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エンジェル税制もeTax(作成コーナー)で確定申告できる話

NISAだのiDeCoだの、投資や節税対策の話はちょくちょく挙がると思う。

あとはメジャーなので言うとふるさと納税か。

しかし、エンジェル税制という制度を知っている人は少ないと思う。
ふるさと納税と同じく寄付金控除でもあり、NISAと同じ(?)株の所得に関する税制である。

正式名称を、「特定投資株式の取得に要した金額の控除等の特例」や「特定投資株式に係る譲渡損失の損益の計算の特例」と言うらしいのだが、これを言えたところで通じる人は少ない。

国税庁のわかりにくいHPには以下のように記載してある。

"エンジェル税制とは、スタートアップに対する投資の促進を図る観点から、特定中小会社(注2)、特定株式会社(注3)および特定新規中小会社(注4)(以下、これらを併せて「特定中小会社等」といいます。)への投資を行った個人投資家について講じられた税制上の特例措置です。"

簡単に言うと、起業して10年以内に9割が潰れると言われてるベンチャー企業と、それに対して投資してあげる優しい投資家(エンジェル投資家)を救済してあげようというニッチな制度である。こうでもしないと誰も起業や投資しないからね。

エンジェル税制は何がどう有利なのかというと、ベンチャー企業の株を買ったときに払ったお金を、寄付金控除として確定申告したり、他の利益が出た上場企業の株と相殺して計算していいよって制度なのである。(詳しく知りたい人は自分で調べてみて)

ベンチャー企業なんてどうせ9割潰れるんだから、買った時点でその株は紙クズ同然になるという認識でいたので良いのかも。投資と言いながらも、実際やってることはほぼ寄付なのである。

ちなみにベンチャー企業が上場することを「ホームラン」と言い、株価が何十倍にもなることはあるが、ベンチャー企業の上場する割合なんて0.1%とかなのである。もはや宝くじ。

話を戻す。
税金の計算方法について、例を挙げると、「70万円で買った任天堂の株が100万円になった!30万円儲かった!でも税金で2割(6万円)持っていかれた…。」ってところに、「実は同じ年に20万円分ベンチャー企業の株も買った」って申告すると、「ほなお前の儲けは10万円だけやな。本当は2万円で良かった税金を6万円も引いてたから差額の4万円を還付してやろう」ということなのである。
これをエンジェル税制(優遇措置B)という。

優遇措置Aは、株としてじゃなくて寄付金として申告していいよって制度である。こっちはわりと簡単。


しかし、あまりにもニッチすぎる制度のため、国税庁のHP(確定申告作成コーナー)では、対応していないのである。国の制度なのに。使う人間のことを想定されていないのである。eTaxを推進してるのに。

対応していないとされる他の特例。並んでるのはどれもニッチなのばかり
増えてきてはいるけどエンジェル税制使ってる人は1万人程度(中小企業庁HP)


じゃあどうすれば良いというのだ。手書きでやるのか。対応してる有料の会計ソフトを購入しなければならないのか。

結論から言うと、国税庁HP(確定申告作成コーナー)でもエンジェル税制の申告はできる。


詳しくはこちらに。

こちらのファンディーノという会社はエンジェル税制がネット通販感覚でできるプラットフォームである。ふるさと納税を楽天でやるみたいな感じ。
起業する人はここに記事を掲載して投資を募ってもいい。


不親切な国税庁のHPなんかよりファンディーノのHPを見た方が分かりやすい。
ただ、そんなファンディーノのこのページにも何点か補足したいことあるので、今回記事にすることにした。


提出に必要な書類の様式を国税庁のHPからダウンロードするとこまでは案内されているが、なにせ国税庁HPではファイル様式がpdfでしか公開されていないので、「結局手書きかよ!」「pdfの編集ダルいよ!」とか思う方もいるかもしれない。(このご時世、どの企業や地方自治体でもpdfとエクセルの両方の様式を公開しているぞ…)

なので一旦、pdfでダウンロードしてエクセルに変換してくれる適当な無料サイトを使うべし。

「エクセルに変換してもうちのパソコンにはOffice ソフト入ってないんだが!」とか言う人は、エクセルをgoogleスプレッドシートで開く方法があるからそれ使え。

Excel ファイルから Google スプレッドシートへの変換の方法

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/476053.pdf

適当にググったらなぜか広島県のHPがヒットした。


編集してできあがった書類はどうやって提出するのか。それについては、先述したファンディーノのHPにはこのような記載があった。

"申告はe-Taxで行い、エンジェル税制の確定申告で必要な書類を郵送する方法、あるいは税務署に持参して提出する方法もあります。"
"※e-Taxでは全ての書類を提出することはできませんので、エンジェル税制の確定申告で必要な書類は別途郵送あるいは税務署に持参して提出します。"


これは間違いではないが、結論から言うと、印刷も郵送も持参もしなくて良い方法がある。
eTaxでは、電子申告した後に追加で提出書類を添付することができるのだ。

さっき編集したエクセルファイルをpdfに再変換するのを忘れずに。

ただ、この提出が意外と手間なのである。書類の作成や編集よりも、慣れていないとこれが本当に面倒だった。たぶん税理士でも年配の方やPC苦手な方だとできない先生もいるんじゃないだろうかってぐらい。サイトのUIも、説明・案内がイマイチ分かりにくい。

でも郵送や持参に比べたら絶対こっちの方がオススメなので、みんなもやってみてほしい。

まとめると
①国税庁のHPから書類の様式(pdf)をダウンロード。
②pdfファイルをエクセルに変換。
③エクセルファイルに必要事項を入力。
④完成したらまたpdfにする。
⑤確定申告をする。(書類の提出はまだここではできない)
⑤確定申告後に、自分の申告データにeTax上で添付ファイルを後付けする。


普通の人は毎年やるようなものではないと思うし、別に忘れてもいい。

ちなみに僕も一昨年、10万円ほどだけどベンチャー企業の株を買い、エンジェル税制の適用を受けたことがある。
一応、株主になったということで、その企業から株主優待として、海産物が送られてきていたのだが、業績が芳しくないらしく、毎年冬にもらえた海産物が「今年は遅れる」と発表があり、6月の今もまだ貰えていない。

起業や経営は難しいのだ。



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