【2025年9月22日】コーヒーフラペチーノだよ。
昨日今日休みでした。
ふと「『アクタージュ』読み直したいな」と思い立って1日かけて12巻まで読みました。(ネタバレあるよ)
※日記の中で気持ちが先行して「読んでください」と何度も書いているのですが、現在も電子版は配信停止されています。本来安易に「読んでください」とは言ってはいけないのかもしれないですが、そのぐらいの気持ちだよ、ということを汲み取ってこの日記を読んでいただければ幸いです。
〇『アクタージュ』との出会い
出会ったのは高校生のころで、ジャンプの連載で読みつつ単行本も集めるくらい好きでした。
受験期に入ってからはジャンプ買わなくなっちゃったので、それからは単行本買って読んでたかな。
1巻が出る前からもう大好きで、人生で初めてファンレターを書きました。(ファンレター書いたのは1巻出てからだったかも)
ファンレターの書き方もよくわかんなくて、時候の挨拶から始めた記憶があります。
あとは「このキャラが好きで~」という話をニチャニチャと書き連ねて。
キャラのイラストなんかも添えたかな。
今思えばちょっぴり恥ずかしい思い出ですね。
改めて読んでも本当におもしろい。
作品への没入感がすごくて、心が動かされる。
マンガを読みながらすごい体験ができるんです。
〇あらすじ
『アクタージュ』のあらすじを説明すると、主人公である夜凪景が、映画監督の黒山墨字に才能を見出されて、役者として成長していく話です。
最初は非常に尖った演じ方をするため、いわゆる使いづらい役者だったところから、与えられた役を演じる力、舞台でも通じる表現力、入り込んだ役から帰ってくるための友人との関係性、ファンタジーの役を演じる想像力、などなど、黒山が撮りたい映画に出演するためのスキルを身につけていくんですね。
墨字さんのねらいは初めからこれだったんだ
けいちゃんはこれでもう止まらない
彼女はもう”芸術家の本質”に目覚めた。
自分を通して役(他人)を探求する”不知の知”の喜びに
ー柊雪
とにかく自分やほかの共演者、与えられた役の感情と向き合い、表現していく話なので、作画の宇佐崎先生の描く表情や仕草に魅せられて、没入感がすごいんです。そしてのそのままキャラクターたちがもつ感情に心動かされる。まさに”体験”なんです。
〇作画がすごい
宇佐崎先生の作画が本当に最高で、1巻の時点でかなりオリジナリティがあって非常に好きな絵なんですが、2巻から一気にレベルが上がっていくんですよね。
だんだん絵が上手くなっていくのはよくある話ですが、2巻の時点でここまで上手くなることってなかなかないんじゃないかな、と思います。
作画の話を続けると、これはマンガならではだなと思うのですが、白と黒の使い方が非常に上手いんですね。
これは言葉じゃなかなか伝わらないなぁと思うのでぜひ読んでいただきたいですね。
頑張って伝えるとすると、白と黒でこんなに伝わるの!?って感じ。
主人公の夜凪景はサラサラの黒髪ロングで、芸能界ではダークホース的存在になっているんですね。所属も映画監督黒山墨字率いるスタジオ大黒天なわけで。
その対極にいるのが、大手スターズ所属の”天使”百城千世子。ふわふわの白髪ショート。
この二人の対極性が白と黒を使いながら綺麗に描かれてるのがすごくいいですね。
単に夜凪が黒、千世子が白、とは言えないのがポイントです。
もう本当に絵が上手くて、扉絵がいちいち良いんですよね。
キャラの描きわけもしっかりしていて、序盤から役者、制作関係者含めたくさんキャラがでるんですけど、すごいわかりやすく読めます。
なんとなく、この人は役者でこの人は制作側かな?というイメージがつくデザインになっている気がします。
