【ファッションデザイナーの仕事って】2026年春夏の商品企画が始まります。
そろそろ2026年春夏のコレクションのデザインを考える時期がきました。
一人でも多くのお客様へ「素敵!」と言ってもらえる洋服をデザインします。
これから約半年間かけて、1シーズンの洋服を作り続けます。
とっても根気と気力のいる仕事なんです。
そして、少し私の仕事の紹介もしたいと思います。
◾️表現したいコレクションテーマを考える
まずシーズン最初の大仕事であるこの「シーズンテーマを考える」というのはとてもブランドにとっては売れる売れないを左右する重要な仕事です。
デザイナーの経験と知見と想像力が一番試されます。
「どんなイメージのコレクションの雰囲気にするのか?」
「アパレルアイテムと雑貨の構成バランスは?」
「来シーズンのトピックとなりそうなビジュアルインパクトは?」
店頭のアトモスまで大きな影響を与えるから、トレンドをしっかり感じて、分析してじっくりと練り考えます。
私たちは日頃から、ターゲット(お客様)の好きそうな新しくできたスポットや、話題のお店や音楽やグルメそして競合他社のSHOPまで、しっかり時代にアンテナを張って、、、情報収集しています。
そして、自分が今一番インスピレーションを受ける地域や思いを馳せる年代、アイテム、カルチャーまでイメージを膨らませて、商品企画会議でデザイナーチームでプレゼンテーションをします。
マーチャンダイザー(MD)や広報、パタンナーやモデリストを納得させて、共感させてこそ、デザイナーの感性の見せ所になります。
この企画会議で「いいね!」って思わせないとそこで終わりです。
デザイナーって、華やかそうに見えて、実は地味で、コツコツ、なかなか厳しい世界なんです。
◾️素材を選ぶ
テキスタイル(生地)って、着心地に直結します。
作るアイテムにぴったりの生地を探し、厚さ、質感、思うイメージのシルエットが出せるのかを、見極める目と手(指)が必要です。
自分が思い描くシルエットラインが出せる生地なのか、誰も教えてくれません。
自分の経験値で判断していきます。これが結構難しい。
デザイナーの力量が試されます、、、。
マーチャンダイザー(MD)とデザイナー、テキスタイル担当が連日、生地メーカーや生地産地メーカーやテキスタイル展示会へ足を運びます。
新しい素材を探し続けます。
そして来シーズンの「素材の構成」を決めていきます。

◾️カラーを選ぶ
カラーって一番デザイナーの思いや感性の力量バランスが出るところです。
トレンドに直結するし、そのシーズンのブラントコレクションの印象を大きく左右する大きなファクターなんです。
非常に繊細に、慎重に決めていきます。
自分の今の気分と感覚を信じて、昨年売れたカラーを分析、色んな色を集めて、鮮度を出していく、、服に命を与える気分。
アウターのイメージ色を決めてから、インナーやボトムのカラーコーディネート構成を考えます。テーマからくる色のイメージがあるけど、ここは感性と売れる!っていう大人のお約束みたいな狭間でデザイナーは葛藤します。
思い描いた素敵な色にお気に入りの生地に、染め上がった時は何年この仕事をしていても感動する瞬間です。

◾️デザインをする
いよいよ、デザイニングですが、、ここからがデザイナーの本番です。
思ったシルエット(分量感)、デザインディティールを具体的に絵(スタイル画)にしていきます。
産みの苦しみが続きますが、この仕事をしていて一番楽しい時です。
・私の仕事は、、、、
シーズンコレクションの全体をどんなイメージにするかを決めるイメージスタイル画を描いています。
ファッションイラストで約30スタイリングぐらいをプレゼンテーション用に描きます。このスタイリングをもとに、それぞれ担当のアシスタントデザイナー達が、細かいディティールや自分らしい個性と感性でアイテムごとにデザインをどんどん描いてきます。
私は、後輩デザイナーへアドバイスをしながら、全体のデザイン構成のイメージをまとめていきます。

何度も企画会議を繰り返して、
1ヶ月以上かけて来シーズンの多くのデザイン決めていきます。
マーチャンダイザー(MD)、モデリスト(デザイナーのイメージを形で表現する人)、パタンナー(型紙を作る人)、生産担当など様々な人がこの頃から、デザイン決定会議に参加します。相当辛口の意見も出ますが、アシスタントデザイナーは戦います。みんな真剣です!
自分の表現したいイメージには拘りがあるので、最後まで粘って自分のデザインが一枚でも多く決まるようにアピールをします。

・おじさんデザイナーの私が、まだ現役でデザインができる理由って
娘ぐらいの若手デザイナーと一緒に、現役でデザインができるのかは、自分でも不思議に思う。
それなりに自分の身だしなみや言動にも努力と注意はしているけどWW
若い感性だけでは、企業デザイナーは務まらない。これも現実。
やっぱり売れるデザインが描けるかどうかは企業にとっては大事。
そして、
やっぱりデザイナーは「絵が上手い」かどうかです。
絵が上手いというのが・・・どんな饒舌なアピールよりも存在意義となります。
私も若手時代はとにかくデザイン画を描きまくりました。
すごい量のデザイン画を描いても、ペラペラ漫画の様な扱いでした(泣)
とにかく絵がうまくなりたい!認められたい!一枚でも多くデザインを採用されたい!そしてその一心で努力しました。
絵の「表現力」だけは、今も誰にも負けない自負があります。(ちょっと言い過ぎかなぁww)
今は後輩やアシスタントに絵を教えたり、後進指導も大事な仕事となっています。なんと言ってもチームワークが大事ですから。
明日もおじさんデザイナーは頑張ります!!
