コルサル思考は、日常でも役に立つ?|元外資コンサル主婦、炭酸ドリンクの配合に挑む
マッキンゼー、ボストン・コンサルティング・グループ、アクセンチュア…
皆さまは、そんな名前をどこかで目にしたことがありますか?
私は、「あぁ、今日も幼稚園に遅刻するー!」とドイツの片隅をママチャリで爆走している、主婦です。
…が、元々は外資系コンサルティングファームで、経営コンサルティングをしていた人間です。
外資系コンサルティングファームの世界は、普段あまり表に出てきません。
一方で、コンサルタントが用いる様々な思考術、いわゆるコンサル思考が、最近注目を集めつつあるように思います。
コンサル思考は、「あらゆる職種・業種で普遍的に使える」といったように、ビジネスの文脈で語られることが多いです。
しかし私には、前々から思っていたことがあるのです。それは、
コンサル思考は、
ビジネス以外にも使えるのでは…?
今回私が着目したのは、日本ではあまり知られていない、ドイツのとある定番ドリンク。
材料はたった2つだけ。それなのに、なぜか身体に沁みる…
そのドリンクは、"Apfelschorle"。
りんごジュースと、無糖炭酸水を混ぜたドリンクです。
「混ぜるだけで完成するこの素敵ドリンクを、皆さまにも是非、楽しんでいただきたい…」
私は、そう思ったのです。
ということで今回は、コンサル思考を楽しく活用して、ドイツのキッチンの一角で「最高の一杯」を追求してみようと思います。
では、プロジェクト始動です。
※Apfelschorleをカタカナで「アプフェルショーレ」と書いても良いのですが、今回はアルファベットのまま進めさせていただきます。
Apfelschorleの材料を、構造化
まず、Apfelschorleの材料について、もう少し詳しく見ていきましょう。
先ほど書いた通り、Apfelschorleはりんごジュースと無糖炭酸水を混ぜたドリンクです。
そして、MECEに考える(=モレなく、ダブりなく考える)と、材料に関して複数の選択肢が生まれます。
※MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略でミーシーと読む。
「モレなく、ダブりなく」などと訳され、必要な要素を重複なく網羅した状態のことをいう。(以下略)
「ライブラリ>経営用語集>ま行>MECE(ミーシー)」より
「複数の選択肢」と聞くと、構造化してみたくなりますね。
まず、りんごジュースについては、果汁100%のものと、果汁100%未満のものがあります。
そして、ドイツには2種類の無糖炭酸水があります。
強炭酸にあたる"Classic"と、微炭酸にあたる"Medium"です。
まとめると、以下のようなロジックツリーを作ることができます。

Apfelschorleの材料を可視化するために、PowerPointでロジックツリーを作る…
これは、リソースの無駄遣いではありませんよ。
課題解決につながる、極めて有意義な知的探求なのです。
ちなみに、現役時代は5分もかからず作ることができたであろうこのロジックツリー、今回は作るのに15分かかりました。
今回私が使ったのは、夫からもらったお下がりのノートパソコン。
このお下がりノートパソコン、Altボタンの反応が悪く、コンサルタントの必殺技「ショートカットキー」の発動に、やたら時間がかかったのです。
マウスなしで、ショートカットキーを駆使してスライドを作るのが、外資コンサル流。
私は未だに、マウスを持っていません。
さて、少し話がそれましたが、Apfelschorleの材料に戻りましょう。
Apfelschorleの材料に該当するのは、ロジックツリーのオレンジ色で塗ってある部分になります。

つまり、以下の2つの液体ですね。
①果汁100%のりんごジュース(以下、「りんごジュース」と記載)
②強炭酸の無糖炭酸水(以下、「無糖炭酸水」と記載)
結局のところ、「りんごジュース」と「無糖炭酸水」に収束します。
しかし、あらかじめ共通認識を作っておくことは、プロジェクトを進める上で大切なのです。
そして、2つの液体を混ぜ合わせる際、色々な配合率が考えられますね。
今回は、計量のしやすさも考慮して、10%単位でMECEに試作してみたいと思います。
MECEに考えると、Apfelschorleにおけるりんごジュースと無糖炭酸水の配合率は、以下の9パターンになります。