単にキャラの描きわけというだけでなく、役者ものなので、キャラが演じる役があるわけなんですが、同じキャラでそれぞれの役に応じた表情を見せることができるのもすごいポイント。
明神阿良也という舞台役者が『銀河鉄道の夜』でジョバンニの役を演じるシーンがあるのですが、この阿良也が全然普段違う表情を見せるんですね。
このギャップがすごい。
同じキャラなのにまるで違うキャラに見えるのは技術ですよね。
〇構成がすごい
マツキ先生の構成もすごいんですよね。(そらそう)
まず夜凪の才能の描かれ方がすごくいい。
「メソッド演技」という、自分の過去に抱いた感情を思い出すことによって演じる技術を独自で身につけているのですが、これがそのままだと本当に使いにくいんですね。
知らない感情は演じることができない、自分がなれないと思った役にはなれない、気持ちが入りすぎてコントロールできない、リアリティが高すぎて伝わらない、没入しすぎると現実に戻ってこれなくなるかもしれない、現実とはかけ離れたファンタジーには想像力が向けられない、もうむちゃくちゃに課題が出てくるんです。
今日までずっと悩んでました
でもやっぱり私千世子ちゃんの身代わりに死ぬ役は演じられないと思う
私千世子ちゃんのこと好きじゃないんだと思う
ー夜凪景
なんて繊細で不親切な芝居…
この距離じゃないと気づけもしなかった
ー三坂七生
リアルすぎるんだよ芝居が
普通の役者は海中数mを潜って演じる なのに夜凪は100mも潜っちゃってる
それを海上まで引っ張り上げないと演劇じゃ通用しないんだよ
俺が同じタイプだからわかるんだ
その欠点を直すのに公演までじゃ間に合わない
無理だよ
ー明神阿良也
夜凪 お前自分の芝居で誤解を招くことが過去に何度あった?
(中略)
”深さ”と”伝わりやすさ”を両立しろ夜凪
ー巌裕次郎
夜凪君の芝居は諸刃の剣なんだ
頼む吉岡君
夜凪君がさっきのような無理をしないよう見ていてやってくれないかな
ー星アキラ
ところで景さん 手からビーム出ます?
(!? で…出ません)
出ない? 役者なのに?
(は…はい みんな出ないと思います)
なるほど
景さん人以外のもの演じるの初めてでしょう?
忘れていませんか景さん
あなたは妖怪が闊歩する世界の住人
ならばそのように立ち振る舞って下さい 役者なんですから
ー山野上花子
自分の内側とばかり向き合っても手からビームは出ませんよ
あなたに足りないのは外側への想像力です
ー山野上花子
(セリフを書き出してみると、夜凪の抱える課題の言語化がすごく上手いですね。わかりやすいです)
始めは使いづらかったメソッド演技を、墨字さんはじめ色んなキャラクターと出会っていくことで、どんどん自分の力にしていくんですよね。
そう、夜凪の才能はメソッド演技だけじゃないのです。
そして成長のテンポ感がすごい。
上に書いたような課題を解決させていくわけですが、もうどんどん強くなっていくんですよね。
ひとつの役を演じる度に、できることが増えていく。
この成長の気持ち良さたるや、という感じです。
夜凪君…君は本当になんて速度で成長してゆくんだ
ー星アキラ
成長するのは夜凪だけじゃないんです。
ほかの役者の成長もすごい。
夜凪に魅せられることで、ほかの役者たちも技術を身につけていくんです。
夜凪の見せる感情に引き寄せられたり、その成長の勢いに後押しされたり、作品の中で夜凪に負けないような表現を身につけていったり、逆に張り合うためではなく夜凪をより魅せるための役回りを見つけたりなどなど。
この周りのキャラクターたちが夜凪と出会って変わっていく姿もいいんですよね。
はっは 夜凪にあてられたな!
