスなどありません。個々でいろんな背景があるでしょうし、円満に辞める工夫をできれば、お願いします。
小童どもは医局のトップ層の雰囲気が荒れると本当に疲れるこわいので、、、。

医局を辞める時の弊害は?

正直、上に書いたような教授のお気に入りや経験豊富な先生以外は医局を辞める時の弊害はありません。
あ、あと大学在籍医局員が5人いないなどの超人手不足はやめられないかもしれません。(でも超人手不足の医局って誰かが体壊して強制的に退局していくことが多いんだよね、そしてそんな医局は暗すぎて入局者が寄り付かず、万年人手不足、、、と。悪循環。)

もし弊害があるとすれば自分の中の医局に対する気持ちですかね。
教授に辞めると言い出す勇気だったり、ここまで育ててくれた上の先生や苦楽を共にした同期、懐いて成長してくれた後輩に話す時だったり。
やっぱり別れを告げるのはかなり心苦しいですね。
この弊害はアットホームな医局に多いですね。

マンモス医局(人手いっぱいうらやましい)はドライな感じで、あまりこういうのなさそうです。

自分で決めたことを進める上で、自分の気持ちの問題なので乗り越えるしかありません。


教授に伝えるタイミングは注意が必要

ここまで、医局を辞めると決意したら管理者の教授と医局長に丁寧に伝えればいいだけで、大きな弊害もなく、「医局のやめ方」はそんなに難しいことではないと思います。

しかし、、円満にやめたいにはもうひとつ、、、

退局を伝えるタイミングは重要だと個人的には思っています。
とくに健康に問題なく、個人的な事情の場合は。
これを間違えると、いろんな人に恨まれます。

退職希望日を年度末ろ仮定して伝えるのにベストなタイミングは、
教授医局長が来年度以降の人事を考える前です!!
だいたい秋から人事を考えて、関連病院医長と年末前に集まって人事会議して、2月には来年度のの人事決まっている医局が多いですよね?
そういう医局は、本格的に人事を考えはじめる秋までに伝えるとスムーズです。(7月人事異動の医局は各々考慮してくださいね)

言い出しづらいとか、みんなに退局すると知られたまま何ヶ月も働くの気まずいから嫌とか、個人的なわがままで年初(退職希望日3ヶ月前とか)に言い出さないでくださいね?!医局人事パズル全部見直さなければいけなくなるんですよ?よく若者が、労働基準法では2週間前に言えばいいんでしょ?とか病院規定では1ヶ月前に言えばいいと書いてあります、とか言ってくることありますが、法律では問題ないだろうけどさ、、、立つ鳥跡を濁したくないんだったらタイミングはみてよね。ていう。
濁しまくりたいんだったら盛大に恨まれて去れば良いと思いますが、残る側からすれば今後の医局の人脈はないと思ってね、という感じですね。
(あ、なんか気持ちこもってしまったわ、だってさーそういう法律ふりかざしてくる人たちたまにいてさ、またそれが使えないやつだったりしてさ、、、、


最後に

医局をやめると決めて、言い出す時って本当に緊張しますよね。私の経験も含め、いろんな先生の退局話聞いてきましたが、結局は個々の人生、医局や教授が責任とれるわけないので、丁寧に伝えて辞める意志が固いと感じると大体の教授医局長は案外すんなり承諾してくれることが多いです。
(教授の人柄次第で怒鳴られたりするケースもありますが、私の周りの医者では少なかったですよ。た、たぶん。)

長く在籍した先生ほど残す医局の心配事はあると思いますが代わりはいないように見えて必ずいる(育つ)ものですから。
何かをやめると決めたら前向きにいきましょう。

もしやめる決意をしたのに、まだ言い出せなくてこの記事読んでる方いらっしゃったら、、、
応援しています!!!

あ、偶然今秋ですね!!

それでは、また。


医局のやめ方なんて記事書いてしまったけど
医局には感謝と愛着がありますよ!
そんな記事はこちらです。


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