3/21【色を映す、色が蘇る】1951 カラー映画|1972 高松塚古墳壁画
色って、
時代を越える?
前編|カラー映画(1951)
1951年(昭和26年)3月21日——
木下惠介監督の
『カルメン故郷に帰る』 が先行公開される。
これは、
日本初の長編カラー映画 とされる作品だった。
それまでの映画は、
白黒が当たり前。
けれどこの作品は、
日本の風景、人の服、
春の色まで映し出した。
映像に色が入る。
それは、
日本人が世界を見る方法そのものを
変える出来事でもあった。
それから21年——
後編|高松塚古墳壁画(1972)
1972年(昭和47年)3月21日——
奈良・明日香村の
高松塚古墳 で、
極彩色の壁画が発見される。
石室の中に残されていたのは、
飛鳥時代の人々を描いた
鮮やかな色の世界。
長い時間に閉ざされていた古墳の中で、
千三百年近く前の色が
よみがえった。
それは、
古代日本が思っていた以上に
豊かな色彩の文化を持っていたことを
現代に示した大発見だった。
映画が、色を映した。
古墳が、色を蘇らせた。
3月21日は、
日本が
色で時代をつないだ日でもある。
JAPANING——
日本は、続いている。
