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『RUI、起動せよ。』NEKØ:CODE 開演前ショートストーリー

第二東京都・反響区ラムダ。Studio Echo内部。
古い機材と配線が並ぶ静かな部屋。窓の外には昼の都市光。遠くを走るリニアの振動音。

YUI(端末を見る)
「……正午12時14分。」

(ソファの上。毛布に包まり、RUIが気持ちよさそうに眠っている)

YUI
「……RUI」

(反応なし)

YUI
「RUI、起動しなさい。」

RUI(寝言)
「んぅ……焼きたての…パン……」

YUI
「意味不明ね。」

(YUI、近づいて肩を揺らす)

YUI
「本日の出演イベント、集合時刻は13時。」

RUI
「……あと、3年……」

YUI
「長いわ。」

(YUI、ため息。ギター兵装『紅弦』を持ち上げる)

YUI
「最終手段ね。」

ジャカジャカ ギュイーーーン !!


YUIが紅弦を勢いよく掻き鳴らす

RUI(飛び起きる)
「ごめんなさいぃぃ!!」

YUI
「遅い。」

RUI(周囲を見回す)
「え!? 朝!? 何時!?」

YUI
「昼。」

RUI
「え?」

YUI
「昼よ。」

RUI
「わぁぁぁぁぁ!!」

(RUI、猛スピードで支度開始)

RUI
「なんで起こしてくれなかったの!?」

YUI
「8回起こしたわ。」

RUI
「うそ!?」

YUI
「名前呼称3回。毛布剥離2回。ホットミルク提案1回。
『今日かわいいね』2回。」

RUI
「最後の2回ずるいよ!!」

YUI
「それでも起きなかった。」

(通信端末が光る)

アイリス(通信)
「現地スタッフから連絡。『NEKØ:CODEは本当に来ますか?』だって。」

RUI
「きゃあああ!」

YUI
「行くに決まってるでしょう。」

アイリス
「YUI、心拍数やや上昇。」

YUI
「通信切断するわよ。」

(数分後。RUI身支度完了。白い髪を整え、兵装『白鍵』が淡く発光する)

RUI
「準備できた!」

YUI
「なら走るわよ。」

RUI
「うん!」

(二人、Studio Echoを飛び出す。
昼の反響区、雑踏とネオン、空中広告の間を駆け抜ける。) 

RUI
「YUI待ってー!」

YUI
「待たない。走りながら反省しなさい。」

RUI
「してるよぉ!」

(巨大ターミナル。銀色の高速リニアがホームへ滑り込む)

車内アナウンス
「"音楽創作企画 ー 変でもいい、響けばいい ー"
会場方面、まもなく発車いたします。」

RUI
「ま、間に合ったぁぁ……!」

YUI(乗り込みながら)
「まだよ。本番はここから。」

RUI
「ねぇYUI、怒ってる?」

YUI(少し間を置いて)
「……怒ってない。
ただ、あなたがいないとステージの完成度が落ちるだけ。」

RUI(にっこり)
「それ、“必要”って意味でしょ?」

YUI
「……さぁ行くわよ。」

(扉が閉まる。リニア発進。
窓の外、第二東京都の景色が高速で流れていく。)

YUI
「……RUI、準備はいい?」

RUI
「うん。今日も最高の音、届けよう!」

同時に
「NEKØ:CODE、起動。」

寝坊しても、音楽には間に合わせる。
NEKØ:CODE、会場へ向かいます。

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