【イベント開催:2026年7月1日(水)15:30〜16:30】テクノロジーセクターのネイチャーポジティブと自然関連開示の最前線
半導体・データセンター・通信インフラ──テクノロジーセクターは、淡水・鉱物・電力・土地利用など、自然資本への依存とインパクトの大きなセクターです。世界経済フォーラム(WEF)は2025年12月、 「Nature Positive: Role of the Technology Sector」 を公表し、テクノロジー企業が取り組むべき優先領域(水、e-wasteとサーキュラー、土地利用、エネルギー、サプライチェーン、政策連携など)と、ネイチャーポジティブ戦略がもたらし得る事業・財務上の機会を整理しました。
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)も、テクノロジー・通信セクター向けのセクターガイダンス(ドラフト) を公開しています。このドラフトの特徴は、単に開示の考え方を示すにとどまらず、①LEAP(Locate / Evaluate / Assess / Prepare)アプローチをデータセンターや半導体サプライチェーンなどテクノロジー固有の文脈に具体化し、②セクター固有のコア開示指標・追加指標(メトリクス)を明示、③ENCOREデータを活用した依存・影響マトリクスを提供している点にあります。企業が自然関連リスクと機会を実際に開示していくための「実践的な地図」として機能する内容です。
本ウェビナーは、WEF報告書の有識者委員を務め、TNFDドラフトガイダンスの執筆にも参画した日本電気株式会社(NEC)の岡野豊氏をお迎えし、両ガイダンスの実務的な読み方と、NECが実践してきたAI活用も含む自然関連開示の経験をお話しいただきます。
さらに後半では、NECファシリティーズ株式会社より、現場実装事例を紹介します。半導体産業が集積する九州・熊本という地で7月に開催されるグローバル・ネイチャー・ポジティブ・サミット(GNPS)と同時開催の展示会「NATURE TECH!」が間近に迫るなか、近年特に重要な課題として注目されるPFAS分析サービス(有機フッ素化合物の実態把握・改善支援)と水回収(工場用水の循環再利用)について、具体的なソリューションをご紹介いただきます。国際的な議論の最前線と現場実装を当事者から直接聴ける機会です。
<ご参加希望の方は、以下のフォームより、お申し込みください。>
https://forms.office.com/r/L7kueyqWR4
■本ウェビナーでお持ち帰りいただきたいこと
- テクノロジーセクターと自然資本の接点:水・エネルギー・鉱物・土地など、WEFが示す依存・影響の全体像と優先アクションの考え方
- TNFDセクターガイダンス(ドラフト)の読み方:LEAPのセクター適用、コア開示指標・追加指標(メトリクス)の構成、依存・影響マトリクスの使い方
- WEFとTNFDのつながり:「実践・戦略」の話と「開示・指標」の話をどう一本化して社内外に説明するか
- NECの実装視点:AIを活用した自然関連開示の経験から見えてくる、実務上の論点とヒント
- 製造業の水リスク対策の最前線:PFAS分析(有機フッ素化合物の実態把握・改善検討)と水回収サービス(工場用水の全体最適化・循環再利用)など現場実装につながるソリューション・事例
- 7月・GNPS熊本に向けた文脈整理:グローバルの議論の潮流を掴み、GNPS・NATURE TECH! の現場をより深く理解するための事前知識
※TNFDのドラフトは公開情報に基づき要点を整理します。最終的な内容は公式文書を優先してください。
■こんな方におすすめ
- 環境・サステナビリティ/IR・開示担当の方
TNFDや自然関連情報の開示方針を検討しており、テクノロジー・通信セクター固有の文脈を掴みたい方
- 経営企画・リスク管理の方
自然損失・物理リスクと事業継続の関係を国際レポートの最新議論から俯瞰し、経営説明や戦略立案に活かしたい方
- 情報システム・サプライチェーン・調達の方
データセンター/半導体/通信を含むバリューチェーン上の自然依存を理解し、社内対応の見通しを立てたい方
- 製造業・工場管理・環境担当の方
PFAS(有機フッ素化合物)の実態調査・対応策や、工場用水の循環再利用・水リスク管理に課題を抱えており、先行事例を知りたい方
- 7月のGNPS熊本・NATURE TECH! に参加予定、または関心のある方
現地での議論をより深く理解するために、事前にWEF・TNFDの国際的な文脈と展示ソリューションを整理しておきたい方
■開催日時・開催形式
日時: 2026年7月1日(水)15:30〜16:30
形式: オンライン(Zoom Webinar)/無料
■申込フォーム
以下のフォームより、お申し込みください。
https://forms.office.com/r/L7kueyqWR4
■アジェンダ
- はじめに ネイチャーポジティブをめぐる国際的な潮流・環境情報化の視点・GNPSと本ウェビナーの位置づけ(篠崎・IISE)
- 岡野氏による解説 WEFガイダンス・TNFDセクターガイダンスの要点と実務への示唆、NECにおけるAI活用を含む自然関連開示の実践
- NECファシリティーズによるソリューション紹介 GNPS「NATURE TECH!」展示予定の2サービスを紹介
- PFAS分析サービス:有機フッ素化合物(PFOS/PFOA等)の実態把握・改善検討支援(土壌・環境水・排水・排ガス分析)
- 水回収サービス:工場全体の水利用状況を分析・調査し、原水・排水・再利用水の全体最適バランスを評価。循環再利用率の向上と工場安定操業・環境負荷低減に貢献