あらためて文字にすると、以下です。
①りんごジュース 10% 無糖炭酸水 90%
②りんごジュース 20% 無糖炭酸水 80%
③りんごジュース 30% 無糖炭酸水 70%
④りんごジュース 40% 無糖炭酸水 60%
⑤りんごジュース 50% 無糖炭酸水 50%
⑥りんごジュース 60% 無糖炭酸水 40%
⑦りんごジュース 70% 無糖炭酸水 30%
⑧りんごジュース 80% 無糖炭酸水 20%
⑨りんごジュース 90% 無糖炭酸水 10%
こうして並べてみると、呪文が書いてあるように見えなくもないですね。
プロジェクトの内容を一言でいうと、①~⑨それぞれ配合率でApfelschorleを作って、飲み比べてみようということです。
……いま画面の向こうで、「このおばさん、頭おかしいんじゃないの…?」と思っていらっしゃいますね。
私も、自覚ありますよ。
でも、
①~⑨を全部やらないと、
MECEにならないのですよ。
材料を用意しましたよ
ここに、スーパーで買ってきたりんごジュースと、無糖炭酸水があります。
それぞれ1Lずつ、全部で2Lです。

混ぜるともっと美味しいはずなので、Apfelschorleを試作するのが楽しみですね。
ちなみに、材料の調達担当は、スーパーが大好きな、ドイツ人の夫です。
普段買わないりんごジュースや無糖炭酸水を買うように依頼されて困惑したのか、「何に使うの?」と夫に怪しまれました。
「Apfelschorleを色々な配合率で作ってみようと思って(ゴニョゴニョ…)」と答えたところ、「面白そう。やるときに呼んでね」と夫に返されました。
…これはたぶん、アレですね。
子どものころに実験しようと思ったのに、親から止められて、できなかったヤツですね。
ということで、当初は私1人でプロジェクトを進める予定だったところ、思わぬ協力者を得て、2人体制になりました。
プロジェクトの流れを、軽く確認
さて、ここで軽く、プロジェクトの流れを確認しましょうか。
まず、①~⑨の配合率で、Apfelschorleを作ります。

先ほど書いたように、夫が調達してきたりんごジュースと無糖炭酸水は、それぞれ1L、合計2Lです。
①~⑨のそれぞれのパターンで200mlのApfelschorleを作ると、りんごジュースと無糖炭酸水をそれぞれ900mlずつ使うことになり、材料をほぼ使い切ることができます。
したがって、今回は各パターンで200mlのApfelschorleを試作することにします。
そして、それぞれの配合率で試作したApfelschorleを、私と夫の2名が飲み比べます。
ところがここで、問題発生。
評価方法について、意見が分かれました。
「①~⑨を順番に飲み比べて、それぞれに対して感想を言おう」と提案する私。
一方で夫は「①~⑨を数字が見えない状態で飲み比べて、一番美味しかったものの番号を言えばいい」と言って譲りません。
あまりこちら側の要望を押しすぎると、夫が機嫌を悪くしてプロジェクトが破綻(=喧嘩別れ)したり、プロジェクト終了後に禍根が残ったりする可能性があります。
「評価方法が違っても、ゴール(=①~⑨のどれが一番美味しかったかを言う)は変わらない」ということで、それぞれの方法で飲み比べることにしました。
ちなみに、評価に支障がない限り、飲む量は私と夫の裁量で決めて良いこととします。
つまり、飲み干さなくて良いということです。
飲み干すとなると、200ml×9種類÷2人=900ml
1人あたり900ml飲まないといけません…お腹がタプタプになってしまいます。
(なので、飲む量は自由ということで、ご容赦ねがいます)
Apfelschorleを作ってみましょう
では、いざ試作。
透明なガラスのコップに、①〜⑨の番号を振りましょう。

