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ハムカツさんの【#あすかちゃん企画】|彼女はいつも走ってる|ショートショート

こんにちは、若菜あずきです😊

実はですね、冬季の間、本業が忙しいので、noteのコメ活をお休みしていました。……と同時に、小説や文章を書くことも一切お休みしていました。

4月から、コメ活はぼちぼち復帰していたのですが、まだちゃんとしたお話は書いていません…。リライトとか、noteの記事程度でして😅💦

そんな時に、ハムカツさんの企画を目にして、これはまさにうってつけの案件じゃないの!と思って、企画に参加させていただくことにしました😆✨✨

ハムカツさんの企画 #あすかちゃん企画

ハムカツさんは、美しいイラストと優しい言葉で、物語未満の “気配”を伝えてくれるクリエーターさんです😊
ほわ~っとするような体験ができますよ~🐰✨✨

ハムカツさんのnoteはコチラ


いつも楽しいコメントでお世話になっている皆々様も参加されるようなので、本当にワクワクします~🥰💕💕

どんな“あすかちゃん”がいるのかな?楽しみ~!!
こういうテーマ企画って、いろんな表現方法があるから面白いですよね?

私は、ショートショートに挑戦しました!
いつも書き始めると長くなるタチなんですけど、今回は1600字程度なので、サクッと3分くらいで読めますよ😊✨✨
カップ麺を作っている間にでも、どうぞ!


私の“あすかちゃん”は、うさ耳です🐰

いえね、ハムカツさんから「期間延長」「ケモ耳」というアイテムをゲットしたもので(笑)




では、これより本編のスタート📖


ショートショート「彼女はいつも走ってる」


春風がスッと僕の頬を撫でた――その瞬間!

「キャッ!!」

「……ッてて。」

交差点の曲がり角、放課後の人込みの中で、いきなり僕らは、出会いがしらにぶつかった。



「すみません。大丈夫ですか?」

「こちらこそ、前をよく見てなくて…。」

透き通った青い瞳が印象的な女の子だった。
お互いバツが悪く、パッと離れてそそくさと立ち上がり、軽く頭を下げた。

「あ、いけない!もう時間が…。すみませんでした!」
そう言うと、彼女はあわただしく雑踏の中へ消えていった。

え?
ちょっと待って!?

足元に、燻し銀のように滑らかに光る“懐中時計”が落ちている。

落とし物?
これ、まずいでしょう?!

僕は、無意識に彼女が去った方へと、駆け出した。
右手にある歩道橋の上に、あの子が登っていくのが見えた。
良かった。まだ間に合う!

「あのーっ! ねえ、ちょっと!!」

息を切らしながら大声で呼んでみたが、彼女は気づいていない。
手に握りしめた懐中時計が、だんだんと温かくなっていくのがわかる。


歩道橋の上で、とても背の高い帽子をかぶった男性が、彼女にお辞儀をしているのが見えた。

「ちょっとー! 忘れ物~!!」

気付くと、もう向こう側の階段を走り下りている彼女。
2車線道路の反対側に、僕の声は届かない。
呼ぶのは諦めて、僕は部活の階段上りさながらに、一気に登りきった。

はあはあと息をしながら、背の高い帽子の男性に声をかける。

「あの、さっき、…話していた子は、…どっちへ行きましたか?」

「ああ、あの子ね、駅前の中央公園へ行くって言ってたよ。ベビーカステラが絶品なんだそうだよ。」

僕は男性に軽くお辞儀をして、歩道橋を駆け下りた。
すでに、彼女の姿はどこにも見えなかった。


足が痛い、もうへとへとだ。

駅前ロータリーで、良く似た顔の二人の男性がドリンクの試供品を配っていた。
二人が交互に、試供品を進めるので、仕方なく受け取って、一口で飲み干す。

「お疲れの君、パワー100倍だよ!」と、二人が同時にそう言った。

エナドリの力なのかわからないが、ようやく中央公園についた。
あたりはもう薄暗くなっている。


公園の入り口にベビーカステラの屋台があって、閉店の準備をしているようだ。
まん丸い腹の店主と目があってしまい、「半額セールだから」と言って、3つも買わされてしまった。
ついでに、彼女のことを聞いてみたけど、わからないそうだ。


人垣があったので、覗き込んだら、バランスを崩してしまい、そのまま輪の中央に出てしまう。
その途端、けたたましいエレキギターの音が落雷のように響き渡った。

「お前、いい度胸じゃねえか!」

ボーカルの赤い皮ジャンを着た女が、ハウリング気味のマイクを片手に、僕を睨んで不適な笑みを浮かべている。凄い迫力だ。あっという間に、女のファンにザッと取り囲まれた。




しまった!
なんてこった!
場違いにも程がある!!

「す、すみません~!!」
僕は慌てて、近くにいたファンに、カステラの袋を渡して一目散に逃げ出した。
後ろでなんか騒いでるけど、知るもんか!!


振り返りもせず、しばらく走っていくと、遊具があった。
ライブの喧騒が遠くに聞こえる。
ふと見上げると遊具の上に、太ったサバトラ猫がこっちを見ていた。

「お前、何してんだ?」と、猫は上から目線で、平然と僕を眺めている。

そりゃ、何やってんだか、僕が聞きたい…。
僕は、左手のカステラの入ったレジ袋と、右手の壊れた懐中時計を見て、思わず苦笑してしまう。


その時、猫がふっと踵を返し、遊具の反対側へ飛び下りる。

「あ、ちょっと!」

猫が飛び降りた方を覗き込むと、滑り台の下に、
あの子が――いた。

膝を抱えて、うなだれて……、泣いてるのか?



「あの、大丈夫?」

「……大切な物をなくしちゃって……あれ?あなた!」

僕は、ふーっと大きな息を吐いてから、彼女にこう言うんだ。


「君さ、足、速すぎだって。」


満月の月明りと公園の外灯が、僕らの影を長くする。
僕の左手にはベビーカステラのレジ袋、右手には燻し銀に光る壊れた懐中時計。

これは――
あわてんぼうのウサギみたいな彼女と、不思議な世界に迷い込んだ僕の話。

おわり

ハムカツさ~ん😆✨✨
ケモ耳のあすかちゃん、描きましたよ~🥰💕💕
カチューシャになったけど~(笑)ごめんね~😂

企画に参加させてくださって、ありがとうございます🥰💕
楽しかったです~!!



半年ぶりに、ちゃんとした「お話」書きましたよ😊💦
ただね、設定の「壊れた懐中時計をもっている……」というところを、
キーアイテムにしちゃったでしょ?

う~~ん、持ってない……落としてる~💦

何か、オチついちゃったな😂


若菜あずきの【その他の作品】はこちらからどうぞ!

現在、Talesにて「んの魔法」リライト連載中!

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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