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自己紹介|林原夏子(ライター)|父の在宅の遠距離介護歴6年

はじめまして。林原夏子です。90代の父が実家で暮らしていまして、父の在宅の遠距離介護を始めて6年になります。
介護者は私ひとりです。私には姉がいましたが、約20年前に亡くなってしまいました。両親の介護は基本的に私がやるしかない状況です(緊急時には、姉の子供に手伝ってもらうこともあります)。

実は、我が家の介護の始まりは、母のときからです。
その経緯をざっとご紹介します。

ある日突然、我が家の介護生活が始まった


母が脳梗塞で倒れたのは、2008年の年末のことです。73歳でした。それまでは介護とは無縁で、持病もなく、明るく元気な人でした。おしゃれをして友達とあちこち出かけていました。
しかし、脳梗塞後は、見た目は何でもなさそうに見えても、脳に後遺症が残ったのです。文字や数字が読めない、料理もできない、テレビのスイッチの入れ方もわからない、お風呂の入り方もわからない、着替えようとしても何を着たらいいのかわからない……そんな状態になってしまいました。
つまり、一人では何もできなくなったのですが、体は元気ですし、プライドもあります。精神的にも不安定になり、被害妄想っぽくなったり、鬱っぽくなったり、一つのことに強く執着し続けたりと、なかなかケアが大変な状態になりました。

それまでは、私の家では母がすべてを管理しており、父は何もしませんでした。ところが、脳梗塞後は、関係が逆転しまして、何もしない・できない母と、家を管理する父親になったんです。
母の退院後からヘルパーさんに週3回程度来てもらい、主に料理とお掃除をお願いしました。父は食事の度に準備や片付けをしたり、洗濯や買い物をしたり、母を病院に連れていったりと、私から見るとかなりおおざっぱな性格ではありますが、それなりにてきぱき動いていました。

母の退院後、私は近所の人から陰で「同居して看病しない薄情な娘だ」と言われたようですが、それでも実家で同居しようとは思いませんでした。
私が家にいると、父も母も何もしなくなるからです。本当に何もしないんですよ。できることもしない……。何もせずにただ座ってテレビを見ているのです。一日中。
しかし、母の場合は体の麻痺はありませんでしたから、面倒でも、不自由でも、ゆっくりでも、自分でやらないと、機能回復のトレーニングになりません。少しずつでも機能を回復して、またいろいろな場所へ出かけられるようになってほしいと思ったのです。
入院中は(その後、何回か両親ともに入院しています)特例として、私が実家で過ごしたりしましたが、基本的に老夫婦の日常生活には、あまり踏み込みませんでした。5月、8月、12月に帰ったときだけ世話を焼く、というスタンスです。ゆっくりペースであっても、やり方が変でも、夫婦で生活していけるうちは、手出しをしないほうがいいと思ってのことです。
父は、「これはこうやるんだよ」と、私にあれこれ言われるのが嫌だったみたいで、これぐらいでちょうどよかったようです(家の中には、通販で買ったいろんなものが増えていましたが…)。

そんな私の突き放した愛情で(?)、ゆっくりとですが母の脳は成長していったみたいです。脳梗塞前と同じ、というわけにはいきませんが(料理は作れないし、文字も読めませんが)、いろいろんなことができるようになりました。例えば、自分の名前が書けるようになり、食器を洗うことができるようになりました。だいぶ反応がよくなり、会話もスムーズにできるようになったのです。デイサービスでもお友達ができたようです。そんな矢先、2019年冬(コロナが本格的になる前)に亡くなりました。83歳、ヒートショックでした。
母の死は、私にとってかなりショックでした。私の中の太い柱が1本なくなってしまった感覚とでもいいましょうか。それだけ母の存在が大きかったことに、亡くなって始めて気づきました。それから一年間は、すべてが嫌になり、何もする気になりませんでした。それでも、働かないと生活していけないですし、実家には父がいますから、介護をしなくてはなりません。

2019年冬に父の介護がスタート

母が亡くなったのと同時に父(当時86歳)への在宅の遠距離介護がスタートしました。ヘルパーさんたちに協力してもらいつつ、今も続いています。
これまでに、父がコロナにかかりましたし、大動脈解離にもなりました。家の中で転んで頭にケガをしたことも……とまぁ、いろいろなことがありました。
2025年現在、ヘルパーさん週4回、訪問診療月2回、訪問看護週1回、デイサービス週2回、お世話になっています。
実家は、私が住んでいる場所から、電車で片道3時間30分~4時間かかります。私は仕事をしながら(仕事はフリーランスのライターです)、母が亡くなって1年間は毎週帰っていたのですが……、疲れ果ててしまいました。その後は帰省を月2回にしたり、10日に1度にしたり、毎週にしたり、入院したときは実家に滞在したりと、状況に応じて変えています。

noteで書くのは、「在宅の遠距離介護の始め方」


こんな感じで我が家の介護が始まったのは2008年からで、2019年から父の在宅の遠距離介護を続けています。
これから在宅の遠距離介護を始める皆さんは、きっと不安だらけなことでしょうね。それは情報が不足しているからです。情報を収集して、覚悟して臨めば、なんとかなります! 私の経験を踏まえ、お役に立ちそうな情報を提供していきたいと考えています。
現在も介護中で、関係者がいることですし、ちょっと言いにくいことは有料のnoteに書くつもりです。

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