まずは、りんごジュースをコップに注ぎます。

無糖炭酸水を加えて、無事9種類のApfelschorleが完成しました。

①から順番に並べてみると、グラデーションの配色がきれいですよ。


飲み比べた結果は、いかに…?
Apfelschorleが完成したので、早速飲み比べてみます。まずは私から。
私は、①~⑨の番号が見える状態で1つずつ飲み、それぞれに対して感想を言うことになっています。
私の評価はこちら
①りんごジュース10% 無糖炭酸水90%
これは、アカンやつです。
炭酸水に、何かの果物の香料を入れている感じです。
②りんごジュース20% 無糖炭酸水80%
これも、残念ながら論外。
炭酸水に香料を入れ、さらに人工的な果物の味を追加した感じがします。
入っているのは果汁100%のりんごジュースにも関わらず、人工的な味がするのが不思議です。
③りんごジュース30% 無糖炭酸水70%
ここから、少しりんごジュースの味がしてきました。
でも、ほんのりりんごジュース味。
意図的にかなり薄められている感じがします(まぁ、薄めたのは私なのですが)。
④りんごジュース40% 無糖炭酸水60%
こちらは、③に比べてりんごジュース味が強くなった感じです。
でも、まだ物足りません。
⑤りんごジュース50% 無糖炭酸水50%
こちらは、及第点な感じです。
及第点ということは、合格最低ラインということです。
一番ではなさそうですね。
⑥りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
りんごジュースの味をしっかり感じつつ、炭酸のさわやかさも忘れていません。
非常に好印象です。
⑦りんごジュース70% 無糖炭酸水30%
⑥に比べて、りんごジュースの味が濃厚です。
しかし、炭酸もしっかりと感じることができます。
⑥と甲乙つけがたいです。
ここまでくると、好みの問題になってくる気がします。
⑧りんごジュース80% 無糖炭酸水20%
りんごジュースに、ほんの少しだけ炭酸を感じます。
これは、炭酸が抜けてきたApfelschorle。
一言でいうと、ダメですね。
⑨りんごジュース90% 無糖炭酸水10%
無糖炭酸水が混ざっているはずなのに、炭酸を全く感じません。
これは、Apfelschorleではなく、りんごジュースです。
人間の味覚とは、不思議なものですね。
私の評価結果
⑥りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
⑦りんごジュース70% 無糖炭酸水30%
の同率1位
夫の評価はこちら
そして、夫も飲み比べます。
当初のこだわり通り、コップを回転させて数字が見えないようにして、1つずつ飲んでいきます。
飲み終わったら、何も言わずにいなくなりました。(これはもしや、Apfelschorleを飲みたかっただけ…?)
しかし、それでは困ります。
別の部屋でゲーム実況動画を鑑賞している夫に「どれが一番美味しかった?」と聞きに行くと、「⑥か⑦」と言っていました。
夫の評価結果
⑥りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
⑦りんごジュース70% 無糖炭酸水30%
の同率1位
一番美味しいレシピは、これ
私と夫の評価結果が一致し、無事、結論にたどり着きました。
結論:
⑥りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
⑦りんごジュース70% 無糖炭酸水30%
の同率1位

(写真を撮った後、全部飲みました)
「最高の一杯」を求めてたどり着いた先が、「最高の二杯」だった…。
この点は意外ではありましたが、材料をほぼ使い切ってしまったこともあり、追加の探求は難しそうです。
ここで思い出したのは、⑦の評価で出てきた、この一文。
「ここまでくると、好みの問題になってくる気がします。」
そうなんですよ。好みの問題。
こちら側としては、⑥と⑦も同じぐらいの熱量で推せるのです。
最終提案内容を「⑥か⑦」とするのが、適切なラインなのかもしれません。
その先は、皆さまに実際に飲んで判断いただくのがベストということですね。
なお、⑥よりも⑦の方が、りんごジュースの割合が高く、無糖炭酸水の割合が低くなります。
なので、最終提案の部分に、こんな示唆を加えることはできそうです。
【⑥りんごジュース60% 無糖炭酸水40%がお勧めの方】
⇒炭酸水のシュワシュワが問題ない and/or どちらかというとさっぱりした味が好き
【⑦りんごジュース70% 無糖炭酸水30%がお勧めの方】
⇒炭酸水のシュワシュワが苦手 and/or どちらかというと濃厚な味が好き
結論は、大きく外れてはいないはずです
ここで1つ、疑問に思うことが出てきます。
「私と夫の味覚は、確かなのか」という点です。
つまり、私と夫が特殊な味覚の持ち主で、他の方々が「不味い」と判断するものを「美味しい」と感じているリスクがあるのです。
そこで、市場に出回っているApfelschorleも確認してみようと思います。
以下の4ヵ所で、Apfelschorleを入手しました。
①EDEKA(何も考えずに商品をカートに入れるとレジで冷や汗、お高めスーパー)
②Lidl(庶民の味方、お安めスーパー)
③REWE(EDEKAよりは安くLidlよりは高い、中価格帯スーパー)
④マクドナルド(ハンバーガーのお供に、Apfelschorle)