- Q&A
■登壇予定者
岡野 豊 氏
日本電気株式会社(NEC)
サプライチェーンサステナビリティ経営統括部 ディレクター
2003年カリフォルニア大学デービス校生態学修士課程修了。トヨタ自動車にて14年間、世界各地の工場の脱炭素・資源循環・自然共生取り組みを企画・推進。2016年より岡山県西粟倉村のスタートアップ エーゼロ株式会社 執行役員として循環型農林水産システムや関係人口アプリ事業を設立。2020年よりNECにて環境戦略立案・環境ビジネス促進に従事。TNFDレポート第1版〜第3版の編集を取り纏めたほか、WEF「Nature Positive: Role of the Technology Sector」の有識者委員、TNFDドラフトセクターガイダンス(テクノロジー・通信)の執筆委員を務める。
内田 桂樹 氏
NECファシリティーズ株式会社
建設・環境部門 環境ソリューション事業部 設計グループ シニア・エキスパート
1989年日本電気環境エンジニアリング(現・NECファシリティーズに入社。11年間にわたりNECの研究所の造水設備や排水処理設備を中心とした環境付帯設備の運転管理に従事。その後、半導体・ディスプレイ分野を中心に複数の工場建設プロジェクトに参画。現在は同社環境設備設計部門に所属し、生産工場における水利用・回収の最適バランスモデルの設計・導入を担うとともに、同業務のデジタル化を推進するなど、より価値の高いサービスの提供を目標に水事業の発展に従事している。
中西 克己 氏
NECファシリティーズ株式会社
建設・環境部門 環境ソリューション事業部 分析グループ シニア・マネージャー
1992年 関西日本電気株式会社入社。現在の分析グループの前身である株式会社近畿分析センターにて水質・大気・土壌・作業環境などの環境測定分析業務に約10年間従事し、幅広い分析技術を習得。その後、半導体業界を中心とした超微量分析に携わり、高精度な分析サービスで顧客の環境リスク対策を支援。現在はNECファシリティーズ株式会社 分析グループのシニア・マネージャーとしてチームを率い、日々変化する環境トレンドに適合すべく分析サービスの高度化を推進している。
篠崎 裕介
国際社会経済研究所(IISE)
プロフェッショナル
東京農工大学大学院 農学修士。2007年、NEC入社。国内外の通信事業者向けの営業・販促を経て、2015年から新規事業開発組織にて数々の新規事業開発プロジェクトに携わる。2023年より「環境情報化」をキーワードに、デジタル技術によるネイチャーポジティブへの貢献等を調査・研究。国内IT業界初のNEC TNFDレポート第1版および第2版、AI活用による効率化・高度化に取り組んだ第3版の作成にコア執筆メンバーとして関わる。
■参考資料
- WEF「Nature Positive: Role of the Technology Sector」公式ページ:https://www.weforum.org/publications/nature-positive-role-of-the-technology-sector/
- TNFD ドラフトセクターガイダンス(テクノロジー・通信)公式ページ:https://tnfd.global/publication/draft-sector-guidance-technology-communication/
■関連イベント:Global Nature Positive Summit 2026(GNPS)
7月に以下の国際会議が開催されます。ネイチャーポジティブをめぐる国際動向・最新技術・企業実例を一堂に把握できる場としてご活用ください。
Global Nature Positive Summit 2026
会期:2026年7月14日(火)〜15日(水) 場所:熊本城ホール(熊本市)
主催:Nature Positive Initiative(NPI)・国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)
※事前参加登録制(有料)
注目セッション(テクノロジー・通信セクター関連)
- TNFDセクターガイダンス解説セッション:半導体・電機電子企業を対象に、水資源・汚染・資源循環に関する開示指標などサミット内で国際的なガイダンス解説が予定されています
- Day 2「ネイチャーポジティブとテクノロジー・イノベーション」:ITの視点での事業プロセス変革やデジタル活用事例を交えたパネルディスカッション
同時開催:展示会「NATURE TECH!」(入場無料)
自然資本の可視化・保全高度化・資金の透明化を支えるネイチャーテック企業・団体が集結する展示会。サミットチケットで入場可能。
ネイチャーポジティブ・サミット2026 NEC登壇・出展https://jpn.nec.com/event/gnps2026/index.html
■参考情報
IISE公式note 環境マガジン 関連する記事をまとめています。
■国際社会経済研究所について
国際社会経済研究所(通称:IISE)は、世界の知の集積で未来の社会価値創りをリードする、NECグループの独立シンクタンクです。生活者の視点と社会の視点を持ち、中立的な立場で課題を探索、そこで得た「気づき」を起点に、未来を構想、実現への道筋を描きます。世界の多様な機関や団体、オピニオンリーダーと協働し「未来の共感」を育む中で、新たな社会価値の創造と社会への実装を目指してまいります。
[IISE 公式WEBサイト](https://www.i-ise.com/jp/)
