1949年、祖母が始めた美容室。三代続く「しみず美容室」の物語
1949年。
今から77年前、東京都瑞穂町で、私の祖母が一軒の美容室を始めました。
店の名前は、「しみず美容室」。
それが、私たち家族の美容の仕事の始まりでした。
当時のことを、私は実際には知りません。
まだ私は生まれていない。
それどころか、父もまだ生まれていません。
でも、今こうして自分が三代目として美容室に立っていると、
「この店は、いったいどんな思いで始まったんだろう」
と考えることがあります。
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祖母が美容室を始めた7年後
1956年12月26日。
祖母が美容室を始めて7年後、二代目となる私の父が生まれました。
父は美容室のある環境で育ち、19歳で美容師の道へ進みます。
おそらく父にとって、美容室は特別な場所というより、
「そこにあるのが当たり前のもの」
だったのかもしれません。
祖母が始めた仕事を、今度は息子が受け継いでいく。
こうして「しみず美容室」は、初代から二代目へとバトンを渡していきました。
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そして2011年、三代目へ
2011年。
私は三代目として、店を受け継ぎました。
1949年の創業から62年。
祖母が始めた美容室が、父を経て、自分のところまでやってきたことになります。
改めて考えると、不思議な感じがします。
祖母が美容室を始めた1949年から、私が店を受け継いだ2011年まで。
その間には、日本という国そのものが大きく変わりました。
生活も、ファッションも、美容の技術も、お客様の価値観も変わりました。
それでも、三代にわたって変わらなかったものがあります。
それは、
人をきれいにすること。
人を喜ばせること。
そして、人とのつながりを大切にすること。
だったのではないかと思います。
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「受け継ぐ」ということ
三代目になって、初めて分かったことがあります。
店を受け継ぐということは、単純に「昔からあるものを守る」ということではないということです。
時代が変われば、お客様が求めるものも変わる。
美容の技術も変わる。
働き方も変わる。
だから、昔とまったく同じことをやっていては、店を未来へ残していくことはできません。
大切なのは、
変えてはいけないものを守りながら、変えるべきものは変えていくこと。
私はそう考えるようになりました。