ここで注目するのは、りんごジュースと無糖炭酸水の、配合率です。
なお、各スーパーでは、プライベートブランドのApfelschorleを買ってきました。
他社と差別化するために、スーパー各社が「一番美味しい」と考える配合率でApfelschorleを開発したのではと考えたからです。
そして、ドイツには様々なスーパーがありますが、サンプルとして低価格帯・中価格帯・高価格帯から1社ずつ見てみることにしました。
マクドナルドのApfelschorleを比較対象に含めたのは、広く大衆に許容される味を確認するための、1つの手段になると思ったからです。
ちなみに、市販のApfelschorleを調達したのも、スーパーが大好きなドイツ人の夫です。
実は、りんごジュースと無糖炭酸水の調達を依頼したときに、市販のApfelschorleの調達もあわせて依頼していたのです。
急に複数のスーパーやマクドナルドのApfelschorleが買い物リストに加わり、しかも「各スーパーについては、プライベートブランドのApfelschorleでお願いします」という念押し付き。
怪しまれるのは必然だったのですよ。
では、市販のApfelscorleがどのような配合率で作られているか、見ていきましょう。

写真の左から順番に、スライドにまとめてみましたよ。

文字にすると、以下になります。
①EDEKA
①-1. "Herzstücke":りんごジュース66% 無糖炭酸水34%
①-2. "GUT&GÜNSTIG":りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
②Lidl
②-1. "Solevita":りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
②-2. "Solevita":りんごジュース35% 無糖炭酸水65%
③REWE
③-1. "REWE BESTE WAHL":りんごジュース66% 無糖炭酸水34%
③-2. "ja!":りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
④マクドナルド("Adelholzener"):りんごジュース50% 無糖炭酸水50%
マクドナルドで販売されているApfelschorleは、りんごジュース50% 無糖炭酸水50%でした。
ただ、スーパーのプライベートブランドのApfelschorleについては、Lidlの1商品を除くと、りんごジュースの比率が60~66%。
私と夫が出した「⑥と⑦の同率1位」という結論に近いです。
私と夫の味覚は、大きく外れてはいないようですね。これで一安心。
自信を持って、皆さまにお勧めできますよ。
実はあんまりイケてない。でも…
…ここまで書いておいて何ですが、私が今回やったやり方は、実はあまりスマートではないのです。
なぜなら、
仮説思考でないから。
※「仮説思考」とは、「その時点で持っている情報を前提とし、最も『答え』に近い考え」である仮説を立て、その仮説を基に検証をしていく思考法のこと。(以下略)
「ライブラリ>経営用語集>か行>仮説思考」より
私が行ったのは、考えられる選択肢を網羅的に検討する、いわばブルドーザー的思考です。
同じ材料を使って、仮説思考で考えることも、もちろんできますよ。
そしてたぶん、仮説思考を使った方がかっこいいです。
では、なぜ私は今回、仮説思考のアプローチを取らなかったのか?
そこには、理由があります。
それは、
導入が難しい提案内容
(=作るのが面倒くさいレシピ)が
出てきそうだったから。
仮説思考で進める場合、まず、「どの配合率で作ったApfelschorleが一番美味しいか」について、仮説を作る必要が出てきます。
その仮説ですが、「何となくこれが美味しそう」というのでは、ダメです。
「何となく」というのは、コンサルティングファームでは禁句ですからね。
上司にこっぴどく詰められて終わりです。
何ごとにも、根拠が必要なのです。
生成AIの時代にコンサルティングファームで働いていないので断言はできませんが、「チャッピーが言っていたから」というのも、たぶんダメです。
今回のプロジェクトの場合、スーパーとマクドナルドで入手した市販のApfelschorleをもとに、仮説を作ることができます。

