那由多電影#09|ゴジラ -1.0(2023)

『那由多電影』は、橋本那由多おすすめの映画・ドラマ作品をスピリチュアルな視点から考察する不定期連載です。
第9回・第10回は、「スサノオ」というキーワードで作品を紹介して行きます。
第9回は、前回紹介したドラマ『将軍 SHOGUN』に先駆けて世界的大ヒットを遂げ、邦画実写作品としてアメリカ、イギリス、メキシコなどで歴代興行収入1位を記録した『ゴジラ -1.0』です。
ゴジラというキャラクターに対して多少なりとも知識をお持ちの方であれば、その背景には太平洋戦争における原爆投下や第五福竜丸事件(米軍によるビキニ環礁での水爆実験)があり、核兵器の脅威と警鐘というテーマを持つことはご存知かと思います。
また同時に、宮崎駿監督の『もののけ姫』『風の谷のナウシカ』などでも描かれて来たように、古代には当たり前のようにあった自然崇拝や、人間以外の生命に対する畏敬と感謝の念を失った現代文明に対する地の神々の咆哮でもあると言えるでしょう。
私は、高校時代から映画の世界に魅了され、その後映画学校で制作を学びながら古今東西の映画を浴びるように観て来ましたが、どちらかと言うと黄金期(1930〜40年代)のハリウッド映画やヨーロッパの作家主義的作品に傾倒していたせいで、いわゆる「怪獣映画」と呼ばれる作品やキャラクターに深い興味を持ったことはありませんでした。
ゴジラに関しても、先に述べた「核の申し子」としてのキャラクター設定に魅力は感じていたものの、シリーズ作品を熱心に観るまでには至りませんでした。
しかし、数年前に「ゴジラ」とは「牛頭天王」の霊的もじりであり(公式にはゴリラとクジラを合わせた造語とのこと)、スサノオ様を表したキャラクターであることを天界から教えていただき、本作『ゴジラ -1.0』が歴代シリーズのとどめのような作品であることを強く感じ、映画館へ走りました。
加えて公式設定では、眠っていた古代の恐竜が水爆実験の放射能によって目覚めたとされていますが、スサノオ様という視点で見れば、その意匠の霊的真意は三千年封じられ来た地の龍神(牛神ともされるがその本性は龍神)であり、大本や日月神示で語り継がれて来たように、人類の慢心と体主霊従(唯物主義)の文明が極みを迎えた今、地球の大禊のために復活し、働こうとしている艮の金神そのもののメタファーであると言えるでしょう。
そして、大本や日月神示で語られて来た「同じこと二度くり返す仕組み」(最初の大峠が大東亜戦争の終戦であり、今まさに二度目の大峠を目前にしている)や「九分九厘」というキーワードを思わせる設定、スサノオ様を連想させる「海神作戦」というネーミングや「父性」の再構築を扱った物語など、本作にはそこかしこにスサノオ様やご神示を匂わせる要素が散りばめらています。
(2016年公開の『シン・ゴジラ』においても、「ヤシオリ作戦」やゴジラ討伐の小隊名「アメノハバキリ」など、日本神話におけるスサノオvsヤマタノオロチにまつわるネーミングが散見されます)
『将軍 SHOGUN』同様、本作が世界的大ヒットを遂げたことは決して偶然ではなく、日本人のみならず、世界人類に向けて神界から発せられた厳しくも愛に満ちた最後通告であると思わずにはいられません。
劇中にある「今度の戦いは死ぬための戦いじゃない。未来を生きるための戦いなんです。」という台詞は、表層的には特攻に代表される不条理な戦い方や、未曾有の空襲と原爆を体験した敗北感に因るものですが、神界がこの台詞に込めた真のメッセージとは、人類自らが招いた九分九厘の苦しみの中で、それでもあなたたちは希望を失うことなく、またあの時と同じように立ち上がることが出来るだろうか、そして今度こそ争いや奪い合いの世界を終わらせ、本当の地上天国(ミロクの世)を築き上げることが出来るだろうかというやまとの民への問いかけではないでしょうか。
そして、私たちが体現して行く助け合いと調和の心こそが、大本や日月神示で繰り返し語られて来た「世の建て替え建て直し」の礎となり、世界中の人々の手本となって行くのだろうと私は思います。
*ご興味のある方は、同じく霊的示唆に富んだゴジラ作品として、2023年の米ドラマ『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』もご覧ください。この作品では、主にスサノオの父性と根の国(および地底世界)を示唆しています。(AppleTV+でご視聴いただけます)
『ゴジラ -1.0』(2023年/日/125分)
【ストーリー】太平洋戦争末期の1945年。敷島浩一少尉は特攻に出撃するものの、任務を果たせないまま大戸島に不時着する。その夜、呉爾羅と呼ばれる謎の巨大生物が基地を襲撃。敷島を残し、隊は壊滅してしまう。戦争によって何もかも失い、焼け野原となった東京。空襲で両親を失ったことを知った敷島が独りさまよっていると、赤ん坊を抱えた女性、大石典子と出会う。なんとか仕事を探し出し、3人で共同生活をしていく中で、敷島は毎晩悪夢にうなされ、生き残ったことに帰還兵の苦しみを感じていた。戦争を生き延びた人々が日本復興を目指す中、追い打ちをかけるかのように東京に呉爾羅が出現。自前の軍隊を持たない日本は、武器も弾薬もない民間人だけでゴジラに立ち向かうしかなかった。戦争を生き抜いた人々はゴジラと戦うことを決意する。「今度の戦いは死ぬための戦いじゃない。未来を生きるための戦いなんです。」
【監督・脚本・VFX】山崎貴
【キャスト】神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、安藤サクラ、吉岡秀隆、佐々木蔵之介 他
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