ー烏山武光
滝のような雨 壁のような激流 そんなものよりやっぱりあなたが一番厄介だったよ 夜凪さん
その女優にあるまじき必死で泥臭い芝居は 私をも喰いかねない
だけどね夜凪さん 私は百城千世子
荒ぶる嵐も 迫真のあなたの芝居もすべて
激しければ激しいほど
(そうか千世子君 本物の芝居 本物の嵐の中でこそ)
千世子(しゅえん)の芝居はより美しく際立つ
ー百城千世子・星アキラ
…これだよ夜凪の怖いところは
共演者を本気にさせてしまう
たったの一度も本気になれないまま消えてゆく役者が大半のこの世界で
これは脅威だよ
ー明神阿良也
さらに大事なのは若い役者を導く大人たちの姿。
夜凪を始め、スポットが当たる役者たちは若者が多いのですが、若いゆえの危うさがあるんですね。
主に気持ちを入れすぎる危うい方法で演じようとするっていう点で。
そんな若者たちをより適切な演じ方へ、より長く役者として輝ける方へ導いてくれるのが大人たちの存在なのです。
この安心感あってこそ見れるところがありますね。
さぁアキラ教えてやろう お前の母親に
色んな喜びも悲しみも 人生のすべてを武器にできるのが役者なのだと
お前の孤独はお前を育てた
影から他人を輝かせる美しい脇役(バイプレイヤー)に
ー巌裕次郎
朝起きた時まず目に入る家族を
昔の写真のように懐かしく感じたら気を付けなさい
あなたがあなたでなくなる前兆よ
ー星アリサ
黒山
あの子をこの道に引きずり込んだのはあなたよ
あなたがあの子を守りなさい
ー星アリサ
〇演出家たち
3巻末~6巻『銀河鉄道の夜』編と8巻~12巻『羅刹女』編はどちらも映画の撮影ではなく、舞台の話です。
そこで欠かせないのが演出家。
最高の舞台にするために、様々な演出をするのですが、どっちの演出もすごすぎなんです。
『銀河鉄道の夜』はジョバンニが親友カムパネルラと一緒に、死者を運ぶ銀河鉄道に乗って旅をする話。ジョバンニは生者として乗っている一方、カムパネルラは死者として乗っている。それが最後の最後にわかってしまう。
死者のカムパネルラと大切な人の死を知ってしまうジョバンニを演出するために、演出家が自分の死を使うんです。
半年前にすい臓がんが見つかった巌裕次郎という演出家が、それを劇団天球のメンバーに隠しながら舞台『銀河鉄道の夜』を引っ張っていくわけですが、死者カムパネルラを演じる夜凪には自分が死に近づいていることを伝え、死を演出していきます。
半年程前に膵臓に悪性の腫瘍が見つかった
およそ3か月から半年 それが俺の余命だ
(中略)
俺はそろそろ死ぬ
(中略)
これから一月 俺は俺の死の体感を語りお前を演出する
お前は俺の死を喰って役作りをしろ
それが俺の最期の演出だ
ー巌裕次郎
そしてさらに死を喰らった夜凪を通じて、阿良也演じる生者ジョバンニを演出していくんです。
こういう時巌さんならこうするから
私が巌さんなら…カムパネルラなら
銀河鉄道の車窓から見ていたい
皆が星みたいに輝き続けるのを
それがきっと巌さんの一番の幸いだから
(中略)
だって巌さんは演出家で 私達は役者だから
ー夜凪景
そんなんじゃ銀河鉄道に乗れないね
僕達は少しだけ先に巌さんと同じ景色を見てくるよ
ー夜凪景
何言ってるかわかんないですよね。読んでください。
『羅刹女』は西遊記に出てくる牛魔王の嫁(羅刹女)が三蔵法師一行と戦う話。羅刹女は牛魔王に浮気されており、その怒りを抱えながら悟空たちと戦います。
ちょっと余談ですが、『羅刹女』はダブルキャスト制で、同じ役を違う役者が演じて交互に公演を行うことになります。さらに演出家も別々。
夜凪はサイド甲、千世子はサイド乙として出演します。
夜凪は羅刹女を演じるわけですが、この役を演じるためには怒りの感情が必要なんですね。
自分の中にある怒りの感情ってなんだろう、と夜凪は思うわけです。
そこで思い出すのは自分と母親を捨てて出て行った父親。
父親に向けた怒りとともに羅刹女の役に挑みます。
今までの人生の中で一番悲しかった日のこと
案外そのときが 人生で一番怒った時ってやつだったりしない…?
ー朝陽ひな
景さんは 実の父親への憎しみを思い出すことによって羅刹女を演じようとしてる
必死に忘れたはずの忌まわしい記憶を
ー山野上花子
重い話ですね。
さらに、ここで出てくるのは『羅刹女』サイド甲の演出家、山野上花子。
演出家をするのは初めてであるものの、絵画や小説、彫刻に卓越したアーティストで、『羅刹女』の原作者です。
その山野上がする”演出”がとんでもないんですね。
サイド甲の舞台当日。
これから初日の公演が始まるというときに山野上は夜凪にあることを伝えます。
それは自分は夜凪の父親と付き合っていたということ。
そして夜凪の母親の葬式のときにも夜凪の父親と一緒に過ごしていたというのです。
私はこの舞台をよりよいものにするために
景さんに限界を超えてもらうつもりです
そのための”仕掛け”も用意してあります
ー山野上花子
私はあなたのお父さんとお付き合いしていました
あなたのお母さんのお葬式の夜も私は彼といました
(バチン!!)