配合率をおさらいすると、こんな感じでしたね。

①EDEKA
①-1. "Herzstücke":りんごジュース66% 無糖炭酸水34%
①-2. "GUT&GÜNSTIG":りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
②Lidl
②-1. "Solevita":りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
②-2. "Solevita":りんごジュース35% 無糖炭酸水65%
③REWE
③-1. "REWE BESTE WAHL":りんごジュース66% 無糖炭酸水34%
③-2. "ja!":りんごジュース60% 無糖炭酸水40%
④マクドナルド("Adelholzener"):りんごジュース50% 無糖炭酸水50%
マクドナルドのApfelschorleについては、りんごジュースの配合率が50%です。
しかし、スーパー3社は、りんごジュースの配合率60%と66%の、いずれかまたは両方で商品を展開しています。
Lidlは、"Leichter Apfelschorle"という名前で、りんごジュース35%、無糖炭酸水65%の商品を販売しています。
ただ、こちらは商品名に"leichter"、つまりこの文脈だと「さっぱり」という形容詞がついています。
あえて王道から外す路線をとったと、考えて良いでしょう。
すると、私の中での仮説は、おそらく以下になります。
「りんごジュース60% 無糖炭酸水40%」~「りんごジュース66% 無糖炭酸水34%」のいずれかの配合が、一番美味しい。
となると、以下の配合率でApfelschorleを作って飲み比べ(=仮説を検証)したくなります。
①りんごジュース 50% 無糖炭酸水 50%
②りんごジュース 55% 無糖炭酸水 65%
③りんごジュース 60% 無糖炭酸水 40%
④りんごジュース 61% 無糖炭酸水 39%
⑤りんごジュース 62% 無糖炭酸水 38%
⑥りんごジュース 63% 無糖炭酸水 37%
⑦りんごジュース 64% 無糖炭酸水 36%
⑧りんごジュース 65% 無糖炭酸水 35%
⑨りんごジュース 66% 無糖炭酸水 34%
⑩りんごジュース 67% 無糖炭酸水 33%
⑪りんごジュース 68% 無糖炭酸水 32%
⑫りんごジュース 69% 無糖炭酸水 31%
⑬りんごジュース 70% 無糖炭酸水 30%
まず、りんごジュース60%とりんごジュース66%がボリュームゾーンであるものの、念のためりんごジュース50%、りんごジュース55%も見たい感じがします。
そして、「りんごジュース66% 無糖炭酸水34%」という1%単位での配合率の商品が作られているので、りんごジュース60%~りんごジュース70%までは、1%単位で見た方が良い気がしてくるのです。
そして、試作して飲み比べた結果、こんな結論が出たとしたら、どうでしょう?
⑥りんごジュース63% 無糖炭酸水37%
が1位
一気に作る気がなくなりませんか?
私は、作りたくないです。だって、面倒くさいから。
まず、りんごジュースと無糖炭酸水の必要量を計算するのに、一手間かかります。
MECEに試作したときと同様に、200mlのApfelschorleを作るとしましょうか。
りんごジュース60% 無糖炭酸水40%であれば、割とすぐ分量を計算できます。九九の範囲内ですからね。
でも、りんごジュース63% 無糖炭酸水37%だと、ちょっと計算が面倒くさい感じがします。
そして、この「ちょっと面倒くさい」が、Apfelschorleを作る意欲を、大幅に削ってしまうのです。
仮に必要量の計算が面倒くさくなかったとしても、今度は計量が面倒くさいです。
りんごジュース120ml、無糖炭酸80mlの場合は、計量カップで計れます。
でも、りんごジュース126ml、無糖炭酸水74mlの場合は、スケールを持ってきて目盛りを見ながらでなければ、入れられません。
考えただけで、面倒くさいです。
そして、最終的にほんの一握りの方にしか、Apfelschorleを作っていただけなくなります。
それでは、私は悲しいのです。
何が言いたいかというと、どんなに高い効果が見込まれる提案内容だとしても、導入に手間がかかりすぎると、導入されずに終わってしまうのです。
これでは本末転倒。
だって私は、皆さまにApfelschorleを楽しんでいただくために、今回のプロジェクトを始めたのですから。
より美味しくするためのヒント
皆さまも、果汁100%のりんごジュースと強炭酸の無糖炭酸水を見かけたら、Apfelschorleを試してみてくださいね。
ちなみに、より美味しくする(=プロジェクトの成果を最大化する)ためには、飲むシチュエーションも重要になってきます。
ドイツでは、Apfelschorleは特に夏に人気のドリンクです。
なので、暑い日に外から帰ってきた直後などに飲んでいただくと、ドイツで飲むときと同じようなさわやかさを、感じていただけると思いますよ。
おわりに|扉を開けた先に広がる世界
そして、コンサル思考は結局のところ、目の前の課題を解決に導くための、1つのやり方なんですよね。
なので、Apfelschorle作り以外でも使うことができそうですよ。
私の直近の悩みに絡めて考えると、例えば以下のプロジェクトを立ち上げることもできます。
①「クローゼットすっきり!コンサル思考で、子ども服の断捨離を試みる」
②「余裕をもって幼稚園にたどり着きたい…コンサル思考で、起床時間の最適解を追求する」
①と②のプロジェクトは、以下のようなロジックツリーをもとに、始められそうです。
①「クローゼットすっきり!コンサル思考で、子ども服の断捨離を試みる」

②「余裕をもって幼稚園にたどり着きたい…コンサル思考で、起床時間の最適解を追求する」


どんな答えにたどり着くのか、楽しみですね。
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