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【ショートショート】惑星総転居

かつて地球では、領土や資源を手に入れたい、宗教を広めたいなどの理由で、紛争が起きていた。けれど強欲なのは地球人だけではなかった。
他の惑星をスパイしたり、惑星観光の振りをして汚染物質を放置して帰ったり。ワープや自動翻訳の発達により宇宙旅行が当たり前になると、様々な問題が起きてきた。これではダメだと、惑星の代表がリモート会議をすることに。
「異星間交流をもっと進め、お互いを理解しないと」
「足が二本しかない地球人と?しかもあんな暑い星はゴメンだ」
「何だと!そんなウジャウジャ足がある方が気持ち悪い!」
「あのー、私たちは球体なので、手も足も見慣れなくて」
ここで司会役のAIが口を挟む。
「問題は足の数より、考え方です。全住民が10年ごとに住む星を変えてみれば、視野も広がるのでは?」
反対意見は多かったが、他に良いアイデアもなかったため、50年は試すことになった。それぞれの星の空気や環境を整え、『残さず持ち込まず持ち去らず』をモットーに、有害物質や機密文書を10年ごとに完全に処分して転居。そのシステムに全住民が疲弊し、やがてこう言うようになった。
「惑星が全部、自分達の物だったら……」
(完・492字)


文字数、大幅に越えてしまいました。たらはさん、お手数かけますがよろしくお願いします。

読んでくださった方、ありがとうございました。

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