その感情は舞台の上で見せてください
ー山野上花子
とんでもない爆弾を落とされた状態で始まる『羅刹女』サイド甲の公演。
読んでください。
〇好きなシーン
正直全部好き。
一番好きなのは1巻 scene5.「知らない私」。
まず扉絵が大好き。
私がこんなにも酷い人間だなんて今日までまるで知らなかったから
私の中にはまだ私の知らない私が眠っているんだわ
ー夜凪景
夜凪がメソッド演技だけではない、新たな演じ方に気づく回なんですよね。
これからの『アクタージュ』の展開を決定づけるような大事なシーンだと思っています。
読み直して改めて好きだと思ったのは、5巻 scene36. 「巌裕次郎」で巌先生が自分の”幸い”に気づくシーン。
膵臓がんと闘いながらも『銀河鉄道の夜』に向けて劇団天球の役者たちを育て上げる場面です。
こいつらがいるからどんな激痛にも耐えられる
痛み止め(モルヒネ)なんかよりも強い薬だ
ー巌裕次郎
このセリフのかっこよさときたら……。
痺れます。
それと、10巻 scene80. 「残り14日」。『羅刹女』サイド乙の沙悟浄役を演じる和歌月千が自分の実力を見てもらっていないことに悔しがるシーン。
和歌月は第1話、夜凪が大手事務所スターズのオーディションで最終試験に一緒に残った役者です。
夜凪はその実力を見せながらも、メソッド演技がもつ危うさから社長の星アリサに落とされてしまうんですね。
そのときに受かったのが和歌月なんです。ところが和歌月はずっとなんで自分が受かったのかわからず、ずっと不満に思っている。
スターズ主催映画『デスアイランド』の撮影にも参加して、さらに夜凪の実力を感じてしまうんです。
私は過去にスターズのオーディションで彼女の芝居を見ています
なぜあの時彼女ではなく私が受かったのか
私はまだ納得できてないんです
ー和歌月千
その中でやっと自分の力で勝ち取ったと思ったのが『羅刹女』のオーディション。
ところが実はプロデューサーの策略により、同時期公開の『デスアイランド』の出演者だからこそ”受からされた”ということに気づいてしまうんです。
そんなとき同じく『羅刹女』のオーディションに受かった『デスアイランド』出演者烏山武光が声をかけます。
武光も同じく『デスアイランド』に出演していたから、今回のオーディションに受かったことに気づいているにも関わらず、「運がいい」と話すんですね。
俺たちは運が良いな 和歌月
幸運こそ役者に一番必要な能力だ
あとは実力を見せてやればいいだけだからな
ー烏山武光
…烏山さん
敵に塩を送るような真似
後悔しても知りませんからね
ー和歌月千
飛びぬけた実力をもった役者たちばかりの話の中で、自分の実力とひたむきに向き合う役者たちの姿がこんなに痺れるものかと思いました。
かっこいい。
1巻と12巻の百城千世子セルフオマージュもすごい。
夜凪と対になる存在、百城千世子は1巻で初めて登場するんですよね。
夜凪の「感情を掘り下げる芝居」と対象に描かれる「大衆を魅了するための芝居」。
見られることを研究しつくすことで誰もが好きになるような仮面をつくり上げた百城千世子。
その登場シーンは本当に綺麗でかわいく美しく描かれているんですよね。
彼女は自分の”商品価値”を知っている。
彼女は”観客”を知っている
幼く無邪気で悪戯で それでいて美しくあることが
いかに”観客”を虜にするのか
だから彼女は”自分の役割”を演じる
研鑽された技術と戦略で作り上げられた
”スターズの天使”百城千世子
そこから12巻に至るまでに当然色々あるわけですが。
『銀河鉄道の夜』で進化した夜凪の芝居を見ることで、自分の芝居と改めて向き合います。
夜凪に勝ちたいという一心で、これまでの仮面を捨て、メソッド演技によって感情を掘り下げる芝居で勝負に出るんです。
ところが『羅刹女』サイド甲の公演初日。感情むき出しで演じる夜凪の羅刹女を見て自信を失ってしまいます。
造花は生花には勝てない
ー百城千世子
じゃあアキラ君 裸になっても届かなかったら?
