見出し画像

収納ゼロ、わずか2畳。引越し10回の私が「五徳」まで隠して手に入れた、最強の調理空間

10回目の引っ越し。最大の不安は「2畳のキッチン」

今回の引っ越しで、私が一番頭を抱えたのはキッチンの狭さでした。 新居はダイニングと対面するアイランド型でおしゃれで気に入ったのですが、広さはわずか2畳ほど。吊り戸棚もなければ、背面の収納も一切ありません。前の家(2.5畳+吊り戸棚あり)に比べて収納力は大幅にダウン。

「この制限の中で、どうやって日々の料理を回すか?」 この2畳という空間は、私のミニマリスト魂に火をつける最高の舞台となりました。

2畳のキッチン
写真では広く見えますが実際はもっと狭いです。
物の厳選と考え抜いた配置で、使い勝手の良い最高のキッチンとなりました。


SNSの「汚れ防止グッズ」よりも、五徳をしまう

キッチンで最も大切にしているルールは、「作業スペースに一切物を置かない」ことです。

特にこだわっているのが、ガスコンロの「五徳(ごとく)」の扱い。普段使う一つだけを残して、残りはすべて換気扇フードの上に置いています。五徳がない平らなコンロの上は、熱い鍋を一時避難させる「第二の作業台」に早変わりします。

よくSNSで見かける「隙間テープ」や「排気口カバー」は使いません。私にとっては「掃除する対象を増やす、むしろ邪魔なもの」だからです。何もないコンロなら、毎晩寝る前に布巾でサッと一拭きするだけ。数秒で終わる「キッチンリセット」が、一番ラクで衛生的だと気づきました。

憧れの「引き出し収納」をフル活用する

新居で嬉しかったのは、念願のシステムキッチン(引き出し型)だったこと。奥まで見渡せる利点を活かし、適材適所の配置を徹底しました。

  • シンク下(水回り):洗剤、ゴミ袋、お弁当グッズ。湿気が多いため、食品や調味料は入れません。

  • コンロ下(火回り):調味料、フライパン、鍋。100均のファイルボックスで「立てて収納」し、一目で場所がわかるように。ボックス同士の「隙間」さえも、フタ置き場として活用しています。

  • 足元の引き出し: 入居前の掃除で「ここも開くの!?」と歓喜した隠れスペース。ここには土鍋や大皿など、重くてかさばるものを集約しました。

シンク下
よく使うものを手間に。
コンロ下
引き出しに深さがあるので全ての物を立てて収納しています。調味料は汚れやすいので手前シンク側に入れています。
足元の引き出し
ここもフル活用!


シンクの「当たり前」を外して、靴箱へ

シンク周りでも「掃除の元」を断っています。 備え付けのスポンジラックやプラスチックの排水口のフタは、入居してすぐに外しました。これらは靴箱の上の奥底にしまい込んでいます。

ラックのワイヤーが交差する部分のヌメリを洗う手間が、私にはノイズでした。

排水溝の受け皿とフタは代わりにステンレスで掃除がしやすいものを購入しました。当初フタは買わない予定でしたが、狭いシンクなので皿洗いスペース確保の為購入しました。

シンク
掃除がしやすいようにできるだけ物を置かずにいます。
  • 洗剤・スポンジは「直置き」: 最低限のものだけをシンクの縁に。 毎日キッチンリセットでシンクと一緒にボトルも拭き上げてしまうので、ヌメリとは無縁です。障害物がないシンクは、掃除のハードルを最小限にしてくれます。


食器の厳選と、家族との「平和な境界線」

引っ越しを機に、食器も用途別に人数分まで絞り込みました。地震のリスクを考え、割れるものは最小限に。お気に入りのケーキ皿5枚も、今回は3枚に厳選しました。

アラビアのヴインテージと実家近くの釜元で購入したケーキ皿。
この3枚に絞りました。

ただし、夫のコップだけは別です。 かつて良かれと思って夫の物を勝手に処分し、大喧嘩になった苦い経験があります。その猛省から、今は「自分の領域はミニマルに、でも家族には無理強いしない」を鉄則にしています。


ゴミ箱は「段ボール」×「空中戦」

狭いキッチンで場所を取るゴミ箱は、「段ボール製」が正解でした。 袋を被せるだけで容量を100%活かせ、軽く、汚れたり引っ越したりする時にはそのまま処分できる。この「身軽さ」が最高です。

さらに、冷蔵庫横の隙間では「空中戦」を展開しています。100均のマグネット小物入れを4つ「逆さま」にして土台にし、その上にもう一段ゴミ箱を乗せる。縦の空間を使い切ることで、2畳のキッチンでも分別を諦めずに済んでいます。

下に燃えるゴミ、上にプラゴミ、その上の空きスペースにはS字フックを冷蔵庫の出っ張りに引っ掛けて缶ゴミを。
小物入れを逆にして上のゴミ箱置きにしています。
100均の超強力マグネットとマグネット補強版で強度を上げています。


結論:2畳のキッチンは、私にとっての「コックピット」

工夫を凝らした結果、新居のキッチンは驚くほど快適な空間になりました。 どこに何があるか一目瞭然なので、私だけでなく家族も使いやすい。何より、手を伸ばせばすべてに届くこの狭さは、無駄な動きをゼロにしてくれる最強の「コックピット」です。

収納が少ないことは、不便ではありません。 むしろ「何があれば心地よいか」を再確認させてくれる、最高の機会でした。


いいなと思ったら応援しよう!