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都営台東小島アパートの記憶

日比谷線の仲御徒町駅から徒歩10分、または大江戸線の新御徒町駅から佐竹商店街というアーケード街を出た場所にそのアパートはあった。

アパートという名称だが、ほぼ巨大なマンションや団地といった佇まいで、いわゆる昭和の都営住宅だ。昔の職場の近くだったため、何気ない存在として見ていたが、改めて見返してみると独特の存在感があって大変趣深い。無機質で密集したシェルター的な外観がどこかSF映画に出てきそうで、勝手に居住区と、親しみを込めて読んでいた。

アパートの裏側、窓の落下防止の柵が大量に突出していて奇妙な存在感を放っている
表側の景観。夕陽に照らされてその光景が哀愁を誘う
2025年7月の辞典で更地になってしまった居住区
建替えらしいが以前ほどの住居数はないらしい

屋上には植木鉢が大量にあって園芸場のような空間や、昔の公団特有のやけに開放的なフロアもあったが、あいにくその写真は見つからなかった。
調べると昔の東京オリンピックが開催された1964年に竣工されたようだ。
上野も秋葉原も歩いていける距離にしては閑静な場所で、この地区は戦時中の空襲も逃れたエリアなので古くて味わい深い建物も多い。都心のエアポケットのような空間だっただけに、最近はここ以外にも更地化が顕著になっている。だからこそ何気ないと思っていた景色を写真で収めておくのは大切なことなのだと改めて実感した次第である。


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