ー百城千世子
そこでサイド乙の演出家、黒山墨字が公演前夜にも関わらず演出の変更を提案します。
感情を掘り下げるメソッド演技だけでなく、これまで千世子が作ってきた大衆を魅了するための仮面も使おうと言い出すんですね。
この提案方法がまたいい。
ぜひ読んでください。
でもヒットした
(中略)
でも売れた
なぜ売れた?
ー黒山墨字
何のために天使オタクを2人も呼んだと思ってんだよ
ー黒山墨字
そして、演出の変更から一夜。
徹夜で新しい演出を叩き込まれたあと。
ついに迎えたサイド乙の初舞台。
再び仮面を被って羅刹女として登場する千世子のシーンがこれなんです。
彼女は自分の”商品価値”を知っている。
彼女は”観客”を知っている
幼く無邪気で悪戯で それでいて美しくあることが
いかに”観客”を虜にするのか
だから彼女は”自分の役割”を演じる
研鑽された技術と戦略で作り上げられた
”スターズの天使”百城千世子
アツすぎる。
セルフオマージュという言葉を知ってから読むのはこれが初めてだったのですが、「これがか」と感動しましたね。
ぜひ1巻から12巻まで、千世子にも注目して読んでください。
毎回泣くのは映画『デスアイランド』ラストシーンの撮影。
嵐の中、ケイコ演じる夜凪がカレン演じる千世子をかばうカットの撮影です。(3巻 scene21. 「横顔」)
ずっと、大衆のために築いてきた美しい千世子の仮面を夜凪が壊すんですよね。
最初はギスギスしている夜凪と千世子が、映画にかけるお互いの気持ちを理解する最高のシーンです。
夜凪さん あなたは私と真逆の芝居をする
あなたは自分の横顔を見られることを気にしない
だから分かるよ
今私の友人として演じられているということは
あなたは私の仮面ごと私を大切にしてくれているということ
なら私はこの仮面であなたと最後まで演じよう
ー百城千世子
泣きます。
〇好きなキャラクター
柊雪さんです。
以上。
さすがに解説します。好きなので。
柊雪(20)
12月25日生まれ A型 156㎝ 映像制作 映像作家
●好物
水炊き、納豆やオクラなどのネバネバしたもの。
デザート全般。
●嫌いなもの
ブロッコリー、中身のない会話をする男
●特技
クレーム処理、適度なスルー
●好きな映画
「ジョゼと虎と魚たち」「(500)日のサマー」「ブルーバレンタイン」割とリアリスト。
(この解説引用書いてて思い出したけど、私がファンレター書いたの柊雪さんの誕生日に向けけだったかもしれない。気持ちわるぅ……。)
黒山のいるスタジオ大黒天の制作ながら、かなり常識人的ポジションで夜凪を始めとするキャラクターたちを支えるんですよね。
かわいい。
(でも私はもうこの人が生理的に無理なのよ)
あー それねぇ
ー柊雪
いくら夢のためだからって
あの子が壊れても良いと思ってるなら許しませんよ
ー柊雪
柊雪さんは『アクタージュ』の前身となる読み切り『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』の主人公です。
気になる方はぜひこちらもどうぞ。
黒山墨字さんとの出会いが描かれています。
なにより私が好きなのは1巻 scene5. 「知らない私」(今日何回出てくるねん)の扉絵なんです。これなんです。
性格的なところで言うと、ちゃんと役者に対するリスペクトがありながら、ツッコミで鋭い言葉をかけることもできるのがいいですね。
何気に常識なくてハラハラするな千ちゃん…
ー柊雪
あ ちょっと今阿良也さん黙ってて
ー柊雪
そして当然制作としての仕事をきっちりこなしている姿もいいですね。
カメラのアングル画角まですべて把握されてるな
先手の俺たちの映像から研究したんだろ
見せ場をどのカメラに担当させるか決めてやがる
ブレインがいるな 映画屋と組まれた時点で覚悟しておくべきだったよ
ー王賀美陸
千世子ちゃんはやっぱり画面映えするなぁ…マジ天使
ー柊雪
ちゃっかり人気キャラ投票6位ですからね。
本作ではメインキャラポジではないのに。
でも絶対作者サイドも好きだろっていうぐらい結構しっかり描かれてるんですよね。毎回。
こういうサポートポジって大抵作者に忘れられがちなんですけど、スタジオ大黒天に戻る度にちゃんと出てるしセリフもあるんですよね。
キャラ愛に溢れてますね。
ありがとう……。
好きな柊さんランキング
5位 『12巻 scene107. 打ち上げ』の全部。
かわいい。
4位 『1巻』6話後日談
かわいい。
3位 『3巻 scene25. 明神阿良也』の扉絵
かわいい。
2位 『2巻』の作者コメント
かわいすぎる。
1位 『1巻 scene5. 知らない私』の扉絵
ありがとう。
好きな扉絵ランキング
5位タイ 『2巻 scene11. 顔合わせ②』
千世子単体絵。かわいい。
5位タイ 『12巻 scene103. 武器』
千世子単体絵。黒にキャラクター紛れさすの好きだよね。
4位 『5巻 scene42. 星アキラ』
星アキラなんですよ。
3位 『3巻 scene24. 遭遇』の扉絵
夜凪単体絵。なんか好き。
2位 『10巻 scene86. 必死』の扉絵
さすがによすぎる。
1位 『1巻 scene5. 知らない私』の扉絵
ありがとう。
〇おわりに
この日記書いてたら半日経ってました。日記ってなんでしょう。
でもまだできてない話がたくさんあるんですよね。
星アキラくんとか朝陽ひなさんとか。
『4巻 scene34. 私のカムパネルラ』の話とか。
これはもう読んでほしい。
『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』『アクタージュ』通じて伝えられているのが「自分を知れ」というメッセージ。
あそこで思わず手が出ちまう
それがお前という人間だ
自分は何で怒り 悲しみ 笑うのか もっと知れ 追及しろ
自分を殺すな
それが映画(人生)だ。
ー黒山墨字
お前はまだ自分が何者かを知らない
芝居を通してそれを探せ
探し続けろ
俺が手伝ってやる
今日からそれがお前の芝居だ 夜凪
ー黒山墨字
これは本当に芝居に限らず人生に必要なことだと思います。
きっと自分を知らないと自分の気持ちと向き合わないと、他人の気持ちにも正面からは向き合えない。
私も今回久しぶりに思い出したメッセージ。
これからも大切にします。
あとはちょっと自分語り。
当時JVCブランドアンバサダーになったときの夜凪景がつけてたイヤホン。そのとき買ってからまだ使ってます。

ジャンプの懸賞で当たったアウトドアチェアもあるけど実家。微妙に使わないんですよね……。
一番の自慢がこれ。
サイン入り複製原画。

こういの当たるの自体初めてだから本当に嬉しかったな。
今でも嬉しい。
もう連載は終わってしまって。
きっともう新しく『アクタージュ』を目にすることはないんだろうな。
被害者の方の傷もまだ癒えていないかもしれない。
だから私も復活してほしいとは言わない。言えない。
つづきを見たくないと言ったらそれは嘘だから、それも言わない。
でもこの作品を好きになったのは変わらないし。
この作品が思い出なのも変わらない。
本当に久しぶりに読んだんです。
連載が止まってから1回ぐらいは読んだかな。
でもしばらく離れていて。
Xも「アクタージュ」「連載中止」という単語はミュートにした。
でもふと昨日思い立って読みたくなって、既刊は全部読んだ。
やっぱりおもしろい。
やっぱり好きなんです。
この気持ちだけは変わらないから。
両先生、ありがとう。
これからも『アクタージュ』は私の大切な作品です。
最後に殿堂入りの好きなセリフ。
負ければすべてあなたに奪われて
勝てば一生女優を続けられる
そう信じていたの
バカみたいだよね そんな単純な話じゃないのに
忘れていたんだよ
舞台が終わっても勝負は毎日続くんだって
どうせ私たちはしわしわのおばあちゃんになっても役者だから
ー百城千世子

